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SS集/652
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開始行:
#navi(SS集)
#br
* 作品 [#a05847df]
** 概要 [#j1f6d9c6]
|~作者 |Lehre |
|~作品名 |長門さんとウサギ |
|~カテゴリー|長門SS(一般)|
|~保管日 |2007-04-08 (日) 01:51:23 |
** 登場キャラ [#od4e3bab]
//////////
|~キョン |不登場 |
|~キョンの妹|不登場 |
|~ハルヒ |不登場 |
|~みくる |不登場 |
|~古泉一樹 |不登場 |
|~鶴屋さん |不登場 |
|~朝倉涼子 |不登場 |
|~喜緑江美里|不登場|
|~周防九曜 |不登場 |
|~思念体 |不登場 |
|~天蓋領域 |不登場 |
|~阪中 |不登場|
|~谷口 |不登場|
|~ミヨキチ |不登場 |
|~佐々木 |不登場 |
|~橘京子 |不登場 |
** SS [#p7898daf]
//////////
#br
#setlinebreak(on)
まったく、週に一度の日曜日くらいゆっくりさせてもらいたい...
俺は、というより我等SOS団は、団長であるハルヒによって召集...
今日も今日とて例の不思議探索に駆り出されていた。
そしてこれまた例の爪楊枝によるクジの結果、俺は長門と町の...
ハルヒは古泉と朝比奈さんを引き連れて西方面を調査すること...
解散する間際にハルヒが、
「今日という今日こそ不思議を見つけてくるのよ!
報告事項なし、なんていう無様な結果を晒すようなら罰金!
それから、12時30分に公園に再集合ね、これも遅れたら罰金!」
なんてことを言いやがった。
これじゃ罰金確定ではないか。
やれやれ。
#br
さて、腹は括った。
相棒も長門ということだし、図書館で適当な本でも眺めてみる...
そう思って足を向けようと思ったときだった。
「・・・・・・待って」
「どうした、長門?」
「行きたいところがある」
「お前が図書館以外で行きたいところがあるなんて珍しいな」
「・・・・・・一緒に来て」
俺が暗喩的に行き先を尋ねたにもかかわらず、
全く聞いていないかのような様子で、長門は俺の服の袖をつま...
まぁ、いいだろう。
長門が図書館以外で行きたいところというのも興味がある。
でも閉鎖空間やクローズドサークルは勘弁な。
#br
長門が俺を引っ張ってきたのは、何の変哲もないペットショッ...
そして、当の長門はショーウィンドウに置かれたウサギの入っ...
へばりつくようにして見入っている。
結果、俺は長門の後ろで一見すると保護者のような形で放置さ...
「長門がみたかったのはウサギだったのか?」
ショートカットの頭が物言わずに頷いた。
「ウサギが好きなのか?」
「・・・・・・割と」
「どんなところが?」
「・・・・・・全部」
「そ、そうか・・・・・・」
「・・・・・・そう」
判で押したような回答をすると、長門はまた黙々とウサギに見...
それにしても長門は小動物が好きとは。
やはりメンタルな面では生後3年相応なんだろうか?
「・・・・・・わたしはあなたが考えているほど幼稚ではない」
「す、すまん。というか、思考を読むのは止めてくれるか?」
「いまのは独り言。わたしはこの小動物の行動パターンに興味が...
「どうした、急に黙って?」
「・・・・・・食べてる」
長門はそう呟くと、餌を食べるウサギをまたしげしげと見つめ...
って、俺はまた放置なのか?
#br
「ところで長門、そんなにウサギが好きなら飼うことは出来ない...
「・・・・・・マンションの規約に従えば、不可能」
声のトーンはさっきまでと変わらないが、
明らかに落ち込んだように見えるのは俺の勘違いだろうか?
「お前のお得意の情報操作で何とかならないのか?」
「喜緑江美里から私的目的での情報改竄は自粛するように言われ...
従えなかった場合には・・・・・・」
「場合には?」
「・・・・・・考えたくない」
長門がマンションで他の宇宙人仲間からどんな待遇を受けてい...
