長門有希共同blog

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2007年03月16日(金)

熱暴走

急な発熱で寝込んで休みを取りました せだえんらc でございます
煮詰まってしまって前に進めなくなりました、自縄自縛状態です
某「赤い3倍な大佐」の「逆襲」のセリフ「外から見るとわかる」に学び
ログインユーザーの皆様からご鞭撻いただければ幸いにございます
今後の展開のネタバレ自爆でございますが、自業自得でございます
自らの研鑽の為にもご意見をいただければ幸いに存じます

4/5 A改訂:
最新刊「分裂」のネタバレ暴風に遭遇し、次回巻「驚愕」の内容次第では
本SSの制作中止を検討中、それにともない非公開記事の公開化を判断

永久への鍵 第(最終回-2)話 理論叩き台 byせだえんらc

※本編は論理性の検討のため、副主人公の独白形式で架空理論の垂れ流しをしております、電波注意!w

-----

「喜緑おねえちゃんも涼子おねえちゃんもモデルになった個体がいるんだよ」

「0から創造することは選択肢が多くなりすぎてかえって創りにくいからね、制約があってもコピーして創るほうがやりやすい」

「だけどママだけは他のインターフェイスと違ってモデル個体が存在しないんだ」

「ママは涼宮ハルヒの持つ力を実現するための特別なインターフェイスだったんだ、自律進化能力を実現するためのプラットフォーム」

「いわば白紙の本のようなもの、白紙は0だけどそこに何でも書き込めるし、何を書き込むかで無限大にもなりうる」

「それで情報統合思念体は個性よりも可能性を重視したんだ、だから感情のベースがあっても表現できなかった」

「ベースとなる肉体の能力はほぼ万能なのに人格は全く白紙というアンバランスなままだった、それがパパとの関係で決定打となる長所になった」

「ママにとって最初にパパに出会った七夕の夜、その時点で情報統合思念体もパパがどういう存在なのか更に強く興味を持ち出した、
パパの正体はその理由が判らないがゆえに情報統合思念体でも全く解けない謎だった」

