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#navi(SS集)
#br
* 作品 [#tf5e8099]
** 概要 [#m9a42646]
|~作者 |Thinks |
|~作品名 |ふえなが 〜主流派の暴走〜 |
|~カテゴリー|長門SS(一般)|
|~保管日 |2006-07-25 (火) 21:01:24 |
** 登場キャラ [#yc908680]
//////////
|~キョン |登場 |
|~キョンの妹|不登場 |
|~ハルヒ |不登場 |
|~みくる |不登場 |
|~古泉一樹 |不登場 |
|~鶴屋さん |不登場 |
|~朝倉涼子 |登場 |
|~喜緑江美里|登場|
|~周防九曜 |不登場 |
|~思念体 |不登場 |
|~天蓋領域 |不登場 |
|~阪中 |不登場|
|~谷口 |不登場|
|~ミヨキチ |不登場 |
|~佐々木 |不登場 |
|~橘京子 |不登場 |
** SS [#v443cdc9]
#br
#setlinebreak(on)
それは、いろいろあった直後の、朝からうだるほど暑かった...
長門から電話をもらい、今、会いたいとの事だったので、
指定場所の長門のマンションに到着した俺は、前に見た様な光...
「朝起きたら、こうなっていた」
「朝起きたら、こうなっていた」
長門が二人になっている。
この間は縮小してたような気がするが、今度は分裂か。これ...
「情報統合思念体が原因と思われる」
「情報統合思念体が原因と思われる」
やっぱりか。
その情報統合思念体ってやつはいったい何なんだ。
「情報統合思念体は、この銀河を統括する情報系の海から発生...
「情報統合思念体は、この銀河を統括する情報系の海から発生...
わかったわかった。しかし、そんなご大層なものじゃ無いだ...
ステレオで言われてみても、俺には長門で遊んでる存在の様...
正直許せんが、まぁ、良い。俺には情報統合思念体なぞの考...
考えるだけ時間の無駄だ。まぁ、もう一度くそったれと伝え...
長門たちは不思議そうにお互いを見詰め合ってみたり、顔を...
ほっぺたを引っ張り合ったりしている。
俺も長門たちも混乱している、この現状を何とかせねばなら...
まず、二人とも当然ながら、同じ髪型、同じ服、同じ顔に同...
これから何とかならないものか。
「すまん、このままでは俺が混乱する。そうだな、、、おまえ...
俺に見分けを付けさせてくれ」
俺はその時に俺から見て右に立っていた長門に注文した。
「了解した」
右の長門がメガネを(すちゃ)とかけ、わりとあっけなく見...
どこから取り出したんだ、それ。
「ま、、まぁ、詳しく聞く前に、俺、朝飯食って無いんだ。な...
そう言うと二人の長門が同時に立ち上がり冷蔵庫のほうへ向...
メガネではない長門を引きとめようと思い、
「おまえは良いぞ、長門」
と言ったら二人とも足を止める。やれやれだ。
//////////
「これがあった」
冷蔵庫から長門(メガネ)が持ってきたポッキーを食べよう...
一本取って口に運ぼうとした時、俺を二人が見ているのに気が...
「ああ、すまん。おまえらも腹減ってんだな」
袋ごと長門たちの方に渡そうとしてみたが、何か寂しそうな...
………こう、、か?一本取り出して差し出してみた。
左の長門が一瞬早くそれを摘んですぐに咥えた。
ぽりぽりぽり、、。
あ、わかったわかった、おまえもな。
右の長門(メガネ)にもう一本取って差し出す。
ぽりぽりぽりぽり、、。
この調子が続いた結果、ポッキーはラスト一本となってしま...
結局、俺は最初の一本を食っただけだ。
俺は長門たちの食欲と、その食っている姿に負け、最後の一...
ほれ、最後だぞ。
ぱく。
右の長門(メガネ)がそれを直接咥えてきた。
そして、左の長門をじーーーーっと見つめている。
それを見た左の長門は、何を思ったか、
メガネの長門が咥えているポッキーのもう一端を咥えた。
「お、、、おい?」
俺の視線を知ってか知らずか。
長門たちは一本のポッキーを咥えてしばらく固まっていたが、
少しづつお互いに齧り始めた。
そのままじわじわ進んで、、、ついにポッキーゲームの最終...
