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#navi(SS集)
#br
* 作品 [#y0845c49]
** 概要 [#s7d72e90]
|~作者 |せだえんらc |
|~作品名 |ユキ、目覚まし、京都にて |
|~カテゴリー|長門SS(一般)|
|~保管日 |2007-02-04 (日) 14:00:39 |
** 登場キャラ [#i9af1e42]
//////////
|~キョン |不登場 |
|~キョンの妹|不登場 |
|~ハルヒ |不登場 |
|~みくる |不登場 |
|~古泉一樹 |不登場 |
|~鶴屋さん |不登場 |
|~朝倉涼子 |不登場 |
|~喜緑江美里|不登場|
|~周防九曜 |不登場 |
|~思念体 |不登場 |
|~天蓋領域 |不登場 |
|~阪中 |不登場|
|~谷口 |不登場|
|~ミヨキチ |不登場 |
|~佐々木 |不登場 |
|~橘京子 |不登場 |
** SS [#m295ac36]
//////////
#br
#setlinebreak(on)
ナ
#br
「遅い!罰金!」
#br
今週もまた駅前にハルヒの怒号が響き渡たり、俺の財布が軽く...
#br
「やれやれ・・・」
#br
俺は盛大な溜息を吐いた
#br
-----
#br
「長門、なにかいい方法は無いか?」
#br
俺はその日の団活の帰りに隣を歩く長門に相談を持ちかけた
#br
今週で3週連続遅刻罰金である
#br
このままでは俺は自己破産を宣言し、禁治産者へと転落しなけ...
しかし俺の財布が妹の財布よりも軽くなりかねないくらいピン...
そうなってしまっては妹にお菓子のひとつも奢ってやれなくなる
それだけは回避しなければならん!兄として!
#br
「目覚まし時計の購入を推奨する」
#br
長門が水晶の様に透き通った視線を揺るがすことなく即答する
#br
「いや、既にそれは使用しているのだが・・・」
#br
それくらいでどうにかなるのなら今までもなんとかなっている
#br
「家族に起床を頼む」
#br
次なる長門の代案に俺は免除を求めた
#br
「妹の目覚ましフライングボディプレスは勘弁してくれ・・・今は...
#br
なら、と一言前置きして長門は俺に向き直り宣言した
#br
「私があなたを起こしに行く」
#br
その時の長門の目はおもしろい獲物を見つけた牝ライオン(涼...
#br
-----
#br
そして翌週、土曜日の朝
#br
胸が重い
#br
妹の襲撃だろうか?それにしてはいつもの「キョン君起きて!...
#br
そう思いうっすらと目を開けて見ると俺に跨りマウントポジシ...
#br
まず脳を覚醒させて自分に状況を把握させなければなるまいな
#br
Q1:ここはどこだ?
#br
A1:見慣れた天井を見れば一目で判る、紛れも無く俺の部屋...
#br
Q2:今は何時だ?
#br
A2:愛用の目覚まし時計は7時を指している、起床にはちょ...
#br
Q3:俺の上に乗っかっているのは誰だ?
#br
A3:俺の最愛の恋人、長門有希だ、何があっても長門だけは...
#br
よしここまでは完璧に無問題だ、全問正解だ、センター入試も...
#br
さて、ここから先が本題なのである
#br
FQ:その長門が構えているごついものは何だ?
#br
どう見ても華奢なスタイルの長門には似つかわしくない白い筒...
#br
FA:・・・・・・・・・バズーカ砲?
#br
「正解」
#br
長門が俺の呟きに解答を回答してくれた、ついでに一言コメン...
#br
「早朝バズーカ」
#br
ああ、そういうことかですか長門さん、朝から過激な目覚まし...
#br
「何?」
#br
長門が不機嫌そうに聞き返す、俺が目覚める前に撃ち損ねたの...
#br
「どんな決めセリフを言うつもりだったんだ?」
#br
長門はこくりとうなずくと、再びその凶悪な兵器を俺に向けて...
#br
「ソr「ソロモンよ、私は帰って来た!なんてベタネタは無し...
#br
速攻でネタを阻止された長門が俺をじっと睨み沈黙する、すま...
