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SS集/945
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開始行:
#navi(SS集)
#br
* 作品 [#u4a8944b]
** 概要 [#ae0c52be]
|~作者 |NEDO |
|~作品名 |小さなヒーロー 第二話 「電話」 |
|~カテゴリー|長門SS(一般)|
|~保管日 |2008-06-24 (火) 01:09:52 |
** 登場キャラ [#a40dfe23]
//////////
|~キョン |登場 |
|~キョンの妹|登場 |
|~ハルヒ |登場 |
|~みくる |登場 |
|~古泉一樹 |登場 |
|~鶴屋さん |不登場 |
|~朝倉涼子 |不登場 |
|~喜緑江美里|不登場|
|~周防九曜 |不登場 |
|~思念体 |不登場 |
|~天蓋領域 |不登場 |
|~阪中 |不登場|
|~谷口 |不登場|
|~ミヨキチ |不登場 |
|~佐々木 |不登場 |
|~橘京子 |不登場 |
** SS [#c10bdcbb]
//////////
#br
#setlinebreak(on)
#br
平和のままに迎えた翌日。
#br
その日の昼休みも、俺は長門有希監視業務に勤しんだ。世界...
#br
「長門、お前って昼飯はいつもどうしてるんだ?」
飯も食わず読書にふける長門に聞いてみた。
「大丈夫」
どう大丈夫なんだよ。食わなくてもいいのか、それとも早弁...
なので言ってみた。
「明日あたり俺と一緒に食わないか?」
長門は小さく頷いた。
#br
放課後のSOS団。ハルヒはネットサーフィン、朝比奈さんは専...
「ちょっとキョン!これネットに繋がらないわよ!」
俺が昼間に使った時はちゃんと繋がっていたぞ。
「いいからさっさと直しなさい」
#br
「長門の方が詳しそうだから長門に見てもらえばいい」
そう言って長門の方を見ると、長門は俺に向かってふるふると...
「何があった?」
「特に何も。ただ、私が調査すると人類の文明レベルを超えた...
長門のささやき声がちょっと色っぽかったのは内緒だ。
「こら、さっさと直せって言ってるでしょ!」
#br
団長命令により俺の持てるいい加減な知識で30分ほど調べ...
「だらしないわね。ちゃんと繋いでおきなさいよ、バカキョン」
俺のせいかよ。
「ごめんなさい、それ、さっき私がケーブルにつまずいたせい...
「ああそう、みくるちゃんなら構わないわ」
朝比奈さんなら無条件で許したくなる気持ちはわかるが、俺...
古泉が困った感じのスマイルを見せたが、どうでもいい。
#br
その後は何事もなく帰宅。
夕飯を終えてくつろいでいると、妹が俺の部屋に入ってきた。
「キョン君、でんわ〜」
妹は子機を手渡すと、その身代わりなのかシャミをだっこし...
#br
電話の相手は中学時代の旧友、中河だった。
去年の暮れ、たいした親交もなかった俺に唐突に長門に一目...
#br
まさか気が変わってまた長門に会わせろとか言うんじゃない...
「何の用だ?」
「ああ、去年の怪我の再検査に行ってきたんだが、ついに医者...
長門が関わってる怪我だ。こいつの選手生命を奪うほどの重...
「お前には見舞いに来てもらった手前、一応報告しておこうと...
律儀なやつだ。こいつが悪いやつではないのは昔から分かっ...
「大事に至らなくて良かったじゃないか。だが、あまり無理は...
と、社交辞令で言っておく。
「気をつけるよ。じゃあ、また同窓会の時にでも」
そんなやりとりをして、俺は電話を切った。
#br
中河が長門のなの字も出なかったことに、俺は妙な安心感を...
何故?
また長門に惚れただのなんだのという話になって欲しくない...
それは何故?
去年から薄々気づいていたことだが、どうやら俺は長門に対...
俺は意外と嫉妬深い性分なのかもしれないな。
#br
俺は次の日もその電話をひきずっていたらしく、授業も上の...
そういえば、あの一連の出来事を長門はどう思っているんだ...
だとしたら少しショックだ。
長門が親しくもない男からラブレターを贈られてそれを鵜呑...