ちゅ。
鼻血、噴いた。
「飲んで」
「飲んで」
鼻にティッシュを突っ込んだ間抜け面で、同時に出てきた二...
出来るだけ平等にすすりつつ、俺は長門が二人になった理由を...
どうもさっきの「ちゅ。」とか、直後にお互いが微妙に顎を引...
おでこをこつんとぶつけた光景が頭を過ぎり、
全く思考にならなかったので、素直に直接長門たちに訊いてみ...
まずだな、えーと、右の長門(メガネ)。
なぜ二人になってしまったのか説明を、だな。今、解ってい...
「昨夜、情報統合思念体急進派により、情報収集用インターフ...
「情報収集用?」
「そう。わたしには急進派への情報伝達能力が無い。急進派は...
長門から情報を奪うために、長門のそっくりさんを作っちま...
「有機生命体に対する、カムフラージュと思われる」
・・・・・・・・・確かにな。長門が長門の部屋に入って行った所で何も...
それで、だ。今度は左の長門。
それじゃなぜ、見た目だけじゃなく全く同じになってしまった...
「主流派は急進派の行動を事前に察知し、インターフェースの...
「そうか、それで二人とも全く一緒、なんだな」
「そう」
「そう」
ん、まてよ。朝起きたらこうなってた、って言ったよな。お...
「この状況は、想定外」
左の長門が話し始めた。
「わたしは、該当インターフェースの制御を奪った後、情報連...
右の長門(メガネ)が付け加える。
「それにより、対象インターフェースは消滅したはずだった。...
「このインターフェースが、隣に、寝ていた」
「このインターフェースが、隣に、寝ていた」
事情は解かった。特に二人が言っている事に差異は無いよう...
ああ、もう良いから、その指し合いしている指を下ろして、...
なぜかこの長門たちは、お互いをライバル視するような仕草...
まぁ、突然、俺の前に俺が現れたら俺はどうするかって言う...
そんな事を考えつつ、二杯の茶を飲み終えた俺に、急転直下...
ぴんぽーん。
玄関のチャイムが鳴った。
メガネじゃない長門がふわっと立ち上がり、インターフォン...
何かしらインターフォンで喋って、、ドアを開けたようだ。
「おじさま?」
おじさま?俺には確かに妹がいるけども、ありゃぁまだ娘が...
「駄目ですよ、勝手に降りてきては、、、もう大騒ぎなんです...
そこに現れたのは、SOS団にとっての初めてのお客様、そ...
喜緑江美里、その人だった。
いや、誰に言っている?そうツッコもうと思った俺は、
長門(メガネ)の様子が妙なのに気がついた。
何かに脅えて、、いや明らかに今入ってきた少女に脅えてい...
なんだ、その、部室に鍵をかけられた朝比奈さんの様なビビ...
俺はいまさら気が付いた。こいつ、長門じゃねぇ。
「てめぇ、、誰だ?」
その俺の質問に、長門(メガネ)、、、いや、長門もどきは...
そのかわり、このくそ暑いのに全くかかないやつが汗をかい...
確実に長門じゃねぇ。
俺は長門を探すために、立ち上がった。
すぐに見つかった、玄関に突っ立って俯いている長門に向か...
「長門、長門だよな?」
長門が淡々と、ゆっくりと、俺を上目で見ながら答えた。
「そう、わたしは、長門有希」
言い終わると、ふっと首を上げ、俺の目を見てこう続けた。
「あなたを、守る」
その瞬間。
長門は俺を見つめたまま高速詠唱を開始し、俺の目の前に移...
その先にあったのは、メガネをかけ、目の色を変えた長門も...
「あなた、ここは危険になるわよ。それでもここにいるの?」
爪先を止めたのは長門だけではなかった。長い蒼髪、整った...
「………朝倉!」
まぎれも無く、朝倉涼子だ。俺を刺しやがった女の登場に、...
「お久しぶり。あたしは、涼宮さんとお幸せに、って言ったは...
……余計なお世話だ。
「ふふっ、そう。でもね、ここは本当に危険な場所になる。怪...
江美里と一緒に外で待ってて。あの子はここじゃ役に立たない...
何が始まるんだか少し、いや、相当興味はあるが、、、明ら...
「そう。あなたには、見せたくない」
長門が、長門もどきの踝を左手で固定したまま、言った。
「そう言うわけです、外で待っていましょうか?」
喜緑が、いつの間にか隣にいて、俺に呼びかけた。
その時、長門もどきが二人がかりで掴まれていた右足を輝か...