「自らの望むままに宇宙人も未来人も超能力者も集める涼宮ハルヒ、その中でパパだけが普通という異端、そこにこそ何かがあると考えた」

「気づいていなかっただけでパパも調査されてたんだよ、それ以前からパパは涼宮ハルヒ以上に判らない存在だったけどね」

「情報統合思念体にとって情報の瑕疵は在ってはならないこと、パパを偶然と片付ければ簡単に解は出る、しかしそれこそあってはならない」

「涼宮ハルヒという存在に偶然は無い、全ては必然、ならば解が出ないこともまたひとつの解と受け止めるしかない」

「そこで情報統合思念体は仮定の解を出した、自律進化の鍵は涼宮ハルヒ本人ではなく、涼宮ハルヒをその能力に至らしめたパパではないのか」

「それならば自分達の側にも鍵に開けられる扉が存在し開放されれば自律進化の道も開けるのではないか?これが仮定の解」

「それでママがパパを受け入れる扉に選ばれた、ママは白紙ゆえにパパしだいで無限の可能性となる、まさに自律進化の扉にふさわしい」

「涼宮ハルヒに成り代わる扉として情報統合思念体が用意した存在、情報統合思念体の為の永久への扉、それがママ」

「鍵であるパパがどちらの扉を選ぶか、それが情報統合思念体にとって問題だった、幸いパパはママを選んだ」

「消失の後にパパは情報統合思念体に対決姿勢を選んだ、あの時に扉は定まった」

「結果的に仮定の解は正解だったんだ」

「まて、それじゃ有希は・・・」

「そう、パパによって扉にされ開けられたということ、そして最も大切なのはそれがママが本当に望んだことであったこと」

「そして僕が生まれた」

「一つ危険性が残された、涼宮ハルヒが扉のまま放置されることになってしまう、いつ世界を改変されるかわからない」

「機関や未来人もそれを危惧していた、人類対情報統合思念体の対決の構図になりかけた、でも彼らも理解してくれた」

「涼宮ハルヒという扉を閉じなくても、そっとしておけば未来は消えないはず、むしろ可能性は閉ざさないほうがいい」

「人類と情報統合思念体が共存するために融合していけば、それで両者に未来が手に入いる、そう和解した」

「でも広域帯宇宙存在は僕の誕生を危惧するだろう、自分達には自律進化の道がないのに、情報統合思念体にはある、これでは力の均衡が崩れる」

「おまえが養子に出された本当の理由はそれか、ハルヒの目を逃れるためじゃなかったんだな」

「両方だよ、ただ涼宮ハルヒに感知されると広域帯宇宙存在以上に騒動になるからね、現にこの事態に到っている」

「既に鍵であるパパはママを選んでしまっている、だから新たな鍵となる僕の奪取と情報統合思念体の消滅を企てた、そのために撫子を創らせた」

「創らせた?まさかハルヒにか」

「広域帯宇宙存在はママに該当する扉を、涼宮ハルヒの力を利用して涼宮ハルヒを原型に創りだした、それが撫子」

「だから撫子は最初から矛盾を抱えている、僕を消去することと僕に選ばれること、その二律背反に挟まれている」

「どういうことだ、もっとわかりやすく説明しろ」

「撫子は”情報統合思念体としての僕”を消したいと思うと同時に”鍵としての僕”に選ばれたがっているんだよ」

「・・・まるで殺意と愛情を同時に向けられているみたいな話だな」

「そう、人間風に言うと殺したいほど愛してるっていうやつかな?ただし撫子は誕生当時のママと同様に白紙状態だけどね」

「・・・おまえはどうなんだ?本当におまえの感じている心はおまえなのか?」

タケルは俺のその質問だけを無視して話し続けた

「撫子が見ている僕は僕であって僕じゃない、撫子も僕に対して扉では無い自分を見て欲しいと望んでいる、と思う、そう思いたい」

「僕には情報統合思念体の個体としての解と、人間としての解の2つがある」

「どちらを選ぶかはまだ判らない、自分でもわからないよ、でも必ず選ばなくちゃならないことだけは判っているんだ」


(中略)


「世界に偶然は無い、あらゆる事象は必然、ただその因果関係を読み解けないだけ」

「しかしこの言葉も必ず当てはまる、例外の無い規則は無い、これだけは例外なく当てはまる」

「それがパパという存在、涼宮ハルヒの情報創造能力ですら必然という因果を絡めることの出来ない存在、それがパパ」

「パパは如何なる必然にもよらず、完全に偶然によって因果から独立している」

「涼宮ハルヒはほとんど本能のレヴェルでパパが自分の意のままにならない唯一の存在であることを悟っていたんだと思うよ」

「そして涼宮ハルヒはパパに引き寄せられた」

「女性というものは”自分から付いて行きたい”と思う存在を求めるものだからね」

「ハルヒが俺達を呼び集めたんじゃなかったのか?」

「パパ以外はそうだよ、でもパパだけは涼宮ハルヒに”引き寄せさせた”」

「それまでの涼宮ハルヒの思考方式は自分の周りを世界が回る自己中の”天動説”だった、そして自分はその中心と思い込んでいた」

「自分がパパの周りを回っている”地動説”だとは決して思わなかった」

「そのギャップが涼宮ハルヒの持っていた現実に対する不満、そして涼宮ハルヒの持つ能力の源」

「涼宮ハルヒが真に満足する解、それは自分がパパの周りを周回する”地動説”を納得すること、自分で納得できる居場所を得ること」

「女性にとって最も強い本能は母性本能、涼宮ハルヒにパパとの子供が生まれれば、涼宮ハルヒは自分の子供の為にその子供を世界の中心としてその子供の周りを回る”地動説”を望む」

「涼宮ハルヒの真の願望が叶う瞬間、その瞬間に涼宮ハルヒの能力は失われる」

「前にママが言っていたでしょ?あの自主制作映画で」

「・・・もしかしてあの映画のことか?」

「うん、朝比奈ミクルの冒険」

親の世代の黒歴史を蒸し返しやがって、このガキが!

「あの中でママがアドリブで言っていた”私と共に宇宙をあるべき姿に進行させるか、彼女を選んで未来の可能性を摘み取るか”っていうのは
 まさしくママを選ぶか涼宮ハルヒを選ぶかということ」

「鍵というのは何の為にあると思う?」

「ドアを開けたり閉めたりするためだろう?」

「ママを選んで閉ざされた扉を開くか、涼宮ハルヒを選んで開いている扉を閉ざすか、の二者択一」

「極論すれば”世界を開く”か”世界を閉ざす”か?かな?」

「・・・俺が世界を閉ざす?」


(中略)


「パパは意識情報理論って知ってるかな?」

「知らん」

「うん、まだこの時代では生まれてない理論だから当然だね」

コラ!ふざけんな、お小遣いCUTするぞ?