#br
…って、何バカな事考えてるんだ俺は。俺は長門の保護者かよ。
#br
自分にあきれながら溜息をつくと、ハルヒに背中をシャーペ...
「どうしたのよ。溜息なんかついちゃって」
「なんでもねえよ」
本当になんでもない事だ。
「あんたでも悩む事ってあるんだ」
俺の悩み事は大半がお前がらみだ、とは言わないでおく。
「だからなんでもないって」
ハルヒは意味ありげに、ふーん、と鼻を鳴らした。なんだか...
#br
そして昼休み。
長門との約束を思い出した俺は弁当箱を片手に迅速に部室へ...
部室に入るとやはり長門は定位置の窓際に座っていて、その...
「弁当ってそれかよ」
長門の外見によく似たかわいらしい小さめの弁当箱にコンパ...
「時間効率を優先」
コンビニ袋から幕の内弁当を取り出しながら長門は答えた。
なるほど、長門らしい理屈だ。確かに一人暮らしで早起きし...
「大変」
でもなあ長門、コンビニ弁当ばっかりだと体によくないぞ。...
「している」
まさかカップラーメンとかじゃないよな?
「……」
長門は沈黙をもって返事とし、食べ終わった容器を片付けた。
食うの早いな、さすが長門。
#br
放課後、第何回になるか最早見当も付かないSOS団活動。
古泉が早々とバイト宣言をして去ってしまったので、俺は仕...
何がしたいんだこいつは。
#br
「明日は久しぶりのSOS団不思議探索の日だからね!ちゃんと来...
ハルヒの指差し確認を伴った命令によりその日の部活は終了...
#br
ここまでは、俺の比較的好きな平和な三日間だった。
しかしその陰で災いの種が着々と撒かれていることに、俺は...
#br
#br
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
長門有希の思考記録(抜粋)
#br
最近彼が私を気にかけてくれる機会が増えた。
それはとても嬉しい事。
でも、それに呼応して涼宮ハルヒの精神波形が振れ始めてい...
#br
最大の懸案事項、手作りのお弁当の製作については保留。
#br
#br
−[[第三話>SS集/946]]に続く−
//////////
#setlinebreak(default)
#br
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終了行:
#navi(SS集)
#br
* 作品 [#u4a8944b]
** 概要 [#ae0c52be]
|~作者 |NEDO |
|~作品名 |小さなヒーロー 第二話 「電話」 |
|~カテゴリー|長門SS(一般)|
|~保管日 |2008-06-24 (火) 01:09:52 |
** 登場キャラ [#a40dfe23]
//////////
|~キョン |登場 |
|~キョンの妹|登場 |
|~ハルヒ |登場 |
|~みくる |登場 |
|~古泉一樹 |登場 |
|~鶴屋さん |不登場 |
|~朝倉涼子 |不登場 |
|~喜緑江美里|不登場|
|~周防九曜 |不登場 |
|~思念体 |不登場 |
|~天蓋領域 |不登場 |
|~阪中 |不登場|
|~谷口 |不登場|
|~ミヨキチ |不登場 |
|~佐々木 |不登場 |
|~橘京子 |不登場 |
** SS [#c10bdcbb]
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#setlinebreak(on)
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平和のままに迎えた翌日。
#br
その日の昼休みも、俺は長門有希監視業務に勤しんだ。世界...
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「長門、お前って昼飯はいつもどうしてるんだ?」
飯も食わず読書にふける長門に聞いてみた。
「大丈夫」
どう大丈夫なんだよ。食わなくてもいいのか、それとも早弁...
なので言ってみた。
「明日あたり俺と一緒に食わないか?」
長門は小さく頷いた。
#br
放課後のSOS団。ハルヒはネットサーフィン、朝比奈さんは専...
「ちょっとキョン!これネットに繋がらないわよ!」
俺が昼間に使った時はちゃんと繋がっていたぞ。
「いいからさっさと直しなさい」
#br
「長門の方が詳しそうだから長門に見てもらえばいい」
そう言って長門の方を見ると、長門は俺に向かってふるふると...
「何があった?」
「特に何も。ただ、私が調査すると人類の文明レベルを超えた...