その右足は、呪縛を離れ、間合いを取ったと思うとまた、一...
三人の宇宙人に睨まれていると言うのに、戦闘体勢を解く様...
何物だ、あいつ。
「あの状況で、部分的に情報解除と再構成をするなんて、やっ...
喜緑が、ぼそ、、っと呟いた。緊張が、走る。
「あ、でも、全然問題無いと思います♪」
ひと指し指を立てての発言に、せっかく走らせた緊張は空の...
「主流派、パパス!あんたは、規約を犯し、自ら作成したイン...
突然、笑顔を嗤い顔に変えた朝倉が長門もどきを指差して、...
長門がそれに続き、判決を読み上げる。
「コードネーム、パパスを敵性と判定。当該対象の、情報連結...
「急進派所属、朝倉涼子!」
朝倉の手から、不気味に光るかつて見た物が飛び出ている。
「………主流派所属、長門有希………」
長門から大きくオーラが噴出している、様に見える。
「穏健派所属、喜緑江美里ぃ!」
なんか、傍から見てるだけなのに楽しそうだな、こいつ。
「情報統合思念体主流派、パパス。たった今、申請が受理され...
朝倉と長門が、長門もどきに襲いかかった。
俺はそのまま、黄緑に襟首を引っ張られて部屋の外に連れ出...
ちくしょう、これは続きが見たかった、、、。ただでは済ま...
いや、あのままだと、もどきとは言え長門がサラサラと消え...
それは勘弁してもらいたい。朝倉、せめて楽に消してやって...
気持ちは解からんでもないがな。
刑執行の待ち時間、部屋の前で少し話を聞く事になった。
「びっくりしました?」
そりゃそう、、でしょ?
「もう一人の長門さん、見たいな人、は、情報統合思念体主流...
その制御しているインターフェースを使って、自らの欲望、あ...
喜緑江美里は「解る様に言わなきゃね?」と言わんばかりの...
「好きな事やりたくなってやっちゃった、って言う事なんです...
解りやすく一行でまとめてくれた。そう言うわけで、制裁を...
「いくら主流派とは言っても、勝手な行動は許されませんから...
喜緑が腕時計を見ながら言った。
「お昼、取ってきますね♪」
喜緑江美里が何かを持って帰ってくると同時に、708号室...
俺は朝倉の笑顔と長門の無表情と共に、中に引き入れられた。
で、何だこの鍋は。
「どうせだから、一緒にお昼たべないかなぁ、って思って」
朝倉が、屈託の無い笑顔でそう言いながら土鍋の蓋を開ける...
いい色になったおでんがほこほこと湯気を上げ始めた。
このくそ暑いのにか。俺は今まで表にいたんだぞ。
っていうかおまえらの主食はキャラに対して一種類だけなのか。
「食べたくないのなら、食べなくても良いわよ?あたしのお手...
すまん、いただく事にする。
そのおでんは、、、正直めちゃくちゃウマかった。あの味を...
目の前に宇宙人が三人もいて、その中でおでん食ってる俺っ...
などとも思いつつ、もう俺は、ひたすら食う事に徹する。
後に流れているのは三人の会話だ、俺の知ったこっちゃ無い。
「そうだよねぇ、やっぱり主流派って独断専行、っていうか、...
「……迷惑をかけている、と思う」
「いえいえ、有希ちゃんが悪いんじゃないですよ?」
「………」
「何黙ってんの、有希?もっと食べてよ、有希らしくないなぁ」
「……責任を感じる」
「何言ってるのよ?いつぞかとっちめてやるって言ってたの有...
「…それは言わない約束…」
「あは、大丈夫ですよ、しばらくは大人しくしているでしょう」
「そうそう。有希のビンタが相当効いてたみたいだしね〜♪」
「……あれは卑怯」
「そうそう、有希を直接制御するなんてね。それで、やったこ...
「うん、、、やっぱりちょっと迷惑ですかねぇ」
「……ちょっと、じゃない」
「しかも、よりによって有希ちゃんと一緒の格好で、だもんね...
「……あのインターフェースは、急進派が」
「え、、で、でも、あたしは何も口出ししてないし。あんな悪...
「………」
「………」
「な、、何が言いたいの!」
「何も」
「何も」
あの、俺、ここにいて良いんですか?で、何で呼ばれたんで...