#br
長門はバズーカを床に放り出すと、俺を押さえつけて頭突きを...
#br
「確かキョンとかいった?二度と忘れない」
#br
もしかして「ナ・ガトー・ユキ少佐」ということでありますか?
#br
-----
#br
どこかの世界のアトミックなバズーカをスカートの4次元っぽ...
#br
あまりにも当たり前に、妹が「お義姉ちゃん、おはよう!」と...
#br
あまりにも当たり前に、おふくろに向かって「おはようござい...
#br
あまりにも当たり前に、親父が家族全部から無視された
#br
その後、長門が作った味噌汁の味がおふくろの味噌汁と寸分た...
やっと俺は外堀と内堀が完全に埋め立てられているどころか城...
#br
#br
#br
まぁいいか
#br
#br
#br
朝食後、おふくろが結婚式場のパンフレットの束を持ってくる...
#br
「長門、もうひとつ確認しておきたいことがある、今日のおふ...
#br
「あなたとあなたの家族には絶対にそんな操作はしない・・・ただ...
#br
そうだな、考えるまでも無かったな、長門が俺や家族の心に土...
#br
ただし、の後で「私の排卵日はいつもあなたとする日に合わせ...
#br
俺は心の中で自分の青春をどこの墓場に埋葬しようかと考えな...
#br
-----
#br
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・合格」
#br
ハルヒが長い沈黙と共に不機嫌そうにいう
#br
俺が遅刻してこなかったのがそんなに気に入らないらしい、お...
#br
とりあえず今日の奢りは古泉と決まったのでよしとしよう
#br
久しぶりに驕り地獄から開放されたぜ、いつものお返しでたっ...
#br
しかし別世界の俺(イニシャル:Y.A)はこれ以上の奢り地...
#br
さすがは奇跡を起こす男だぜ・・・
#br
俺が意味不明に「異作品同声優」の俺と同期していると本日の...
#br
「おやおや、おてわやらかにお願いしますよ?」
#br
古泉が少しも困ったような顔をせずに困ったような声を出す
#br
どうせ機関の経費で落ちるんだろ?けちけちすんな、それと顔...
#br
「やれやれ・・・」
#br
図星を突かれたらしく古泉は諸手を挙げて降参した、あと俺の...
#br
「ほら!早く引きなさいよ!」
#br
俺が何を注文しようと迷っていると鼻先に爪楊枝が突きつけら...
#br
ちょっと待てハルヒ、まだ誰も注文して無いぞ?まさかお冷だ...
#br
「今日は時間が大切なの!すぐに電車で出かけるからね!」
#br
どうやらハルヒは本当にお冷だけ飲んで出発するつもりらしい...
#br
「行き先は?」
#br
全く動じずに長門がハルヒに聞く、クールすぎるぜ長門・・・
#br
「京都の宇治市よ!」
#br
ハルヒが胸を張って言う
#br
俺は心中穏やかではなかった、ハルヒよ、まさかおまえ・・・
#br
「最近ね、すごくいいアニメを見たの、ええと・・・”神音”とかい...
#br
嗚呼・・・・・・・・・神をも恐れぬとはまさにこのことだな、いや古泉...
#br
だが今回ばかりは無茶が過ぎるだろう、いくら神でも創造主に...
#br
古泉も朝比奈さんも真っ青になって凍結している、あの長門が...
#br
-----
#br
その後、どのように移動したかは省こう
#br
とにかく俺達SOS団は何か自分達の生まれ故郷のように感じ...
#br
グループ分けはハルヒ、古泉、朝比奈さんの3人組と、俺と長...
#br
しかしまさかこんな珍しいものを見られるとはなぁ・・・
あのハルヒが恐れたり緊張したりする所なんて想像できるか?...
今まさにその驚天動地の事態が目の前で起こってるんだ
・・・あのハルヒの脚が震えているなんて
#br
「う、うるさいわね馬鹿キョン!こ、これは武者震いよ!」
#br
そういってハルヒは必死に携帯で救助をコールする古泉と、左...
#br
誰か助けてくれ!俺の魂も悲鳴を挙げていた
#br
いまにもそのビルの玄関を蹴破らんばかりに「頼もう!」と絶...
