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SS集/643
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開始行:
#navi(SS集)
#br
* 作品 [#q33df7b9]
** 概要 [#fb005c48]
|~作者 |達磨 |
|~作品名 |添い寝(通常版) |
|~カテゴリー|長門SS(一般)|
|~保管日 |2007-04-04 (水) 01:25:36 |
** 登場キャラ [#hee33a23]
//////////
|~キョン |不登場 |
|~キョンの妹|不登場 |
|~ハルヒ |不登場 |
|~みくる |不登場 |
|~古泉一樹 |不登場 |
|~鶴屋さん |不登場 |
|~朝倉涼子 |不登場 |
|~喜緑江美里|不登場|
|~周防九曜 |不登場 |
|~思念体 |不登場 |
|~天蓋領域 |不登場 |
|~阪中 |不登場|
|~谷口 |不登場|
|~ミヨキチ |不登場 |
|~佐々木 |不登場 |
|~橘京子 |不登場 |
** SS [#ea882d00]
//////////
#br
#setlinebreak(on)
金曜日。
日が沈んでから何時間も経過し、
辺りはすっかり暗くなった。
いわゆる「良い子は寝る時間」と定義される時間に近づく。
そんな時間に俺の携帯が震えている。
高校生にとってはまだこの時間は活動しているのが普通だ。
メールしてきた側もそういう意識があるのが分かる。
当たり前のことを思いつつ携帯を開き、
新着メールを確認する。
#br
送り主は長門だった。
「悩みがある。至急こちらに来て欲しい。」
#br
長門でも悩みがあるのか・・・
というか、この時間にメールしてくるとは、
なかなか解決し難い悩みなのだろう。
少し急ごう、そう思いつつ自転車で長門の家に向かう。
春を迎えても、頬に当たる夜風はまだ冷たかった。
#br
長門のマンションに着き、部屋に入れてもらう。
エアコンが効いているのか、少し暖かかった。
広い部屋にはコタツがぽつんと置かれ、
窓側のコタツの脇には布団が敷かれている。
#br
「で、長門。何だ?悩みってのは?」
長門を向かいにしてコタツに入り、すぐさま言う。
なるべく早めに帰らないと親が心配するからな。
前置きなんて気にするものか。
「この悩みの解決にはあなたが不可欠」
ふむ、そうなのか。
それは光栄だ。人から必要とされるのは悪いことではないしな。
して、その悩みとは何だ?
「ここ最近、春先だというのに寒い日が続いている。
そのせいで布団で寝るときに寒くて困ってしまう。
だから――」
そこで言葉を途切れさせて、長門はコタツ脇の布団に向かう。
そして上から見たとき両足がWの形になるように座り、
両手を両膝の間に置く。
いわゆる女の子座りというやつだ。
そう思ったら長門は右手を上げて、
ちょいちょいと俺に合図を送っている。
光を通さない深海のような目でこちらをじっと見つめる。
#br
「一緒に寝ろと?」
そう問いかけると長門は縦に頷いた。
再び両手を布団に置き、こちらの心を見透かすような目で
見つめてくる。
気のせいか少し前のめりになっている。
#br
・・・・・少し考え込む。
そして結論を出したと同時に、家に電話をする。
今日は友達の部屋に泊まる、と。
#br
「分かったよ、長門。
今日は一緒に寝るか。
寒くて困るのならしょうがないな」
そう言うと長門はまた縦に少し首を振る。
そして先に布団に入った。
俺も続いて布団に入る。
だが一応長門のほうは向かないことにする。
鈍感な俺でも――少しは意識してしまう。
少し心拍数が上がったなと感じたその時に、
いきなり後ろから抱きつかれる感触。
俺の肩くらいの位置に長門の頭が触れている。
そうか、そもそも長門が寒いと言うから
俺が布団に入っているのであって、これは自然な流れか。
「おやすみ長門・・・」
そう言い残し、俺は眠りに落ちた。
//////////
#setlinebreak(default)
#br
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終了行:
