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開始行:
#navi(SS集)
#br
* 作品 [#sb163406]
** 概要 [#m5be5823]
|~作者 |書き込めない人 |
|~作品名 |長門さんと悪ふざけ 長門さんがハッピーなエン...
|~カテゴリー|長門SS(一般)|
|~保管日 |2006-08-24 (木) 22:46:49 |
** 登場キャラ [#t7f37d2b]
//////////
|~キョン |登場 |
|~キョンの妹|不登場 |
|~ハルヒ |不登場 |
|~みくる |不登場 |
|~古泉一樹 |不登場 |
|~鶴屋さん |不登場 |
|~朝倉涼子 |不登場 |
|~喜緑江美里|不登場|
|~周防九曜 |不登場 |
|~思念体 |不登場 |
|~天蓋領域 |不登場 |
|~阪中 |不登場|
|~谷口 |不登場|
|~ミヨキチ |不登場 |
|~佐々木 |不登場 |
|~橘京子 |不登場 |
** SS [#ia0b5cb4]
//////////
#br
#setlinebreak(on)
ハルヒ(+俺)ドッキリ大作戦!!から数日後の放課後のことでで...
パブロフの犬よろしく部室に向かった俺は、もはや第2の故郷と...
中で着替え中の可能性のある麗しの天使である朝比奈さんのた...
今日は専属メイドさんの返事は聞こえなかった。
#br
「……」
#br
鍵はあいてるのだから中には人がいるはずであり、
そして三点リーダで返事をする人物と言えば……
#br
「長門……だけか?」
#br
そう我らがSOS団が誇る万能無口娘である。どっかで聞いたフレ...
俺の問いかけに対し、コクリと頷いた長門を見て、
まぁ長門と二人きりと言うのも悪くない、むしろいい、
心地よい沈黙を味わうことが出来るしな。
最近は家にいても学校にいても周りが騒がしいからな……
などとぼんやり考えていると、意外なことに長門が話しかけて...
#br
「……返事」
#br
一瞬あっけにとられる俺。返事?一体何の?
俺の問いかけに対する返事はさっきの頷きじゃないのか?
#br
「違う。そうじゃない」
#br
すこし怒り気味の長門。といっても俺に分かる程度だが。
#br
「この前の私のお願い」
#br
……このときの俺はさっきとまったく正反対のことを思っていた。
長門と二人きりになってる場合ではなかった......
そういえば、ドッキリの日の夜、長門から『返事を聞かせてく...
その時、俺はなんと答えて言いかわからず、苦し紛れに、
#br
「長門……こういうことは電話ではなく相手と面を向かって言う...
お前にもその方が……なんと言うか伝わりやすいだろ?だから今...
#br
とか何とか返事をした。長門は本当に俺に分かる程度にしぶし...
#br
「……わかった……」
#br
と一応了解してくれたわけだが……
しかし、それから今日まで俺と長門が会ったのは団活動だけで...
そのたびに誰か他の連中、最低でも古泉がいたので、返事をす...
……そうだ!古泉だ!奴が来ればこの状況は……
#br
「古泉一樹は来ない」
#br
心を読まれました。さすが長門、俺には出来ないことを平然と...
そこに痺れて憬れることもないが今はそんな場合じゃない。
#br
「朝比奈さ……「朝比奈みくるも涼宮ハルヒも鶴屋さんも坂中さ...
#br
先手を取られました。さすが長門俺には……だからそんな場合じ...
#br
「早く返事を聞かせて欲しい」
#br
懇願するような目で俺を見る長門。ていうかそんな顔できたの...
どうみてもたまりません。本当にありがとうござ…いかん理性を...
#br
「あ〜長門。その……返事の件なんだが……」
#br
何かのマンガの主人公みたいに話しながら突破口を探そうとす...
しかしそんな俺に対し、長門は
#br
「早く言って!」
#br
と少し声を張って言った。
あの無感動無表情の長門が俺に分かるくらいの少し悲痛な顔を...
長門が声を張るということは、普通の人間にしてみれば大声で...
俺だってもうだいぶ長い付き合いだからそれくらいは分かる。
そうだな……俺も男だ……心を決めなきゃな。
#br
#br
#br
彼を見るたびにエラーがたまっていた。
たくさんの本を読むうちにコレが『愛情』だということを知っ...