いささかの興味が生じないわけではないが、
今はあえてスルーしておくべきだろう。
結局、長門はウサギを観察しつつ、
俺はウサギを観察する長門を観察しつつ、
小一時間そこで時間を潰したのだった。
#br
「長門、そろそろ時間だし行こうか」
「・・・・・・そう」
とは言いながらも、動く気配を見せない。
「早く行かないとハルヒがカンカンに怒るぞ」
「・・・・・・わかった」
半径2メートル圏内を名残惜しさで飽和状態にしながらようや...
その後、ペットショップが見えなくなるまで何度も振り返る様...
玩具を買ってもらえなかった子供そのもののようにしか見えな...
ということを否定するのは嘘になるだろう。
そんないたいけな姿を見せつけられて、
財布の紐を緩めてしまった俺を誰が非難できるだろうか?
「長門、俺も少し寄ってみたいところがあるんだが、
ついて来てくれるか?」
無言で首肯する長門を確認し、俺は最寄の玩具店に入った。
#br
「遅い! 2分47秒の遅刻よ!」
待ち合わせの公園ではハルヒが憤怒の形相で仁王立ちしていた。
「すまん、すまん。
だが5分以内だろ? 見逃してくれ」
「ダメッ! 本来なら5分前に現場にいなかった時点で遅刻扱い...
まぁ、その件に関してはいいわ。
それで、なにか怪異なものは見つかった?」
「そんなアヤシゲなものが街中にポンポンとあってたまるか。収...
「そう? じゃあ、とりあえず話題を変えるわ。
有希の持ってるあのウサギはナニ?」
ハルヒの視線の先にはほぼ実寸大の白いウサギのぬいぐるみを...
「ああ、あれは・・・・・・、
サメに襲われていたのを紆余曲折あって助けて、それから・・・・・・」
「あんたに解散前に言っておくべきことがあったわぁ・・・・・・」
ハルヒの顔に満面の笑みを浮かべた修羅が浮かび上がった。
「これはデートじゃないのよォッ!!」
ドスゥッという鋭い音と共に、ハルヒの膝は俺の鳩尾にめり込...
//////////
#setlinebreak(default)
#br
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終了行:
#navi(SS集)
#br
* 作品 [#a05847df]
** 概要 [#j1f6d9c6]
|~作者 |Lehre |
|~作品名 |長門さんとウサギ |
|~カテゴリー|長門SS(一般)|
|~保管日 |2007-04-08 (日) 01:51:23 |
** 登場キャラ [#od4e3bab]
//////////
|~キョン |不登場 |
|~キョンの妹|不登場 |
|~ハルヒ |不登場 |
|~みくる |不登場 |
|~古泉一樹 |不登場 |
|~鶴屋さん |不登場 |
|~朝倉涼子 |不登場 |
|~喜緑江美里|不登場|
|~周防九曜 |不登場 |
|~思念体 |不登場 |
|~天蓋領域 |不登場 |
|~阪中 |不登場|
|~谷口 |不登場|
|~ミヨキチ |不登場 |
|~佐々木 |不登場 |
|~橘京子 |不登場 |
** SS [#p7898daf]
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#br
#setlinebreak(on)
まったく、週に一度の日曜日くらいゆっくりさせてもらいたい...
俺は、というより我等SOS団は、団長であるハルヒによって召集...
今日も今日とて例の不思議探索に駆り出されていた。
そしてこれまた例の爪楊枝によるクジの結果、俺は長門と町の...
ハルヒは古泉と朝比奈さんを引き連れて西方面を調査すること...
解散する間際にハルヒが、
「今日という今日こそ不思議を見つけてくるのよ!
報告事項なし、なんていう無様な結果を晒すようなら罰金!
それから、12時30分に公園に再集合ね、これも遅れたら罰金!」
なんてことを言いやがった。
これじゃ罰金確定ではないか。
やれやれ。
#br
さて、腹は括った。
相棒も長門ということだし、図書館で適当な本でも眺めてみる...
そう思って足を向けようと思ったときだった。
「・・・・・・待って」
「どうした、長門?」
「行きたいところがある」
「お前が図書館以外で行きたいところがあるなんて珍しいな」
「・・・・・・一緒に来て」
俺が暗喩的に行き先を尋ねたにもかかわらず、
全く聞いていないかのような様子で、長門は俺の服の袖をつま...