長門のささやき声がちょっと色っぽかったのは内緒だ。
「こら、さっさと直せって言ってるでしょ!」
#br
団長命令により俺の持てるいい加減な知識で30分ほど調べ...
「だらしないわね。ちゃんと繋いでおきなさいよ、バカキョン」
俺のせいかよ。
「ごめんなさい、それ、さっき私がケーブルにつまずいたせい...
「ああそう、みくるちゃんなら構わないわ」
朝比奈さんなら無条件で許したくなる気持ちはわかるが、俺...
古泉が困った感じのスマイルを見せたが、どうでもいい。
#br
その後は何事もなく帰宅。
夕飯を終えてくつろいでいると、妹が俺の部屋に入ってきた。
「キョン君、でんわ〜」
妹は子機を手渡すと、その身代わりなのかシャミをだっこし...
#br
電話の相手は中学時代の旧友、中河だった。
去年の暮れ、たいした親交もなかった俺に唐突に長門に一目...
#br
まさか気が変わってまた長門に会わせろとか言うんじゃない...
「何の用だ?」
「ああ、去年の怪我の再検査に行ってきたんだが、ついに医者...
長門が関わってる怪我だ。こいつの選手生命を奪うほどの重...
「お前には見舞いに来てもらった手前、一応報告しておこうと...
律儀なやつだ。こいつが悪いやつではないのは昔から分かっ...
「大事に至らなくて良かったじゃないか。だが、あまり無理は...
と、社交辞令で言っておく。
「気をつけるよ。じゃあ、また同窓会の時にでも」
そんなやりとりをして、俺は電話を切った。
#br
中河が長門のなの字も出なかったことに、俺は妙な安心感を...
何故?
また長門に惚れただのなんだのという話になって欲しくない...
それは何故?
去年から薄々気づいていたことだが、どうやら俺は長門に対...
俺は意外と嫉妬深い性分なのかもしれないな。
#br
俺は次の日もその電話をひきずっていたらしく、授業も上の...
そういえば、あの一連の出来事を長門はどう思っているんだ...
だとしたら少しショックだ。
長門が親しくもない男からラブレターを贈られてそれを鵜呑...
#br
…って、何バカな事考えてるんだ俺は。俺は長門の保護者かよ。
#br
自分にあきれながら溜息をつくと、ハルヒに背中をシャーペ...
「どうしたのよ。溜息なんかついちゃって」
「なんでもねえよ」
本当になんでもない事だ。
「あんたでも悩む事ってあるんだ」
俺の悩み事は大半がお前がらみだ、とは言わないでおく。
「だからなんでもないって」
ハルヒは意味ありげに、ふーん、と鼻を鳴らした。なんだか...
#br
そして昼休み。
長門との約束を思い出した俺は弁当箱を片手に迅速に部室へ...
部室に入るとやはり長門は定位置の窓際に座っていて、その...
「弁当ってそれかよ」
長門の外見によく似たかわいらしい小さめの弁当箱にコンパ...
「時間効率を優先」
コンビニ袋から幕の内弁当を取り出しながら長門は答えた。
なるほど、長門らしい理屈だ。確かに一人暮らしで早起きし...
「大変」
でもなあ長門、コンビニ弁当ばっかりだと体によくないぞ。...
「している」
まさかカップラーメンとかじゃないよな?
「……」
長門は沈黙をもって返事とし、食べ終わった容器を片付けた。
食うの早いな、さすが長門。
#br
放課後、第何回になるか最早見当も付かないSOS団活動。
古泉が早々とバイト宣言をして去ってしまったので、俺は仕...
何がしたいんだこいつは。
#br
「明日は久しぶりのSOS団不思議探索の日だからね!ちゃんと来...
ハルヒの指差し確認を伴った命令によりその日の部活は終了...
#br
ここまでは、俺の比較的好きな平和な三日間だった。
しかしその陰で災いの種が着々と撒かれていることに、俺は...
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長門有希の思考記録(抜粋)
#br
最近彼が私を気にかけてくれる機会が増えた。
それはとても嬉しい事。
でも、それに呼応して涼宮ハルヒの精神波形が振れ始めてい...
#br
最大の懸案事項、手作りのお弁当の製作については保留。
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−[[第三話>SS集/946]]に続く−
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