#navi(SS集)

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* 作品 [#a05847df]

** 概要 [#j1f6d9c6]

|~作者      |Lehre  |
|~作品名    |長門さんとウサギ |
|~カテゴリー|長門SS(一般)|
|~保管日    |2007-04-08 (日) 01:51:23   |

** 登場キャラ [#od4e3bab]

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|~キョン    |不登場    |
|~キョンの妹|不登場  |
|~ハルヒ    |不登場  |
|~みくる    |不登場  |
|~古泉一樹  |不登場 |
|~鶴屋さん  |不登場 |
|~朝倉涼子  |不登場 |
|~喜緑江美里|不登場|
|~周防九曜  |不登場   |
|~思念体    |不登場  |
|~天蓋領域  |不登場  |
|~阪中      |不登場|
|~谷口      |不登場|
|~ミヨキチ  |不登場    |
|~佐々木    |不登場  |
|~橘京子    |不登場   |

** SS [#p7898daf]

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#setlinebreak(on)

まったく、週に一度の日曜日くらいゆっくりさせてもらいたいものだ。
俺は、というより我等SOS団は、団長であるハルヒによって召集され、
今日も今日とて例の不思議探索に駆り出されていた。
そしてこれまた例の爪楊枝によるクジの結果、俺は長門と町の東方面を、
ハルヒは古泉と朝比奈さんを引き連れて西方面を調査することになった。
解散する間際にハルヒが、
「今日という今日こそ不思議を見つけてくるのよ!
報告事項なし、なんていう無様な結果を晒すようなら罰金!
それから、12時30分に公園に再集合ね、これも遅れたら罰金!」
なんてことを言いやがった。
これじゃ罰金確定ではないか。
やれやれ。
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さて、腹は括った。
相棒も長門ということだし、図書館で適当な本でも眺めてみるか。
そう思って足を向けようと思ったときだった。
「・・・・・・待って」
「どうした、長門?」
「行きたいところがある」
「お前が図書館以外で行きたいところがあるなんて珍しいな」
「・・・・・・一緒に来て」
俺が暗喩的に行き先を尋ねたにもかかわらず、
全く聞いていないかのような様子で、長門は俺の服の袖をつまんで先に歩き出していた。
まぁ、いいだろう。
長門が図書館以外で行きたいところというのも興味がある。
でも閉鎖空間やクローズドサークルは勘弁な。
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長門が俺を引っ張ってきたのは、何の変哲もないペットショップだった。
そして、当の長門はショーウィンドウに置かれたウサギの入ったガラスケースの前にしゃがみこみ、
へばりつくようにして見入っている。
結果、俺は長門の後ろで一見すると保護者のような形で放置されていた。
「長門がみたかったのはウサギだったのか?」
ショートカットの頭が物言わずに頷いた。
「ウサギが好きなのか?」
「・・・・・・割と」
「どんなところが?」
「・・・・・・全部」
「そ、そうか・・・・・・」
「・・・・・・そう」
判で押したような回答をすると、長門はまた黙々とウサギに見入ってしまった。
それにしても長門は小動物が好きとは。
やはりメンタルな面では生後3年相応なんだろうか?
「・・・・・・わたしはあなたが考えているほど幼稚ではない」
「す、すまん。というか、思考を読むのは止めてくれるか?」
「いまのは独り言。わたしはこの小動物の行動パターンに興味が・・・・・・」
「どうした、急に黙って?」
「・・・・・・食べてる」
長門はそう呟くと、餌を食べるウサギをまたしげしげと見つめ始めた。
って、俺はまた放置なのか?
#br
「ところで長門、そんなにウサギが好きなら飼うことは出来ないのか?」
「・・・・・・マンションの規約に従えば、不可能」
声のトーンはさっきまでと変わらないが、
明らかに落ち込んだように見えるのは俺の勘違いだろうか?
「お前のお得意の情報操作で何とかならないのか?」
「喜緑江美里から私的目的での情報改竄は自粛するように言われている。
従えなかった場合には・・・・・・」
「場合には?」
「・・・・・・考えたくない」
長門がマンションで他の宇宙人仲間からどんな待遇を受けているか、
いささかの興味が生じないわけではないが、
今はあえてスルーしておくべきだろう。
結局、長門はウサギを観察しつつ、
俺はウサギを観察する長門を観察しつつ、
小一時間そこで時間を潰したのだった。
#br
「長門、そろそろ時間だし行こうか」
「・・・・・・そう」
とは言いながらも、動く気配を見せない。
「早く行かないとハルヒがカンカンに怒るぞ」
「・・・・・・わかった」
半径2メートル圏内を名残惜しさで飽和状態にしながらようやく長門は動き出した。
その後、ペットショップが見えなくなるまで何度も振り返る様は、
玩具を買ってもらえなかった子供そのもののようにしか見えなかった、
ということを否定するのは嘘になるだろう。
そんないたいけな姿を見せつけられて、
財布の紐を緩めてしまった俺を誰が非難できるだろうか?
「長門、俺も少し寄ってみたいところがあるんだが、
ついて来てくれるか?」
無言で首肯する長門を確認し、俺は最寄の玩具店に入った。
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「遅い! 2分47秒の遅刻よ!」
待ち合わせの公園ではハルヒが憤怒の形相で仁王立ちしていた。
「すまん、すまん。 
だが5分以内だろ? 見逃してくれ」
「ダメッ! 本来なら5分前に現場にいなかった時点で遅刻扱いよ!
まぁ、その件に関してはいいわ。
それで、なにか怪異なものは見つかった?」
「そんなアヤシゲなものが街中にポンポンとあってたまるか。収穫ゼロだよ」
「そう? じゃあ、とりあえず話題を変えるわ。
有希の持ってるあのウサギはナニ?」
ハルヒの視線の先にはほぼ実寸大の白いウサギのぬいぐるみを抱えた長門がいた。
「ああ、あれは・・・・・・、
サメに襲われていたのを紆余曲折あって助けて、それから・・・・・・」
「あんたに解散前に言っておくべきことがあったわぁ・・・・・・」
ハルヒの顔に満面の笑みを浮かべた修羅が浮かび上がった。
「これはデートじゃないのよォッ!!」
ドスゥッという鋭い音と共に、ハルヒの膝は俺の鳩尾にめり込んだのであった。
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#setlinebreak(default)

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