会話...
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* 作品 [#tf5e8099]
** 概要 [#m9a42646]
|~作者 |Thinks |
|~作品名 |ふえなが 〜主流派の暴走〜 |
|~カテゴリー|長門SS(一般)|
|~保管日 |2006-07-25 (火) 21:01:24 |
** 登場キャラ [#yc908680]
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|~キョン |登場 |
|~キョンの妹|不登場 |
|~ハルヒ |不登場 |
|~みくる |不登場 |
|~古泉一樹 |不登場 |
|~鶴屋さん |不登場 |
|~朝倉涼子 |登場 |
|~喜緑江美里|登場|
|~周防九曜 |不登場 |
|~思念体 |不登場 |
|~天蓋領域 |不登場 |
|~阪中 |不登場|
|~谷口 |不登場|
|~ミヨキチ |不登場 |
|~佐々木 |不登場 |
|~橘京子 |不登場 |
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それは、いろいろあった直後の、朝からうだるほど暑かった...
長門から電話をもらい、今、会いたいとの事だったので、
指定場所の長門のマンションに到着した俺は、前に見た様な光...
「朝起きたら、こうなっていた」
「朝起きたら、こうなっていた」
長門が二人になっている。
この間は縮小してたような気がするが、今度は分裂か。これ...
「情報統合思念体が原因と思われる」
「情報統合思念体が原因と思われる」
やっぱりか。
その情報統合思念体ってやつはいったい何なんだ。
「情報統合思念体は、この銀河を統括する情報系の海から発生...
「情報統合思念体は、この銀河を統括する情報系の海から発生...
わかったわかった。しかし、そんなご大層なものじゃ無いだ...
ステレオで言われてみても、俺には長門で遊んでる存在の様...
正直許せんが、まぁ、良い。俺には情報統合思念体なぞの考...
考えるだけ時間の無駄だ。まぁ、もう一度くそったれと伝え...
長門たちは不思議そうにお互いを見詰め合ってみたり、顔を...
ほっぺたを引っ張り合ったりしている。
俺も長門たちも混乱している、この現状を何とかせねばなら...
まず、二人とも当然ながら、同じ髪型、同じ服、同じ顔に同...
これから何とかならないものか。
「すまん、このままでは俺が混乱する。そうだな、、、おまえ...
俺に見分けを付けさせてくれ」
俺はその時に俺から見て右に立っていた長門に注文した。
「了解した」
右の長門がメガネを(すちゃ)とかけ、わりとあっけなく見...
どこから取り出したんだ、それ。
「ま、、まぁ、詳しく聞く前に、俺、朝飯食って無いんだ。な...
そう言うと二人の長門が同時に立ち上がり冷蔵庫のほうへ向...
メガネではない長門を引きとめようと思い、
「おまえは良いぞ、長門」
と言ったら二人とも足を止める。やれやれだ。
//////////
「これがあった」
冷蔵庫から長門(メガネ)が持ってきたポッキーを食べよう...
一本取って口に運ぼうとした時、俺を二人が見ているのに気が...
「ああ、すまん。おまえらも腹減ってんだな」
袋ごと長門たちの方に渡そうとしてみたが、何か寂しそうな...
………こう、、か?一本取り出して差し出してみた。
左の長門が一瞬早くそれを摘んですぐに咥えた。
ぽりぽりぽり、、。
あ、わかったわかった、おまえもな。
右の長門(メガネ)にもう一本取って差し出す。
ぽりぽりぽりぽり、、。
この調子が続いた結果、ポッキーはラスト一本となってしま...
結局、俺は最初の一本を食っただけだ。
俺は長門たちの食欲と、その食っている姿に負け、最後の一...
ほれ、最後だぞ。
ぱく。
右の長門(メガネ)がそれを直接咥えてきた。
そして、左の長門をじーーーーっと見つめている。
それを見た左の長門は、何を思ったか、
メガネの長門が咥えているポッキーのもう一端を咥えた。
「お、、、おい?」
俺の視線を知ってか知らずか。
長門たちは一本のポッキーを咥えてしばらく固まっていたが、
少しづつお互いに齧り始めた。
そのままじわじわ進んで、、、ついにポッキーゲームの最終...
ちゅ。
鼻血、噴いた。
「飲んで」
「飲んで」
鼻にティッシュを突っ込んだ間抜け面で、同時に出てきた二...