だけど、それは『知った』であり『理解した』ではなかった。
その時までは。
#br
「涼宮さんと彼の関係は中々進展しませんね」
#br
ある日、彼と涼宮ハルヒがSOS団の活動に必要なものを買いだし...
古泉一樹がこう言い出した。
#br
「そうですね〜周りから見ればじれったいですよね」
#br
朝比奈みくるがメイド衣装のまま言う。ちなみに彼と涼宮ハル...
『牛乳』があったが、彼女ならば出せる気もする。特に他意は...
#br
「そうだ、二人のために一芝居打ちませんか?」
#br
古泉一樹がいつもの微笑で話す。脚本を書きたそうな顔をして...
彼にはそういった趣味があるのかもしれない。あの推理劇もま...
#br
「おもしろそうですね、それ」
#br
朝比奈みくるが頷いている。そのたびに体の一部が揺れている...
私の体はコレが一番だし、彼も見た目より中身を見る人間だ。…...
#br
「こういうのはいかがでしょうか」
#br
古泉一樹が提案をした内容によると、
まず、彼と涼宮ハルヒを一度別々に離し、そのときに『キョン...
涼宮ハルヒを口論させる。でっちあげの交際写真などを見せ、...
再び戻ってきた彼に思いを打ち明けさせる……という計画らしい。
『それは涼宮さんに酷ですし、人道的にも……』というメイドに...
『障害を乗り越えてこその愛ではありませんか?』といつもの...
#br
その言葉を聞いて『それもロマンチックかも知れませんねぇ〜...
古泉一樹にどうしても聞きたいことがあったので私は尋ねた。
#br
「この『キョンの恋人』は誰が?」
#br
『キョンの恋人』と聞いたとき、実は私の中のエラーが異常増...
抑えきれないものが体の中から出ようとする。
#br
「それは『機関』から誰が適任者を……」
#br
「それでは万が一と言うこともある」
#br
私は反論した。『万が一』というものは分析せずに出した数値...
何が『万が一』?何故こんな衝動的なことを?私が悩んでいる...
#br
#br
「それでは……長門さんにお願いできますか?」
#br
#br
#br
この計画では騙すのは涼宮ハルヒだけということになるが、
どう分析しても彼も騙すことになるのは間違いない。しかし『...
私の思考を支配していった。
#br
モシカシタラ……
#br
気付いた時には私は『キョンの恋人』役になっていた。
ちなみに古泉一樹は涼宮ハルヒに怪しい知恵を吹き込む役と彼...
未来人は私が役に立たないどころか向いていないと判断したの...
#br
そして計画について考え、彼のことを思ううちに私は……
唐突にあの感情を『理解した』。
#br
#br
#br
『ドッキリ』の最中の私は『キョンの恋人』役ではなかった。
本当に『キョンの恋人』として振舞っていた。
あとで古泉一樹に褒められた微笑も演技ではなかった。
彼との電話の中で私は言い知れぬ快感に酔った。
エラーは膨大なものとなっていたが気にしなかった。
#br
しかし所詮コレは劇。私が本物ではないと言うことは明らか。
だから私はわざとクライマックスで幕を下ろした。
あの『ドッキリ』看板を予定より早く出したのはそのためだ。
彼が涼宮ハルヒと親しくしている所を見ると以前とは違うエラ...
#br
私は彼に選択してもらうことにした。
私か涼宮ハルヒか……彼を悩ませることはしたくなかった。
彼は優しいから本当に悩んだのだと思う。普段からはおくびに...
彼に迷惑をかけたくなかった。けど私の中のエラーも歯止めが...
#br
#br
今、この部屋には私と彼の二人しかいない。
古泉一樹に『ドッキリの主演女優としてのギャラ』と称し、涼...
今頃は未来人と3人で喫茶店でも行っているだろう。
そして私は彼に返事を聞くことにした。
彼にまた迷惑をかけるかもしれない。いや、もうかけてしまっ...
私の中のエラーは莫大な量となっている。自分ではどうしよう...
思わず彼に助けを求めてしまう。いけない。彼に迷惑をかけて...
眼から何かがこぼれる。頬を伝う水分が何か分からない。雨?...
#br
時間にしてほんの数秒。わたしの体内時計は正確。
でもわたしの生きてきた中でもっとも長い数秒。その数秒の苦...
#br
どんな冷たくなった雪でさえ溶かしてしまいそうな暖かい声が……
#br
#br
#br
#br
「言ったろ……長門……お前の願いなら何があっても最優先で叶え...