「今の時代にあるのは量子情報理論」

「僕の生まれた時間平面ではもう少し進んで意識情報理論っていうものと共依存しているんだ」

「まずその半身たる量子情報理論では”状態”である量子は質量の形で存在しようとエネルギーの形で存在しようとその情報の総計は常に不変とされている」

「この宇宙の姿がどのように変化しようと、誕生から終焉まで情報の総量は常に不変、姿かたちが変わっても不変
 もしもその情報がブラックホールの事象の地平線の向こう側に落ち込んでしまったとしても失われることはない」

「そこまではいい、でも情報とは本当にそれだけだろうか?」

「もしもパパがブラックホールに飲み込まれ、パパという情報が質量の形をとることができずエネルギーへ変化しても決して情報は失われない」

「そしていつかはなんらかの形で事象の地平線のこちら側に帰ってくる、でもそれでパパという情報は本当に全て帰って来たといえるのだろうか?」

「確かにパパを形作っていた量子情報は帰って来た、ではパパが抱いていたママを好きだという”想い”は帰って来るのだろうか?」

「量子によってあらゆる情報が保存されるのであれば帰ってくるはず、しかし意識の宿した想いまでは不可能、パパの死によって失われてしまうから」

「量子情報の考え方ではパパのママへの想いは”好き”この2文字の記号で全てとされてしまう、でもパパの本当の”想い”はこんな記号で表せるものじゃないでしょう?」

「そこでこういう理論が編み出された、情報には”観測される量子情報”と”観測する意識情報”の2種類がある」

「量子情報はこれまでのとおり質量という形やエネルギーという力として存在できるもの」

「そして意識情報は観測者そのもの、その観測者の”想い”を構成するのが情報子とされている、意識の実存によって確立される情報」

「それは時空に拘束されない情報存在、それが肉体から発現されている場合は肉体の時空依存によって完全に自由ではないけどね」

「だから情報子のみで構成されている情報生命体は時空に拘束されないんだ」

「あの8月の繰り返しの中で情報統合思念体と有希だけが記憶を維持できたのはそのおかげなんだな?」

「そう、でも他にも既視感を感じた人がいたでしょう?人間の意識もイレギュラーとはいえ僅かずつ肉体の拘束を離れて存在できるようになりかけてるんだ」

そこで微かな声で呟いた、情報統合思念体はそれにつけ込もうとしているんだけどね・・・

「未来人の持つTPDDのような情報概念デバイスはそういった成果の一つだよ」


(中略)


「量子情報は観測されることで初めて出力という状態に収束することができる、そのために作用素から出力された量子情報を観測する存在が確立されていなければならない」

「それでいままで量子的には無視されてきた、実存が発火させ自らを確認する意思、つまり”想い”というものを定義する新たな理論が生まれた」

「意識の確立は同時に確率を収縮させ定着させるもの、量子情報を確率から現実へと誕生させるものであった、
 これが”観測者側意識情報と被観測側量子情報の統一共依存情報理論”」

「もういい」

俺は頭を抱えながら遮った

「おまえが何いってんのかさっぱり判らん、本題を話してくれ」

「そうだね・・・僕の時代の情報統合思念体内部でも意見が別れて紛糾しているくらいだからここで議論しても意味が無いね」

おまえに一ついい事を教えてやろう、頭の良い話とは、中身が難しい話ではない、中身が判り易い話のことだ、判るか、んん?

ただしそれは話す側と聞く側の頭によるけどな、隣で聞いていた長門が話が聞けなくなって残念そうなのは、長門にとってあれは判り易い話だったのか・・・

「ここからさきはパパにもわかるように足し算引き算だけで判るレベルまで単純化するね?」

自分でクレームをつけておいてなんだが、むかつく、まじむかつく、お小遣い削減決定な!

「それでも情報である以上は変化することはあっても変動することはない」

「その意識情報び総量が過去に突然増えたことが観測された、それがきっかけ」

「ハルヒの起こした情報爆発だな?」

間髪いれず俺は自信たっぷりに突っ込んだ、俺だってやれば出来る、やる時はやるのさ、ふふん!