出来るだけ平等にすすりつつ、俺は長門が二人になった理由を...
どうもさっきの「ちゅ。」とか、直後にお互いが微妙に顎を引...
おでこをこつんとぶつけた光景が頭を過ぎり、
全く思考にならなかったので、素直に直接長門たちに訊いてみ...
まずだな、えーと、右の長門(メガネ)。
なぜ二人になってしまったのか説明を、だな。今、解ってい...
「昨夜、情報統合思念体急進派により、情報収集用インターフ...
「情報収集用?」
「そう。わたしには急進派への情報伝達能力が無い。急進派は...
長門から情報を奪うために、長門のそっくりさんを作っちま...
「有機生命体に対する、カムフラージュと思われる」
・・・・・・・・・確かにな。長門が長門の部屋に入って行った所で何も...
それで、だ。今度は左の長門。
それじゃなぜ、見た目だけじゃなく全く同じになってしまった...
「主流派は急進派の行動を事前に察知し、インターフェースの...
「そうか、それで二人とも全く一緒、なんだな」
「そう」
「そう」
ん、まてよ。朝起きたらこうなってた、って言ったよな。お...
「この状況は、想定外」
左の長門が話し始めた。
「わたしは、該当インターフェースの制御を奪った後、情報連...
右の長門(メガネ)が付け加える。
「それにより、対象インターフェースは消滅したはずだった。...
「このインターフェースが、隣に、寝ていた」
「このインターフェースが、隣に、寝ていた」
事情は解かった。特に二人が言っている事に差異は無いよう...
ああ、もう良いから、その指し合いしている指を下ろして、...
なぜかこの長門たちは、お互いをライバル視するような仕草...
まぁ、突然、俺の前に俺が現れたら俺はどうするかって言う...
そんな事を考えつつ、二杯の茶を飲み終えた俺に、急転直下...
ぴんぽーん。
玄関のチャイムが鳴った。
メガネじゃない長門がふわっと立ち上がり、インターフォン...
何かしらインターフォンで喋って、、ドアを開けたようだ。
「おじさま?」
おじさま?俺には確かに妹がいるけども、ありゃぁまだ娘が...
「駄目ですよ、勝手に降りてきては、、、もう大騒ぎなんです...
そこに現れたのは、SOS団にとっての初めてのお客様、そ...
喜緑江美里、その人だった。
いや、誰に言っている?そうツッコもうと思った俺は、
長門(メガネ)の様子が妙なのに気がついた。
何かに脅えて、、いや明らかに今入ってきた少女に脅えてい...
なんだ、その、部室に鍵をかけられた朝比奈さんの様なビビ...
俺はいまさら気が付いた。こいつ、長門じゃねぇ。
「てめぇ、、誰だ?」
その俺の質問に、長門(メガネ)、、、いや、長門もどきは...
そのかわり、このくそ暑いのに全くかかないやつが汗をかい...
確実に長門じゃねぇ。
俺は長門を探すために、立ち上がった。
すぐに見つかった、玄関に突っ立って俯いている長門に向か...
「長門、長門だよな?」
長門が淡々と、ゆっくりと、俺を上目で見ながら答えた。
「そう、わたしは、長門有希」
言い終わると、ふっと首を上げ、俺の目を見てこう続けた。
「あなたを、守る」
その瞬間。
長門は俺を見つめたまま高速詠唱を開始し、俺の目の前に移...
その先にあったのは、メガネをかけ、目の色を変えた長門も...
「あなた、ここは危険になるわよ。それでもここにいるの?」
爪先を止めたのは長門だけではなかった。長い蒼髪、整った...
「………朝倉!」
まぎれも無く、朝倉涼子だ。俺を刺しやがった女の登場に、...
「お久しぶり。あたしは、涼宮さんとお幸せに、って言ったは...
……余計なお世話だ。
「ふふっ、そう。でもね、ここは本当に危険な場所になる。怪...
江美里と一緒に外で待ってて。あの子はここじゃ役に立たない...
何が始まるんだか少し、いや、相当興味はあるが、、、明ら...
「そう。あなたには、見せたくない」
長門が、長門もどきの踝を左手で固定したまま、言った。
「そう言うわけです、外で待っていましょうか?」
喜緑が、いつの間にか隣にいて、俺に呼びかけた。
その時、長門もどきが二人がかりで掴まれていた右足を輝か...