#br
「あらあら、どちら様かしら」
#br
女神としか例えようが無いほど綺麗なお姉さんが玄関先に現わ...
#br
艶のある美しい紫色の長い髪を三編みにして右肩から胸元に垂...
#br
ぎこちなくハルヒが見学を申し込むとお姉さんはちょっと困っ...
#br
「ごめんなさいね、今はシナリオがクライマックスに差し掛か...
#br
「ソコをナんとかシテよ!」
#br
気丈にもハルヒは声を張り上げるがその声は引き攣っている、...
#br
以外にもお姉さんはハルヒの無理難題を、了承、と一秒で快諾...
#br
しかしその背後の壁でめっちゃ空間が歪んでいるのは何故だろ...
#br
「せっかくいらしたんだからおもてなししなくちゃね!とって...
#br
その後、ハルヒ達がどうなったかは俺は知らん、俺はその瞬間...
#br
最後に聞こえたのはハルヒ達の悲鳴だ、いや断末魔の絶叫だっ...
#br
ハルヒよ、見捨てたことを悪く思うな自業自得だ
朝比奈さん、ごめんなさい俺も命が惜しいのです
古泉、おまえはどうでもいい
#br
-----
#br
どこをどう走ったのか判らないが、どこかの商店街について俺...
#br
「情報統合思念体は可及的速やかにこの場から撤退することを...
#br
長門がまだ震える声で言う
#br
そうだろうな、おまえの親玉でも手も足も出ないだろうしなぁ・・・
#br
しかし長門よ、おまえは一つ見落としをしているぞ?あのアー...
#br
俺がそう異論を挟むと長門はガクガクブルブルと震えだした
#br
多分、長門が誕生以来はじめて味わう絶対的な絶望と恐怖の感...
#br
震える長門を見て俺は何とかしなければと思った
#br
こういうときは甘い物を食べるといいのだ
#br
人間が甘いものを食べると安心感を感じるのは母親の胎内で育...
#br
所詮は一時の現実逃避に過ぎないが、しかし一時の効果はある
#br
ちょうど都合よくタイヤキの屋台が出ていたので俺は長門の手...
#br
その時、ふいに耳元でマラカスの音がしたような気がして俺は...
#br
「・・・どうしたの?」
#br
長門が不思議そうに首を傾げ、周りを見渡す
#br
「い、いや・・・なんか体当たりを喰らいそうな気がしてな」
#br
自分の不可解な行動に疑問を感じながら俺はタイヤキ屋の前に...
#br
しかしさっきの俺の反射神経はすごかったな、長門すらついて...
#br
苦笑しつつ、こしあんとつぶあんと、どちらを注文しようかと...
#br
【食い逃げ追跡中、しばらくお待ちください】
#br
どうりで店主が居ないはずだ
#br
仕方なく商店街に戻りなにか他に美味そうなものが無いかと歩...
#br
アイスにするか?それともイチゴサンデーにするか?いっその...
#br
#br
#br
「こんなところにいたのね、探したわ」
#br
#br
#br
みんなは絶対的な死を覚悟したことがあるだろうか?俺はある...
#br
「あらあら?そんなに怖がらないで、プレゼントを持ってきた...
#br
ギギギ・・・と錆び付いた擬音をさせながら俺と長門は振り返った
#br
背後にはいつの間にかあのお姉さんが・・・
#br
「うふふ、あなたたちは本当にお似合いの可愛らしいカップル...
#br
がちがちに固まっている俺達のことをそのお姉さんはそんな風...
#br
そのおかげだろうか?すこし緊張がほぐれたような気がする
#br
「わ、私どもにどのようなご用件でございましょうか?」
#br
話す言葉が知らず知らずに敬語になっていた、その俺の隣で長...
#br
「祐一さ・・・いえ、”あなた”は朝起きられなくて困っていたわよ...
#br
確かにその話はしていた、しかしそのことは長門にしか相談し...
#br
「企業秘密です」
#br
可愛らしくお姉さんが笑う、嗚呼、かわいいなぁ、とても高校...