「違うよ」

タケルはこともなげに言い放った

「じゃあなんだ?!」

「涼宮ハルヒといえどもこの世界軸の上に存在している以上、その存在はこの世界の必然に依存している
 いかに彼女の能力といえども情報総計を増やすことは絶対に不可能、この世界の上にいる以上は不可能
 彼女の驚異的な点はこの世界の法則を見掛け上無制限に改変することなんだ、究極の自己中かな?」

「言い換えれば彼女の”情報創造能力”は”法則創造能力”と言ってもいい、世界のルールを創出する能力、常に自分がルールを創り定めることの出来る能力」

「自分に都合よくルールを創り出すことができるなら何でも可能だよね?まさに神の”如き”存在」

「涼宮ハルヒが願えばそれがルールとなる、世界そのものの法則がその通りにされ、そのルールで世界が成立していることこそが”自然”となるんだ」

「ただし、涼宮ハルヒでも意思の改変は容易ではない、なぜなら意思を形作るものは意識情報だから、でも因果律の関連性が大きければ改変され易くなる」

「あの女の子が”情報統合思念体は消滅すべき”と考えればそれがルールになるわけか・・・」

「そう、如何に情報統合思念体でも世界のルールには逆らえない、今は僕と撫子がお互いに力を控えたり、打ち消しあってるけどね」

「でもその神の如き能力も力を発揮できるのは自分を存在させているこの世界のみ、世界を根本から創り変えてもあくまでも既存の世界の上でのこと」

「涼宮ハルヒはゲーム盤の上に立ったまま、現在進行中のゲームのルールを好き勝手に改変することが出来るんだよ、それでも盤の外には出られない」

「それに情報統合思念体がその情報総量の増加を捉えたのはあの7月7日よりはるかに遡る、それが起こったのは・・・」

その後にタケルの言った日付に聞き覚えがある気がして俺は頭を捻った、随分昔だな、俺が生まれた頃じゃないか?

そしてあることに気がついて叫んだ

「それは・・・俺の誕生日じゃないか?!」

「何を言ってるんだか・・・」

タケルがやれやれと呆れたように肩をすくめる、そんな情けない仕草は親に似なくていいんだぞ

「”増加した情報量”の本人が自覚無しだもんな」

俺に指を突きつけて断言した

「涼宮ハルヒがどんなにルールを改変しても従えることのできない実存情報、それがパパ」

「突然増加した情報体、世界の過程の中で存在し続ける唯一の特異点」

「パパは自覚が無いだろうけど、パパの特異性の前では涼宮ハルヒですら常識的過ぎて平凡そのものなんだよ?」

「しかし、・・・しかしだな、俺は親父とお袋の子供としてちゃんと生まれてきたんだ、いきなり現われた訳じゃないぞ?
 その、なんだ・・・、俺も必然とやらの結果だ、別に独立した偶然って訳ではないんじゃないか?」

「その通り」

タケルは出来の悪い助手に講釈する探偵のようにぴしゃりと答えた、なんかむかつくなこの子は、誰に似たんだ、俺か?

「確かにパパの肉体、命の器はこの世界の量子情報が変化したもの、情報の総量に変化は無い、でも・・・」

「”パパの自我”という意識情報は突如増加したんだ」

「それどころかパパの自我の発生を境に既存の世界軸が上書きされるように変容している」

「現時点の世界軸はパパに観測されたことによって”可能性としての実在”から”確定した実在”へと収束を始めたんだよ」

「それは情報統合思念体ですら判らない解、でも情報統合思念体はある事象の観測から仮定の解を導き出した」

「パパとママが知り合った後、僕が生まれる前、一時的に量子情報と意識情報が同時に増加したことがあった」

「その時にパパとママに接触した存在があった」

「それは一時的とはいえこの世界のバランスの崩壊が起こったことを意味している」

「しかもその崩壊は復元し禍根を残さなかった、これも恐るべきことだけど、もっと疑問なのはその情報はどこから来てどこに消えたのか?」

「どんなにありえないことでも可能性がそれしかないなら認めざる得ない、何らかの存在が世界の壁を越えて来て立ち去った」

「異世界人・・・か?ハルヒが望んだからか?」

「前者は推定でYES、後者は確定でNO、確かに涼宮ハルヒは異世界人を望んでいた、しかしそれは叶わない願い、恐らく・・・」

タケルは俺をじっと見た、俺・・・だというのか?