まぁ、いいだろう。
長門が図書館以外で行きたいところというのも興味がある。
でも閉鎖空間やクローズドサークルは勘弁な。
#br
長門が俺を引っ張ってきたのは、何の変哲もないペットショッ...
そして、当の長門はショーウィンドウに置かれたウサギの入っ...
へばりつくようにして見入っている。
結果、俺は長門の後ろで一見すると保護者のような形で放置さ...
「長門がみたかったのはウサギだったのか?」
ショートカットの頭が物言わずに頷いた。
「ウサギが好きなのか?」
「・・・・・・割と」
「どんなところが?」
「・・・・・・全部」
「そ、そうか・・・・・・」
「・・・・・・そう」
判で押したような回答をすると、長門はまた黙々とウサギに見...
それにしても長門は小動物が好きとは。
やはりメンタルな面では生後3年相応なんだろうか?
「・・・・・・わたしはあなたが考えているほど幼稚ではない」
「す、すまん。というか、思考を読むのは止めてくれるか?」
「いまのは独り言。わたしはこの小動物の行動パターンに興味が...
「どうした、急に黙って?」
「・・・・・・食べてる」
長門はそう呟くと、餌を食べるウサギをまたしげしげと見つめ...
って、俺はまた放置なのか?
#br
「ところで長門、そんなにウサギが好きなら飼うことは出来ない...
「・・・・・・マンションの規約に従えば、不可能」
声のトーンはさっきまでと変わらないが、
明らかに落ち込んだように見えるのは俺の勘違いだろうか?
「お前のお得意の情報操作で何とかならないのか?」
「喜緑江美里から私的目的での情報改竄は自粛するように言われ...
従えなかった場合には・・・・・・」
「場合には?」
「・・・・・・考えたくない」
長門がマンションで他の宇宙人仲間からどんな待遇を受けてい...
いささかの興味が生じないわけではないが、
今はあえてスルーしておくべきだろう。
結局、長門はウサギを観察しつつ、
俺はウサギを観察する長門を観察しつつ、
小一時間そこで時間を潰したのだった。
#br
「長門、そろそろ時間だし行こうか」
「・・・・・・そう」
とは言いながらも、動く気配を見せない。
「早く行かないとハルヒがカンカンに怒るぞ」
「・・・・・・わかった」
半径2メートル圏内を名残惜しさで飽和状態にしながらようや...
その後、ペットショップが見えなくなるまで何度も振り返る様...
玩具を買ってもらえなかった子供そのもののようにしか見えな...
ということを否定するのは嘘になるだろう。
そんないたいけな姿を見せつけられて、
財布の紐を緩めてしまった俺を誰が非難できるだろうか?
「長門、俺も少し寄ってみたいところがあるんだが、
ついて来てくれるか?」
無言で首肯する長門を確認し、俺は最寄の玩具店に入った。
#br
「遅い! 2分47秒の遅刻よ!」
待ち合わせの公園ではハルヒが憤怒の形相で仁王立ちしていた。
「すまん、すまん。
だが5分以内だろ? 見逃してくれ」
「ダメッ! 本来なら5分前に現場にいなかった時点で遅刻扱い...
まぁ、その件に関してはいいわ。
それで、なにか怪異なものは見つかった?」
「そんなアヤシゲなものが街中にポンポンとあってたまるか。収...
「そう? じゃあ、とりあえず話題を変えるわ。
有希の持ってるあのウサギはナニ?」
ハルヒの視線の先にはほぼ実寸大の白いウサギのぬいぐるみを...
「ああ、あれは・・・・・・、
サメに襲われていたのを紆余曲折あって助けて、それから・・・・・・」
「あんたに解散前に言っておくべきことがあったわぁ・・・・・・」
ハルヒの顔に満面の笑みを浮かべた修羅が浮かび上がった。
「これはデートじゃないのよォッ!!」
ドスゥッという鋭い音と共に、ハルヒの膝は俺の鳩尾にめり込...
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