#br
「ありがとう、お世辞でも嬉しいわ」
#br
いえ、お世辞なんかじゃありません、マジ本気でそう思ってま...
#br
視線を横に向けると長門が俺を睨んでいる、その手が俺の尻を...
#br
どうしようかと逡巡していると、そのお姉さんが手に持った何...
#br
「よかったらこの目覚まし時計を受け取ってくれないかしら?...
#br
長門はキョトンとした表情でそれを受け取りお姉さんの顔を見...
#br
その長門の頭をお姉さんは愛しげに撫でた
#br
「あの子もがんばったんだけどね、やっぱりだめだったの・・・で...
#br
長門はしばらく呆然とした表情を浮かべた後、突如何かに気づ...
#br
「その目覚ましは録音可能になってるわ、あなたの声で起こし...
#br
そしてお姉さんは夕日に溶け込むように商店街の彼方に消えて...
#br
-----
#br
帰りの駅に向かいながら俺は長門に尋ねた
#br
「なぁ、長門、あのお姉さんが最後に小さな声で言っていたの...
#br
長門はほんの一瞬、呆れるような視線をした後、ただ一言呟いた
#br
「秘密」
#br
#br
#br
#br
#br
#br
#br
#br
#br
#br
#br
#br
帰りの電車の中でハルヒと朝比奈さんと古泉が「オレンジ、オ...
俺も長門もそれを記憶から意識的に抹消した・・・
#br
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#br
後日談:キョンの場合
#br
「朝、朝、朝食を摂り登校せよ、さもなくばジャm(ガチン!☆)
#br
長門の声を流す白い目覚ましを俺は光の速さの拳で停止させた
#br
あの最後の”禁じられたワード”を朝から聞くのだけは勘弁だ
#br
長門も長門だ、トラウマを起こしながらあんな単語を録音する...
#br
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#br
後日談:長門有希の場合
#br
今日も彼は設定時刻どおりに起床した
#br
やはりあの目覚ましの効果は凄い
#br
いや凄いのはあの”禁じられたワード”のもたらす恐怖感だろう
#br
だかそれゆえに彼は私が納めた声を最後まで聞いてくれない
#br
過去の録音再生は必ず”禁じられたワード”の手前か途中で止め...
#br
私の最も伝えたい本心を録音の最後に記録したのは失敗だった...
#br
-----
#br
情報統合思念体主流派の長門有希観察記録より抜粋
#br
長門有希があの異世界ジンから受け取った装置に納めた録音、...
#br
「・・・ムを強制摂食させにあの女性が来ることになる、
#br
それが嫌ならば私と図書館よりも結婚式場へ」
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#setlinebreak(default)
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#navi(SS集)
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* 作品 [#y0845c49]
** 概要 [#s7d72e90]
|~作者 |せだえんらc |
|~作品名 |ユキ、目覚まし、京都にて |
|~カテゴリー|長門SS(一般)|
|~保管日 |2007-02-04 (日) 14:00:39 |
** 登場キャラ [#i9af1e42]
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|~キョン |不登場 |
|~キョンの妹|不登場 |
|~ハルヒ |不登場 |
|~みくる |不登場 |
|~古泉一樹 |不登場 |
|~鶴屋さん |不登場 |
|~朝倉涼子 |不登場 |
|~喜緑江美里|不登場|
|~周防九曜 |不登場 |
|~思念体 |不登場 |
|~天蓋領域 |不登場 |
|~阪中 |不登場|
|~谷口 |不登場|
|~ミヨキチ |不登場 |
|~佐々木 |不登場 |
|~橘京子 |不登場 |
** SS [#m295ac36]
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ナ
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「遅い!罰金!」
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今週もまた駅前にハルヒの怒号が響き渡たり、俺の財布が軽く...
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「やれやれ・・・」
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俺は盛大な溜息を吐いた
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「長門、なにかいい方法は無いか?」
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俺はその日の団活の帰りに隣を歩く長門に相談を持ちかけた
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今週で3週連続遅刻罰金である
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このままでは俺は自己破産を宣言し、禁治産者へと転落しなけ...
しかし俺の財布が妹の財布よりも軽くなりかねないくらいピン...