#navi(SS集)
#br
* 作品 [#q33df7b9]
** 概要 [#fb005c48]
|~作者 |達磨 |
|~作品名 |添い寝(通常版) |
|~カテゴリー|長門SS(一般)|
|~保管日 |2007-04-04 (水) 01:25:36 |
** 登場キャラ [#hee33a23]
//////////
|~キョン |不登場 |
|~キョンの妹|不登場 |
|~ハルヒ |不登場 |
|~みくる |不登場 |
|~古泉一樹 |不登場 |
|~鶴屋さん |不登場 |
|~朝倉涼子 |不登場 |
|~喜緑江美里|不登場|
|~周防九曜 |不登場 |
|~思念体 |不登場 |
|~天蓋領域 |不登場 |
|~阪中 |不登場|
|~谷口 |不登場|
|~ミヨキチ |不登場 |
|~佐々木 |不登場 |
|~橘京子 |不登場 |
** SS [#ea882d00]
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#br
#setlinebreak(on)
金曜日。
日が沈んでから何時間も経過し、
辺りはすっかり暗くなった。
いわゆる「良い子は寝る時間」と定義される時間に近づく。
そんな時間に俺の携帯が震えている。
高校生にとってはまだこの時間は活動しているのが普通だ。
メールしてきた側もそういう意識があるのが分かる。
当たり前のことを思いつつ携帯を開き、
新着メールを確認する。
#br
送り主は長門だった。
「悩みがある。至急こちらに来て欲しい。」
#br
長門でも悩みがあるのか・・・
というか、この時間にメールしてくるとは、
なかなか解決し難い悩みなのだろう。
少し急ごう、そう思いつつ自転車で長門の家に向かう。
春を迎えても、頬に当たる夜風はまだ冷たかった。
#br
長門のマンションに着き、部屋に入れてもらう。
エアコンが効いているのか、少し暖かかった。
広い部屋にはコタツがぽつんと置かれ、
窓側のコタツの脇には布団が敷かれている。
#br
「で、長門。何だ?悩みってのは?」
長門を向かいにしてコタツに入り、すぐさま言う。
なるべく早めに帰らないと親が心配するからな。
前置きなんて気にするものか。
「この悩みの解決にはあなたが不可欠」
ふむ、そうなのか。
それは光栄だ。人から必要とされるのは悪いことではないしな。
して、その悩みとは何だ?
「ここ最近、春先だというのに寒い日が続いている。
そのせいで布団で寝るときに寒くて困ってしまう。
だから――」
そこで言葉を途切れさせて、長門はコタツ脇の布団に向かう。
そして上から見たとき両足がWの形になるように座り、
両手を両膝の間に置く。
いわゆる女の子座りというやつだ。
そう思ったら長門は右手を上げて、
ちょいちょいと俺に合図を送っている。
光を通さない深海のような目でこちらをじっと見つめる。
#br
「一緒に寝ろと?」
そう問いかけると長門は縦に頷いた。
再び両手を布団に置き、こちらの心を見透かすような目で
見つめてくる。
気のせいか少し前のめりになっている。
#br
・・・・・少し考え込む。
そして結論を出したと同時に、家に電話をする。
今日は友達の部屋に泊まる、と。
#br
「分かったよ、長門。
今日は一緒に寝るか。
寒くて困るのならしょうがないな」
そう言うと長門はまた縦に少し首を振る。
そして先に布団に入った。
俺も続いて布団に入る。
だが一応長門のほうは向かないことにする。
鈍感な俺でも――少しは意識してしまう。
少し心拍数が上がったなと感じたその時に、
いきなり後ろから抱きつかれる感触。
俺の肩くらいの位置に長門の頭が触れている。
そうか、そもそも長門が寒いと言うから
俺が布団に入っているのであって、これは自然な流れか。
「おやすみ長門・・・」
そう言い残し、俺は眠りに落ちた。
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#setlinebreak(default)
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