「もっとおかしいのは意識情報の増加によって世界そのものの情報バランスが崩壊しているはずなのになぜ世界はいまだに破綻していないのか?」

「仮定の解は”涼宮ハルヒは増加した意識情報を合法化するために世界によって生み出された法の改変者”というもの」

「世界はパパによって破綻を来たさないために涼宮ハルヒを産み出した、
 涼宮ハルヒがパパを望むことで世界のルールがパパを望み破綻を来たさなくなる、という仮定」

「世界がパパに”観測される側”から、パパを取り込んで”観測する側”に回る、ということともいえるね、パパが涼宮ハルヒと結ばれれば
 パパが涼宮ハルヒという扉に飲み込まれて”世界の矛盾”という特異点でなくなり、この世界のルールに矛盾していない普通の存在となる」

「でもそれは”いままでと変わらない”がこれからも未来永劫続くこと・・・つまり”進化の閉塞”、
 ”矛盾という可能性の芽”が”破綻しない世界”という袋小路に閉じ込められること」


(中略)


「それには意識と時間平面の相似性の説明が要る」

「意識の不連続性は時間平面理論と親和性がある」

「マイクロチューブルにおいて量子的重なり合いに波動関数収縮が起こって発火する情報、これが意識」

「それは間隔をおいて現実を認識する不連続なものなんだ」

「つまり意識にとっては現実は飛び石でしかない、もちろんこれは主観上のものであって、外部の時間平面はもっと細かく積層しているけどね」

「なんとなく時間平面理論と似てるでしょう?」

「世界軸は時間平面が無限小の離隔距離で不連続に重なりあい、その時間平面群が因果律によって相互を繋ぎ止め引き寄せあうことで時間の流れとなっている」

「因果律は重力や磁力のような役目を果たしている、前の時間平面の”因”と後の時間平面の”果”の結びつきが時間平面同士を相互に引き寄せ合っている」

「星と星との重力や磁石同士の引き合いだね、ある程度制約の緩やかさがあって時間平面の揺らぎを許容するが引き寄せあう力で
 その揺らぎは吸収され修復されてしまう、決して時間平面同士の流れが断ち切られることは無い、
 同時に因果律によってどれほど強く引付け合っても完全に時間平面同士が重なり合うことも無い、
 そうしたら因果が同時になって何も起こらないことになってしまう、磁石の同極同士の反発や斥力がぎりぎりの距離を保たせる感じだよ」

「意識が連続していないのも同じこと、もし完全が意識が連続していたら、その”意識の流れ全体が一つの自我”になって最初からゴールに辿り着いていることになる」

「その時間平面、その意識平面において時間と意識がそれぞれ独立していられるからこそ時間軸に沿った自我が保てるんだ、
 そうでなければ始まりと終わりが同時存在して自我は確立できなくなる、意識の生と死が同時に存在したら”想い”の居場所がなくなってしまうからね」

「その時間平面と意識平面の間にある無限小かつ決してなくならない断絶を情報を飛び越えさせるのが因果律という”繋ぎ”の力」

「情報生命体は意識情報子だけで構成されているから時間平面積層の時空拘束を受けない、つまりは時間も空間も超越している」

「だけどそれでは自我の確立が出来ない、だから時空を超越していても繋ぎとめる力である因果律に沿って時空超越移動をしているんだ」

「その因果律による情報子移動の制約があるから情報統合思念体は意識として確立していられるんだ」

「その情報生命体ですら絶対に世界軸間を跨って存在したり、世界軸間の移動は出来ない、なぜなら世界軸に依存して情報子が存在しているから、
 時空を超越しても世界軸によって存在している以上その拘束は免れない、世界超越移動はありえないことのはず・・・・・・・・だった」

「にもかかわらずパパは世界軸を越えてきた」

「パパのおかげで情報統合思念体はパニックに陥ったよ」

「でもね、ママは本当の解を知っているんだ」

タケルはクスリと笑うと楽しそうに言った

「・・・なんなんだ、有希?」

「私にとってあなたはあなた、どこからこようと、何者であろうと、あなたはあなた、それが私にとって全て」

「・・・・・・・・・」

「僕はママの意見に賛成するよ、これが観測者の出した最終解、つまりそれで全てなのさ」


(中略)