その右足は、呪縛を離れ、間合いを取ったと思うとまた、一...
三人の宇宙人に睨まれていると言うのに、戦闘体勢を解く様...
何物だ、あいつ。
「あの状況で、部分的に情報解除と再構成をするなんて、やっ...
喜緑が、ぼそ、、っと呟いた。緊張が、走る。
「あ、でも、全然問題無いと思います♪」
ひと指し指を立てての発言に、せっかく走らせた緊張は空の...
「主流派、パパス!あんたは、規約を犯し、自ら作成したイン...
突然、笑顔を嗤い顔に変えた朝倉が長門もどきを指差して、...
長門がそれに続き、判決を読み上げる。
「コードネーム、パパスを敵性と判定。当該対象の、情報連結...
「急進派所属、朝倉涼子!」
朝倉の手から、不気味に光るかつて見た物が飛び出ている。
「………主流派所属、長門有希………」
長門から大きくオーラが噴出している、様に見える。
「穏健派所属、喜緑江美里ぃ!」
なんか、傍から見てるだけなのに楽しそうだな、こいつ。
「情報統合思念体主流派、パパス。たった今、申請が受理され...
朝倉と長門が、長門もどきに襲いかかった。
俺はそのまま、黄緑に襟首を引っ張られて部屋の外に連れ出...
ちくしょう、これは続きが見たかった、、、。ただでは済ま...
いや、あのままだと、もどきとは言え長門がサラサラと消え...
それは勘弁してもらいたい。朝倉、せめて楽に消してやって...
気持ちは解からんでもないがな。
刑執行の待ち時間、部屋の前で少し話を聞く事になった。
「びっくりしました?」
そりゃそう、、でしょ?
「もう一人の長門さん、見たいな人、は、情報統合思念体主流...
その制御しているインターフェースを使って、自らの欲望、あ...
喜緑江美里は「解る様に言わなきゃね?」と言わんばかりの...
「好きな事やりたくなってやっちゃった、って言う事なんです...
解りやすく一行でまとめてくれた。そう言うわけで、制裁を...
「いくら主流派とは言っても、勝手な行動は許されませんから...
喜緑が腕時計を見ながら言った。
「お昼、取ってきますね♪」
喜緑江美里が何かを持って帰ってくると同時に、708号室...
俺は朝倉の笑顔と長門の無表情と共に、中に引き入れられた。
で、何だこの鍋は。
「どうせだから、一緒にお昼たべないかなぁ、って思って」
朝倉が、屈託の無い笑顔でそう言いながら土鍋の蓋を開ける...
いい色になったおでんがほこほこと湯気を上げ始めた。
このくそ暑いのにか。俺は今まで表にいたんだぞ。
っていうかおまえらの主食はキャラに対して一種類だけなのか。
「食べたくないのなら、食べなくても良いわよ?あたしのお手...
すまん、いただく事にする。
そのおでんは、、、正直めちゃくちゃウマかった。あの味を...
目の前に宇宙人が三人もいて、その中でおでん食ってる俺っ...
などとも思いつつ、もう俺は、ひたすら食う事に徹する。
後に流れているのは三人の会話だ、俺の知ったこっちゃ無い。
「そうだよねぇ、やっぱり主流派って独断専行、っていうか、...
「……迷惑をかけている、と思う」
「いえいえ、有希ちゃんが悪いんじゃないですよ?」
「………」
「何黙ってんの、有希?もっと食べてよ、有希らしくないなぁ」
「……責任を感じる」
「何言ってるのよ?いつぞかとっちめてやるって言ってたの有...
「…それは言わない約束…」
「あは、大丈夫ですよ、しばらくは大人しくしているでしょう」
「そうそう。有希のビンタが相当効いてたみたいだしね〜♪」
「……あれは卑怯」
「そうそう、有希を直接制御するなんてね。それで、やったこ...
「うん、、、やっぱりちょっと迷惑ですかねぇ」
「……ちょっと、じゃない」
「しかも、よりによって有希ちゃんと一緒の格好で、だもんね...
「……あのインターフェースは、急進派が」
「え、、で、でも、あたしは何も口出ししてないし。あんな悪...
「………」
「………」
「な、、何が言いたいの!」
「何も」
「何も」
あの、俺、ここにいて良いんですか?で、何で呼ばれたんで...
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