#br
#br
#br
Fin.
//////////
#setlinebreak(default)
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終了行:
#navi(SS集)
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* 作品 [#sb163406]
** 概要 [#m5be5823]
|~作者 |書き込めない人 |
|~作品名 |長門さんと悪ふざけ 長門さんがハッピーなエン...
|~カテゴリー|長門SS(一般)|
|~保管日 |2006-08-24 (木) 22:46:49 |
** 登場キャラ [#t7f37d2b]
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|~キョン |登場 |
|~キョンの妹|不登場 |
|~ハルヒ |不登場 |
|~みくる |不登場 |
|~古泉一樹 |不登場 |
|~鶴屋さん |不登場 |
|~朝倉涼子 |不登場 |
|~喜緑江美里|不登場|
|~周防九曜 |不登場 |
|~思念体 |不登場 |
|~天蓋領域 |不登場 |
|~阪中 |不登場|
|~谷口 |不登場|
|~ミヨキチ |不登場 |
|~佐々木 |不登場 |
|~橘京子 |不登場 |
** SS [#ia0b5cb4]
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#setlinebreak(on)
ハルヒ(+俺)ドッキリ大作戦!!から数日後の放課後のことでで...
パブロフの犬よろしく部室に向かった俺は、もはや第2の故郷と...
中で着替え中の可能性のある麗しの天使である朝比奈さんのた...
今日は専属メイドさんの返事は聞こえなかった。
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「……」
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鍵はあいてるのだから中には人がいるはずであり、
そして三点リーダで返事をする人物と言えば……
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「長門……だけか?」
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そう我らがSOS団が誇る万能無口娘である。どっかで聞いたフレ...
俺の問いかけに対し、コクリと頷いた長門を見て、
まぁ長門と二人きりと言うのも悪くない、むしろいい、
心地よい沈黙を味わうことが出来るしな。
最近は家にいても学校にいても周りが騒がしいからな……
などとぼんやり考えていると、意外なことに長門が話しかけて...
#br
「……返事」
#br
一瞬あっけにとられる俺。返事?一体何の?
俺の問いかけに対する返事はさっきの頷きじゃないのか?
#br
「違う。そうじゃない」
#br
すこし怒り気味の長門。といっても俺に分かる程度だが。
#br
「この前の私のお願い」
#br
……このときの俺はさっきとまったく正反対のことを思っていた。
長門と二人きりになってる場合ではなかった......
そういえば、ドッキリの日の夜、長門から『返事を聞かせてく...
その時、俺はなんと答えて言いかわからず、苦し紛れに、
#br
「長門……こういうことは電話ではなく相手と面を向かって言う...
お前にもその方が……なんと言うか伝わりやすいだろ?だから今...
#br
とか何とか返事をした。長門は本当に俺に分かる程度にしぶし...
#br
「……わかった……」
#br
と一応了解してくれたわけだが……
しかし、それから今日まで俺と長門が会ったのは団活動だけで...
そのたびに誰か他の連中、最低でも古泉がいたので、返事をす...
……そうだ!古泉だ!奴が来ればこの状況は……
#br
「古泉一樹は来ない」
#br
心を読まれました。さすが長門、俺には出来ないことを平然と...
そこに痺れて憬れることもないが今はそんな場合じゃない。
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「朝比奈さ……「朝比奈みくるも涼宮ハルヒも鶴屋さんも坂中さ...
#br
先手を取られました。さすが長門俺には……だからそんな場合じ...
#br
「早く返事を聞かせて欲しい」
#br
懇願するような目で俺を見る長門。ていうかそんな顔できたの...
どうみてもたまりません。本当にありがとうござ…いかん理性を...
#br
「あ〜長門。その……返事の件なんだが……」
#br
何かのマンガの主人公みたいに話しながら突破口を探そうとす...
しかしそんな俺に対し、長門は
#br
「早く言って!」
#br
と少し声を張って言った。
あの無感動無表情の長門が俺に分かるくらいの少し悲痛な顔を...
長門が声を張るということは、普通の人間にしてみれば大声で...
俺だってもうだいぶ長い付き合いだからそれくらいは分かる。
そうだな……俺も男だ……心を決めなきゃな。
#br
#br
#br
彼を見るたびにエラーがたまっていた。
たくさんの本を読むうちにコレが『愛情』だということを知っ...
