#navi(SS集)

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* 作品 [#ha582cd0]

** 概要 [#c40d6410]

|~作者      |見守るヒト  |
|~作品名    |長門さんはご機嫌ナナメ |
|~カテゴリー|長門SS(一般)|
|~保管日    |2007-12-21 (金) 16:35:39   |

** 登場キャラ [#i6b2909a]

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|~キョン    |登場    |
|~キョンの妹|不登場  |
|~ハルヒ    |不登場  |
|~みくる    |不登場  |
|~古泉一樹  |不登場 |
|~鶴屋さん  |不登場 |
|~朝倉涼子  |不登場 |
|~喜緑江美里|不登場|
|~周防九曜  |不登場   |
|~思念体    |不登場  |
|~天蓋領域  |不登場  |
|~阪中      |不登場|
|~谷口      |不登場|
|~ミヨキチ  |不登場    |
|~佐々木    |不登場  |
|~橘京子    |不登場   |

** SS [#tf2db543]

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#setlinebreak(on)

最近の私には日課になりつつあることがある。
それは
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「あ〜、ちょっといいか?」
「あ、うん。」
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昼休みに私のクラスメート、長門さんを呼んでくること。
こうなったのは、たぶん私が一番教室の扉に近いからだと思う。
最近よくこの教室に来る彼。
彼がたまたま私を呼び止めて、長門さんを呼ぶように頼んだ。
それから私がこの席だと知って、一度話しかけた気安さもあってか彼は長門さんを呼ぶ時は私に話しかけるようになった。
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「長門、呼んでもらってもいいか?」
「ふふ、毎日熱心なんだね。」
「え、いや、まぁ何というか…ん?」
「どうしたの?」
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ちょっとだけ羨ましくなって彼をからってみたら彼は目をそらした。
たぶん逸らしたのは長門さんのほう。
その彼が何かに気付いたみたいに言葉を漏らした。
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「あいつ、今日は何であんなに不機嫌なんだ?」
「え?」
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不機嫌?あの長門さんが?
彼に習って私も長門さんを見た。
ちょっと前までは昼休みになればすぐに姿を消していた彼女だけど、彼が来るようになってからはその場を動かずに、彼が来るまで本を読むようになっていた。
そのちょっと露骨な行動に彼女のことを可愛いと思ったのは内緒。
今も変わらずに本を読んでいる。
随分集中してこっちには気付いてないみたいだけど、彼女の横顔はいつも通りの顔にみえた。
一体彼はどこを見て不機嫌といっているのだろう。
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「長門さん不機嫌?私にはそうは見えないんだけど。」
「いや、あの顔は間違いなく不機嫌だ。俺が言うんだから間違いない。何かあったのか?」
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やはり彼には不機嫌に見えるらしい。
なんでわかるのかな?と思いつつも心当たりがないかと考えてみる。
…あ、もしかしてアレのことかな?
数学の時間。長門さんが栞を落としてしまったのだ。
そこを運悪く先生に見つかってしまった。
その先生、機嫌が悪いと生徒にまずわかりっこない問題をふっかけて、優越感に浸ろうとする悪い癖があるのだ。
もちろんそんな先生が人気なわけがない。むしろ皆から嫌われていた。
そんな悪い癖がこの間長門さん相手に起こったんだけど、長門さんはその問題をすらすらと解いてしまったのだ。
それで意地になった先生はもっと難しい問題をだしたけどそれすらも長門さんは解いてしまった。
悔しそうにするその先生が嫌いな私たちはいい気味だとだと思ってたんだけど、それ以来長門さんはその先生に目をつけられてしまった。
そしてその先生はこれ幸いと落とした栞を拾い上げ、授業中に本でも読んでたんじゃないかと難癖をつけ始めた。
当然長門さんはそんなことしてなかったみたいなんだけど、結局その栞は没収されてしまった。
そのことを彼に話すと、
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「…その栞、どんな栞だった?」
「えっと、たぶん長門さんがいつも使ってたやつだと思うから、綺麗な雪の模様のついたやつだと思う。
 近くで見たわけじゃないからはっきりとは言えないけど。」
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私が彼女を呼びに行っていつも本にはさむ栞がそれだったから、よく覚えている。
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「…まず間違いなくそれが原因だな。」
「そうなの?」
「たぶん。あいつ、結構大切にしてくれてたみたいだし。」
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私はその言葉に微妙に含まれるニュアンスに気付いた。
はは〜ん、そういうことか。
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「へ〜、お熱いね。のぼせちゃいそう。」
「え、な、むぅ…」
「ふふ、ごめんね。それじゃ今長門さん呼んでくるから。…きゃっ。」
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黙り込む彼に悪い事したかな、と思って長門さんを呼ぼうと後ろを向いたらいつの間にか彼女が後ろにいた。
それにびっくりした私はつい悲鳴を上げてしまった。
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「あ、よう長門。遅くなってすまんな。」
「別に、いい。」
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長門さんに呼びかける彼には、もう私はみえてないようだった。
毎回思うけどこの二人って…
それじゃ部室にいくか、といって歩き出す彼の後を追うように長門さんも動いてた。
お礼ぐらいあってもいいと思うんだけどな、と思ってる私の傍を長門さんが通りすぎる。
その際に長門さんが私のほうを見て…え?
私はその場で固まってしまい、歩き去っていく彼と長門さんを呆然と見送っていた。
さっきの長門さん、もしかして私のこと睨んでた?
私が彼と話してたから?……あはは。
そのことに気付いた私は笑いがこみ上げた。
クラスの皆は彼女のことを無感情な人形みたいな人だって言う。
私も実質近いことを思ってた。もっと感情を表に出せばいいのにって。
でも本当はそうじゃないかもしれない。
彼は言っていた。今日の彼女は不機嫌だって。
私は分からなかったけど、もしかしたら彼女は思っている以上に表情が豊かなのかもしれない。
そう思うとなんだかすごく親近感が沸いて嬉しくなった。
今度彼女と話をしてみよう。
最初はやっぱり話が続かないかもしれないけど頑張ってみよう。
だって私は彼女と友達になりたいって思ったから。
そうと決まれば何をはなそうか。
本のこと?あるいは彼の事でもいいかもしれない。
彼女は答えてくれるかな。
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「長門さん、ちょといい?…」

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#setlinebreak(default)

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