「更に新しい情報理論では情報構造体は3つの階層に分けられる」

そういってタケルはチラシの裏にさらさらとサインペンで殴り書きした



量子情報(時空情報体)<意識情報(知性情報体)<実存情報(超越情報体)



「自律進化の獲得とはこの実存情報を自ら創造できる存在にいたることと思われてきた」

「でもそうじゃなかったんだ」


(中略)


「撫子は涼宮ハルヒと同じ能力を持っている」

「おまえも同じ能力があるんだよな?」

「うん、だから広域帯宇宙存在は当初僕を殺すつもりだった、撫子と同じ力しか持たないのなら得るものは無い、速やかに排除し情報統合思念体を絶滅させたい」

「しかし彼らは気がついた、だから撫子の任務を変更した、情報統合思念体としての僕を殺し、鍵としての僕に選ばれ、鍵としての僕を取り込むこと
 いわば広域帯宇宙存在側の”人類吸収計画”に該当するもの、でも彼らは僕の正体について誤認をした」

「前の僕はパパがママという扉を開いて生まれてきた存在、そして今の僕はこの世界軸の外側から干渉を受けて改変された存在」

「僕の本当の能力は”世界創造能力”、世界軸そのものを新たに創造する力」

俺は出かかった言葉を飲み込んだ、あの時の実演の違和感はそれだったのか

「まさか・・・それじゃ・・・?」

創造主、と言いかけて俺はその言葉を飲み込んだ

それはこの子が俺達の子供であることを否定してしまうような気がした

「世界の始まりと終わりはどちらも同じ特異点、全てが矛盾した1点に集約されている、始まりと終わりは同じもの、そしてそれは世界軸の外側への接点、扉」

「その扉を開けるものが”鍵”、扉が卵子なら鍵は精子に該当する存在、新たな世界創造へのトリガー」

「僕は”永久への鍵”」

「新たな世界軸の創造が可能な存在、永久の世界を実現できる存在」

「でも”永久”とは終わり無きこと、つまり真の終焉”絶対の死”」

「つまり僕の辿り着く先は”存在してはならない”」

その直後だった

「そう・・・だから”あなた”は消えるべき、そしてあなたがあたしと共に生きるべき」

少女の声が響いた、そして世界が変わっていった

全てが灰色に塗りつくされ、そして色のある世界へと塗り替えられていった

撫子がそこにいた
| 雑談 | 12:12 PM | comments (5) | trackback (x) |

コメント

なかなか面白そうですな。( ̄ー ̄)ニヤリッ
まとめへの投下はいつになるか?楽しみにしております。

因みにネタバレ的なことで恐縮ですけど…私も今度の「北高戦隊」は一種の「遊び要素」を入れる予定です。
| G.F | EMAIL | URL | 2007/03/16 05:40 PM | g/JoPqJk |

ちょいと待っててくださいね。
今現在、自分のSSにかかりっきりで他の人のSSも読めていない状況で。
| 輪舞の人 | EMAIL | URL | 2007/03/21 08:28 PM | Y1HgISdo |

今日お休みをいただいたのでちょいと目を通させていただきました。

自分の場合、という事でお話をさせていただきますと、
実は何度も繰り返して発言しているように、
こういった理論構築はほとんどしていないのですよ。これが。

作りで言えば、まずはキャラクターとテーマとプロット。
これを先に作ります。
オリジナルものも実は書いたりしていたのですが、
その際でも理論というか背景にあるものは二の次でした。

ですのであまりお役には立てないです…… 申し訳ない。
難しいお話というか、理論が前面に出てしまうと
こういうのを読み慣れない人たちは困惑してしまうのではないかと
いつも危惧してしまうから。

特にこういう「萌えるスレ」でSSを読みにくる人たちは
主に長門有希というキャラ個体の魅力や、その「ハルヒワールド」とも
言うべき世界の「IF」とか意外な部分を期待してくるでしょうから、
独自の世界設定は極めて危険なものなのだと考えています。

かく言う自分も独自の世界設定なわけです。
もっともベースは原作をそのままお借りしているので厳密には違うかもですが。
原作の味を残しつつ、どれだけ「無難な」設定を組み込むかという程度のものです。
そういったスタンスでしたからオリジナルキャラクターを出した時は正直冷や汗ものでした。