だけど、それは『知った』であり『理解した』ではなかった。
その時までは。
#br
「涼宮さんと彼の関係は中々進展しませんね」
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ある日、彼と涼宮ハルヒがSOS団の活動に必要なものを買いだし...
古泉一樹がこう言い出した。
#br
「そうですね〜周りから見ればじれったいですよね」
#br
朝比奈みくるがメイド衣装のまま言う。ちなみに彼と涼宮ハル...
『牛乳』があったが、彼女ならば出せる気もする。特に他意は...
#br
「そうだ、二人のために一芝居打ちませんか?」
#br
古泉一樹がいつもの微笑で話す。脚本を書きたそうな顔をして...
彼にはそういった趣味があるのかもしれない。あの推理劇もま...
#br
「おもしろそうですね、それ」
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朝比奈みくるが頷いている。そのたびに体の一部が揺れている...
私の体はコレが一番だし、彼も見た目より中身を見る人間だ。…...
#br
「こういうのはいかがでしょうか」
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古泉一樹が提案をした内容によると、
まず、彼と涼宮ハルヒを一度別々に離し、そのときに『キョン...
涼宮ハルヒを口論させる。でっちあげの交際写真などを見せ、...
再び戻ってきた彼に思いを打ち明けさせる……という計画らしい。
『それは涼宮さんに酷ですし、人道的にも……』というメイドに...
『障害を乗り越えてこその愛ではありませんか?』といつもの...
#br
その言葉を聞いて『それもロマンチックかも知れませんねぇ〜...
古泉一樹にどうしても聞きたいことがあったので私は尋ねた。
#br
「この『キョンの恋人』は誰が?」
#br
『キョンの恋人』と聞いたとき、実は私の中のエラーが異常増...
抑えきれないものが体の中から出ようとする。
#br
「それは『機関』から誰が適任者を……」
#br
「それでは万が一と言うこともある」
#br
私は反論した。『万が一』というものは分析せずに出した数値...
何が『万が一』?何故こんな衝動的なことを?私が悩んでいる...
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「それでは……長門さんにお願いできますか?」
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この計画では騙すのは涼宮ハルヒだけということになるが、
どう分析しても彼も騙すことになるのは間違いない。しかし『...
私の思考を支配していった。
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モシカシタラ……
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気付いた時には私は『キョンの恋人』役になっていた。
ちなみに古泉一樹は涼宮ハルヒに怪しい知恵を吹き込む役と彼...
未来人は私が役に立たないどころか向いていないと判断したの...
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そして計画について考え、彼のことを思ううちに私は……
唐突にあの感情を『理解した』。
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『ドッキリ』の最中の私は『キョンの恋人』役ではなかった。
本当に『キョンの恋人』として振舞っていた。
あとで古泉一樹に褒められた微笑も演技ではなかった。
彼との電話の中で私は言い知れぬ快感に酔った。
エラーは膨大なものとなっていたが気にしなかった。
#br
しかし所詮コレは劇。私が本物ではないと言うことは明らか。
だから私はわざとクライマックスで幕を下ろした。
あの『ドッキリ』看板を予定より早く出したのはそのためだ。
彼が涼宮ハルヒと親しくしている所を見ると以前とは違うエラ...
#br
私は彼に選択してもらうことにした。
私か涼宮ハルヒか……彼を悩ませることはしたくなかった。
彼は優しいから本当に悩んだのだと思う。普段からはおくびに...
彼に迷惑をかけたくなかった。けど私の中のエラーも歯止めが...
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今、この部屋には私と彼の二人しかいない。
古泉一樹に『ドッキリの主演女優としてのギャラ』と称し、涼...
今頃は未来人と3人で喫茶店でも行っているだろう。
そして私は彼に返事を聞くことにした。
彼にまた迷惑をかけるかもしれない。いや、もうかけてしまっ...
私の中のエラーは莫大な量となっている。自分ではどうしよう...
思わず彼に助けを求めてしまう。いけない。彼に迷惑をかけて...
眼から何かがこぼれる。頬を伝う水分が何か分からない。雨?...
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時間にしてほんの数秒。わたしの体内時計は正確。
でもわたしの生きてきた中でもっとも長い数秒。その数秒の苦...
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どんな冷たくなった雪でさえ溶かしてしまいそうな暖かい声が……
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「言ったろ……長門……お前の願いなら何があっても最優先で叶え...
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