そうなってしまっては妹にお菓子のひとつも奢ってやれなくなる
それだけは回避しなければならん!兄として!
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「目覚まし時計の購入を推奨する」
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長門が水晶の様に透き通った視線を揺るがすことなく即答する
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「いや、既にそれは使用しているのだが・・・」
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それくらいでどうにかなるのなら今までもなんとかなっている
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「家族に起床を頼む」
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次なる長門の代案に俺は免除を求めた
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「妹の目覚ましフライングボディプレスは勘弁してくれ・・・今は...
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なら、と一言前置きして長門は俺に向き直り宣言した
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「私があなたを起こしに行く」
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その時の長門の目はおもしろい獲物を見つけた牝ライオン(涼...
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そして翌週、土曜日の朝
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胸が重い
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妹の襲撃だろうか?それにしてはいつもの「キョン君起きて!...
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そう思いうっすらと目を開けて見ると俺に跨りマウントポジシ...
#br
まず脳を覚醒させて自分に状況を把握させなければなるまいな
#br
Q1:ここはどこだ?
#br
A1:見慣れた天井を見れば一目で判る、紛れも無く俺の部屋...
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Q2:今は何時だ?
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A2:愛用の目覚まし時計は7時を指している、起床にはちょ...
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Q3:俺の上に乗っかっているのは誰だ?
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A3:俺の最愛の恋人、長門有希だ、何があっても長門だけは...
#br
よしここまでは完璧に無問題だ、全問正解だ、センター入試も...
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さて、ここから先が本題なのである
#br
FQ:その長門が構えているごついものは何だ?
#br
どう見ても華奢なスタイルの長門には似つかわしくない白い筒...
#br
FA:・・・・・・・・・バズーカ砲?
#br
「正解」
#br
長門が俺の呟きに解答を回答してくれた、ついでに一言コメン...
#br
「早朝バズーカ」
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ああ、そういうことかですか長門さん、朝から過激な目覚まし...
#br
「何?」
#br
長門が不機嫌そうに聞き返す、俺が目覚める前に撃ち損ねたの...
#br
「どんな決めセリフを言うつもりだったんだ?」
#br
長門はこくりとうなずくと、再びその凶悪な兵器を俺に向けて...
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「ソr「ソロモンよ、私は帰って来た!なんてベタネタは無し...
#br
速攻でネタを阻止された長門が俺をじっと睨み沈黙する、すま...
#br
長門はバズーカを床に放り出すと、俺を押さえつけて頭突きを...
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「確かキョンとかいった?二度と忘れない」
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もしかして「ナ・ガトー・ユキ少佐」ということでありますか?
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どこかの世界のアトミックなバズーカをスカートの4次元っぽ...
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あまりにも当たり前に、妹が「お義姉ちゃん、おはよう!」と...
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あまりにも当たり前に、おふくろに向かって「おはようござい...
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あまりにも当たり前に、親父が家族全部から無視された
#br
その後、長門が作った味噌汁の味がおふくろの味噌汁と寸分た...
やっと俺は外堀と内堀が完全に埋め立てられているどころか城...
#br
#br
#br
まぁいいか
#br
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#br
朝食後、おふくろが結婚式場のパンフレットの束を持ってくる...
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「長門、もうひとつ確認しておきたいことがある、今日のおふ...
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「あなたとあなたの家族には絶対にそんな操作はしない・・・ただ...
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そうだな、考えるまでも無かったな、長門が俺や家族の心に土...
#br
ただし、の後で「私の排卵日はいつもあなたとする日に合わせ...
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俺は心の中で自分の青春をどこの墓場に埋葬しようかと考えな...
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「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・合格」
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ハルヒが長い沈黙と共に不機嫌そうにいう
#br
俺が遅刻してこなかったのがそんなに気に入らないらしい、お...
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とりあえず今日の奢りは古泉と決まったのでよしとしよう
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久しぶりに驕り地獄から開放されたぜ、いつものお返しでたっ...
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しかし別世界の俺(イニシャル:Y.A)はこれ以上の奢り地...
#br
さすがは奇跡を起こす男だぜ・・・
#br
俺が意味不明に「異作品同声優」の俺と同期していると本日の...