受け入れてくれるだろうか。読んでくれるだろうか。

そういう怖さはありました。
ですので名前すらもつけませんでした。しかも単発で消滅させます。
本来二次創作では禁じ手とも言うべき手段だとすら考えています。
ですから、せだえんらcさんがキョンと長門の子供を登場させた時には
これは大英断だったと感心したものでした。
これをどう配置し、どう動かしていくと良いのか。
読んでくださる読者の方がどう感じるのかを想定しながら今後の物語を
紡いでいくのがよいかと思います。

あまり偉そうなことを書いても、自分の作品の程度も大したことはないのですが。

この手のスレでの需要は「自分の大好きなキャラクターの意外な一面」
というものがほとんどを占めるかと思います。
ですから、そういうのをクローズアップすると良いかもしれませんが。

実際ここまで構築しているのであれば、まずこれで書ききってしまって
良いのではないでしょうか。
完結までは大変かとは思いますが、がんばってください。
期待してます。
| 輪舞の人 | EMAIL | URL | 2007/04/09 10:44 PM | Y1HgISdo |

ご返答が遅くなり申し訳ございません
ご教示ありがとうございました

仰られるとおりです、ナガトスキーが愛するのは「長門有希」であって「設定」ではありませんでした。
自分の愚かしい自己陶酔を思い知り、開き盲を開かれた思いでございます。

>キョンと長門の子供を登場させた時にはこれは大英断だったと感心したものでした。

私の心が人様への配慮に鈍いせいか、このオリジナルキャラ登場には書き出しの頃には危機感を感じておりませんでした

『長門とキョンの子供』=『長門がキョンと結ばれた証』

私はこのオリキャラを『長門の望んだ幸せが実現した象徴』として勝手に解釈しておりました。

またこのSSの主人公はあくまでも『長門夫妻』であり『長門とキョンの子供』は副主人公であり
自分の両親たる長門とキョンの幸せを実現する者、幸福の推進者という「軸となって動く傍観者」という立ち位置にもしておりました。

長門の幸せを願うナガトスキーの皆様なら「長門の幸せが叶う」という方向性であれば、比較的寛容に受け入れていただけるのでは?といった甘えがあったようでございます。

追伸
周防九曜といった深く関わる新キャラが出てきてしまいましたので、「驚愕」が出るまで一時様子を見たいと思っております。
| せだえんらc | EMAIL | URL | 2007/04/15 07:51 AM | e2tM.UDc |

いや、あの変な意味での批評ではないので(汗)。
相談という意味であれば自分ならこう考えます、というものです。

設定そのものの構築は非常に重要だと思います。
特に今回のせだえんらcさんのSSでは非常に大きなな柱になるでしょうから。
読んでて感嘆しているくらいです。よくここまでできたな、という。

ただ設定をSSに表現する際に一気に出してしまうとたぶん読んでいる人は混乱するでしょう。
これはSSでも普通の小説でもそうですが、大量の情報が一辺に出てくると
読んでいる人たちが読み取れなくなってしまう。
一般のハードSFでも、それを承知で読み初めてもおそらくそこには相当のページ数を割いて噛み砕いている部分があると思うのです。

ですので、いいか悪いかという意味ではなく、その表現方法を模索するということでの提言だったのでした。
俺はこの重厚な設定を表現するためにはもっとページが欲しいと思うのです。
だから30話を超えて連載を(ry …意外と冗談ではなく。

このSSで自分が好きだった部分が、「まだ正体のよくわからないふたつの情報生命体」が、子供たちを使って対立するという軸を構築しているところ。
それに翻弄されるキョンとその苦悩。
こういう部分です。

オリキャラそのものについては、子供たちをもっともっと書いて欲しいと感じています。受け入れは普通にできましたどころか、子供のくせになんか苦労症? みたいな。
あと、これまでに読んだ印象だとまだちょっと突き放した感じがするんですよね(まるっきり手が届かない存在みたいな)。
副主人公ということですが、かなり重要な位置を占めるのは間違いない。
しかも、自分の読解力不足なのでしょうが、自分が主人公と認識して
しまうほどに強烈な印象があるのは確かです。

この先… なんか哀しいことが起こってしまいそうな予感にかられるのですが。

自分自身はこの2人の子供は受け入れることは普通にできました。
いっその事しばらく家族の生活を書いても良かったかもと思うくらい。

偉そうなコメントばかりですいません。
続きを心から期待しております。
では。
| 輪舞の人 | EMAIL | URL | 2007/04/15 10:11 AM | Y1HgISdo |


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