#navi(SS集)

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* 作品 [#d80db336]

** 概要 [#g242ca91]

|~作者      |ありがとう  |
|~作品名    |『有希と観覧車』 |
|~カテゴリー|長門SS(一般)|
|~保管日    |2007-04-03 (火) 01:30:19   |

** 登場キャラ [#ic46fa31]

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|~キョン    |不登場    |
|~キョンの妹|不登場  |
|~ハルヒ    |不登場  |
|~みくる    |不登場  |
|~古泉一樹  |不登場 |
|~鶴屋さん  |不登場 |
|~朝倉涼子  |不登場 |
|~喜緑江美里|不登場|
|~周防九曜  |不登場   |
|~思念体    |不登場  |
|~天蓋領域  |不登場  |
|~阪中      |不登場|
|~谷口      |不登場|
|~ミヨキチ  |不登場    |
|~佐々木    |不登場  |
|~橘京子    |不登場   |

** SS [#c6f713c9]

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#setlinebreak(on)

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突然だが、俺は遊園地という場所がどうにも好きにはなれない。
もちろん理由も無く毛嫌いする程、愚かな人間ではない事も付け足しておく。
「キョン!さっさとしなさい!」
そもそも、アレはまともな人間が乗るには少々刺激が強すぎなんだ。
ただでさえ刺激的な毎日を過ごす俺からしてみれば、残念賞のタワシ並に必要無い…
「あーもう、ほら!さっさと乗る!」
「や、やめろ馬鹿!ジェットコースターは二度と乗らウワァァー!」
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「もう最高だったわ!有希はどーだった?」
「……ユニーク…彼の顔が」
気分が悪いので察して頂きたいのだが、SOS団総出で遊園地に来ている。以上。
「大丈夫ですかぁ?顔が青いですけど」
「…ええ、なんとか」
麗しい朝比奈さんへ気の効いた言葉も返せない程アレにはトラウマがある。
確か俺が小学生の時に…いや、そんな事は古泉の好みなタイプよりどうでもいい話だったな。
…なぜ俺を見る、古泉。
「ふふ。皆さん、そろそろお昼です。少し休憩を取りませんか?」
「そーね!おなかペコペコだわ。あそこのピザ屋さんにしましょっ!」
意見も聞かずにズンズン進んでいくハルヒは当然だが、
朝から目を輝かせている長門もなかなか楽しんでるみたいだな。
「……このような稚拙な施設に興味など無い」
ガイドマップに穴が開くほど見ていたのは誰だったかね。
長門はツンデレ属性かもしれん。
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「おいしそう!いただきまーす!」
「わぁ、いいニオイですぅ」
「これは本格的ですね。僕の考えではそもそも…」
ピザでも喰ってろ古泉。
「…パクパクモキュ…!!」
「長門、ちゃんとフーフーしてから食べなさい」
焼きたてのピザは確かに旨かったのだが、どうにも気になる事がある。
飯を喰う時は黙々と作業を行う長門が、またガイドマップを見ている。キラキラとした瞳で。
そんなに乗りたいアトラクションが有るのか?宇宙人おすすめの乗り物か…気になるな。
まぁハルヒの事だ、今日中に全て制覇するつもりなんだろう。
楽しみにしておくか。
「フー…フー…パクパクモキュモキュ」
「よしよし、偉いぞ長門」
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やはりと言うべきか、昼食を終えたハルヒと長門はスパークしてしまったようで、
それに付き合わされる残り三人の苦労は言うまでもないだろう。
しかし長門の様子を見る限りでは、どうやらお目当ての乗り物はまだらしい…が、
もうあれで最後だな。だいぶ日も落ちてきている。
「さぁ、くじ引きするわよ!ふふん。男女ペアもありえるわね」
その時、長門の目が光った!…気がした。
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さっきのピザ屋から持って来たんだろう。ニマニマと笑いながら爪楊枝を差し出してきた。
どうせ乗るなら女子と二人きりの方がいいに決まってる。
だが…古泉だったら俺は迷わず飛び降りる!
「く!…うぅぅ」
そんな心配は無駄に終わり、俺と長門がペアで残りは仲良く三人乗り。
なぜかハルヒに睨まれているのは気にしない方が良さそうだ。
「いい!?密室だからって有希に変な事するんじゃないわよ!エロキョン!」
「言われずとも分かってる」
「…………ドキドキ」
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「おっ、長門のマンションが見えるぞ」
時計で言えば10時のあたりか。見慣れた町も違って見えるなぁ…ところで、
「何で隣に座ってんだ?」
狭い空間。肩が触れ合う距離に座る長門は、
まるで初デートに胸をときめかせる女子高校生のように俺を見上げた。
「……観覧車に男女で乗る場合はこれが普通」
ハズレてはいないが…
「そろそろ頂上だぞ、結構高いな」
しかし窓がミラー加工されてて良かったな。ハルヒから監視などされては心から楽しめん。
「………」
ふと視線を感じ隣を見た。長門の潤んだ大きな瞳と目が合う。
まさか。自意識過剰だろ、俺。
この空間、この距離、そして何かを要求する長門の目。いかん、汗が出てきた。
俺に度胸が無いのか、見つめ合ってるうちに地上へ戻ってきてしまった。
とにかくこの雰囲気はマズイ!さっさと出よう。
「……もう一周だけ…このまま…」
立ち上がりかけた俺の服を掴み、
「………降りたく…ない」
「あー、でもな…」
ガチャ……バタン。
この光景を見られたのだろう。
係員の「分かってますよ。次でキメなさい」という無言の計らいにより、2週目突入決定。
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「長門、お前いったい…」
さらに距離を詰め、俺の腕にしがみ付き
「……観覧車に乗る男女には目的がある」
長門の腕に力が入り、またしても見つめ合ってしまう。
「……まだ…してない」
そして視界は徐々に高くなり、
もうすぐ、頂上に…。
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「キョン?有希と2・周・も・できて良かったわねー」
朝比奈さん、あの言葉を貸して頂けますか?
「それから。どーして有希の顔が赤いのかもキッチリ説明しなさい!!」
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谷口あたりに言いたい気分ではあるが我慢しよう。
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これは、俺と長門の禁則事項だからな。
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END
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