#br
「おやおや、おてわやらかにお願いしますよ?」
#br
古泉が少しも困ったような顔をせずに困ったような声を出す
#br
どうせ機関の経費で落ちるんだろ?けちけちすんな、それと顔...
#br
「やれやれ・・・」
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図星を突かれたらしく古泉は諸手を挙げて降参した、あと俺の...
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「ほら!早く引きなさいよ!」
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俺が何を注文しようと迷っていると鼻先に爪楊枝が突きつけら...
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ちょっと待てハルヒ、まだ誰も注文して無いぞ?まさかお冷だ...
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「今日は時間が大切なの!すぐに電車で出かけるからね!」
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どうやらハルヒは本当にお冷だけ飲んで出発するつもりらしい...
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「行き先は?」
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全く動じずに長門がハルヒに聞く、クールすぎるぜ長門・・・
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「京都の宇治市よ!」
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ハルヒが胸を張って言う
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俺は心中穏やかではなかった、ハルヒよ、まさかおまえ・・・
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「最近ね、すごくいいアニメを見たの、ええと・・・”神音”とかい...
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嗚呼・・・・・・・・・神をも恐れぬとはまさにこのことだな、いや古泉...
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だが今回ばかりは無茶が過ぎるだろう、いくら神でも創造主に...
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古泉も朝比奈さんも真っ青になって凍結している、あの長門が...
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その後、どのように移動したかは省こう
#br
とにかく俺達SOS団は何か自分達の生まれ故郷のように感じ...
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グループ分けはハルヒ、古泉、朝比奈さんの3人組と、俺と長...
#br
しかしまさかこんな珍しいものを見られるとはなぁ・・・
あのハルヒが恐れたり緊張したりする所なんて想像できるか?...
今まさにその驚天動地の事態が目の前で起こってるんだ
・・・あのハルヒの脚が震えているなんて
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「う、うるさいわね馬鹿キョン!こ、これは武者震いよ!」
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そういってハルヒは必死に携帯で救助をコールする古泉と、左...
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誰か助けてくれ!俺の魂も悲鳴を挙げていた
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いまにもそのビルの玄関を蹴破らんばかりに「頼もう!」と絶...
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「あらあら、どちら様かしら」
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女神としか例えようが無いほど綺麗なお姉さんが玄関先に現わ...
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艶のある美しい紫色の長い髪を三編みにして右肩から胸元に垂...
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ぎこちなくハルヒが見学を申し込むとお姉さんはちょっと困っ...
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「ごめんなさいね、今はシナリオがクライマックスに差し掛か...
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「ソコをナんとかシテよ!」
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気丈にもハルヒは声を張り上げるがその声は引き攣っている、...
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以外にもお姉さんはハルヒの無理難題を、了承、と一秒で快諾...
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しかしその背後の壁でめっちゃ空間が歪んでいるのは何故だろ...
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「せっかくいらしたんだからおもてなししなくちゃね!とって...
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その後、ハルヒ達がどうなったかは俺は知らん、俺はその瞬間...
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最後に聞こえたのはハルヒ達の悲鳴だ、いや断末魔の絶叫だっ...
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ハルヒよ、見捨てたことを悪く思うな自業自得だ
朝比奈さん、ごめんなさい俺も命が惜しいのです
古泉、おまえはどうでもいい
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どこをどう走ったのか判らないが、どこかの商店街について俺...
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「情報統合思念体は可及的速やかにこの場から撤退することを...
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長門がまだ震える声で言う
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そうだろうな、おまえの親玉でも手も足も出ないだろうしなぁ・・・
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しかし長門よ、おまえは一つ見落としをしているぞ?あのアー...
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俺がそう異論を挟むと長門はガクガクブルブルと震えだした
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多分、長門が誕生以来はじめて味わう絶対的な絶望と恐怖の感...
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震える長門を見て俺は何とかしなければと思った
#br
こういうときは甘い物を食べるといいのだ
#br
人間が甘いものを食べると安心感を感じるのは母親の胎内で育...
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所詮は一時の現実逃避に過ぎないが、しかし一時の効果はある
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ちょうど都合よくタイヤキの屋台が出ていたので俺は長門の手...
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その時、ふいに耳元でマラカスの音がしたような気がして俺は...
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「・・・どうしたの?」
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長門が不思議そうに首を傾げ、周りを見渡す
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「い、いや・・・なんか体当たりを喰らいそうな気がしてな」
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自分の不可解な行動に疑問を感じながら俺はタイヤキ屋の前に...
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しかしさっきの俺の反射神経はすごかったな、長門すらついて...
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苦笑しつつ、こしあんとつぶあんと、どちらを注文しようかと...
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【食い逃げ追跡中、しばらくお待ちください】
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どうりで店主が居ないはずだ
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仕方なく商店街に戻りなにか他に美味そうなものが無いかと歩...
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アイスにするか?それともイチゴサンデーにするか?いっその...
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「こんなところにいたのね、探したわ」
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みんなは絶対的な死を覚悟したことがあるだろうか?俺はある...
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「あらあら?そんなに怖がらないで、プレゼントを持ってきた...
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ギギギ・・・と錆び付いた擬音をさせながら俺と長門は振り返った
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背後にはいつの間にかあのお姉さんが・・・
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「うふふ、あなたたちは本当にお似合いの可愛らしいカップル...
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がちがちに固まっている俺達のことをそのお姉さんはそんな風...
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そのおかげだろうか?すこし緊張がほぐれたような気がする
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「わ、私どもにどのようなご用件でございましょうか?」
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話す言葉が知らず知らずに敬語になっていた、その俺の隣で長...
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「祐一さ・・・いえ、”あなた”は朝起きられなくて困っていたわよ...
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確かにその話はしていた、しかしそのことは長門にしか相談し...
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「企業秘密です」
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可愛らしくお姉さんが笑う、嗚呼、かわいいなぁ、とても高校...
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「ありがとう、お世辞でも嬉しいわ」
#br
いえ、お世辞なんかじゃありません、マジ本気でそう思ってま...
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視線を横に向けると長門が俺を睨んでいる、その手が俺の尻を...
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どうしようかと逡巡していると、そのお姉さんが手に持った何...
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「よかったらこの目覚まし時計を受け取ってくれないかしら?...
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長門はキョトンとした表情でそれを受け取りお姉さんの顔を見...
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その長門の頭をお姉さんは愛しげに撫でた
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「あの子もがんばったんだけどね、やっぱりだめだったの・・・で...
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長門はしばらく呆然とした表情を浮かべた後、突如何かに気づ...
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「その目覚ましは録音可能になってるわ、あなたの声で起こし...
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そしてお姉さんは夕日に溶け込むように商店街の彼方に消えて...
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帰りの駅に向かいながら俺は長門に尋ねた
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「なぁ、長門、あのお姉さんが最後に小さな声で言っていたの...
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長門はほんの一瞬、呆れるような視線をした後、ただ一言呟いた
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「秘密」
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帰りの電車の中でハルヒと朝比奈さんと古泉が「オレンジ、オ...
俺も長門もそれを記憶から意識的に抹消した・・・
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後日談:キョンの場合
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「朝、朝、朝食を摂り登校せよ、さもなくばジャm(ガチン!☆)
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長門の声を流す白い目覚ましを俺は光の速さの拳で停止させた
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あの最後の”禁じられたワード”を朝から聞くのだけは勘弁だ
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長門も長門だ、トラウマを起こしながらあんな単語を録音する...
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後日談:長門有希の場合
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今日も彼は設定時刻どおりに起床した
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やはりあの目覚ましの効果は凄い
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いや凄いのはあの”禁じられたワード”のもたらす恐怖感だろう
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だかそれゆえに彼は私が納めた声を最後まで聞いてくれない
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過去の録音再生は必ず”禁じられたワード”の手前か途中で止め...
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私の最も伝えたい本心を録音の最後に記録したのは失敗だった...
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情報統合思念体主流派の長門有希観察記録より抜粋
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長門有希があの異世界ジンから受け取った装置に納めた録音、...
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「・・・ムを強制摂食させにあの女性が来ることになる、
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それが嫌ならば私と図書館よりも結婚式場へ」
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