#navi(SS集)

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* 作品 [#c24bd790]

** 概要 [#w6f11dac]

|~作者      |G.F  |
|~作品名    |トライアングル・スピリッツ |
|~カテゴリー|長門SS(一般)|
|~保管日    |2007-04-02 (月) 18:36:11   |

** 登場キャラ [#vf051463]

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|~キョン    |不登場    |
|~キョンの妹|不登場  |
|~ハルヒ    |不登場  |
|~みくる    |不登場  |
|~古泉一樹  |不登場 |
|~鶴屋さん  |不登場 |
|~朝倉涼子  |不登場 |
|~喜緑江美里|不登場|
|~周防九曜  |不登場   |
|~思念体    |不登場  |
|~天蓋領域  |不登場  |
|~阪中      |不登場|
|~谷口      |不登場|
|~ミヨキチ  |不登場    |
|~佐々木    |不登場  |
|~橘京子    |不登場   |

** SS [#gb0b72be]

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#setlinebreak(on)

「あのね…有希」
放課後。ハルヒと二人きりの団室。
因みに彼は掃除当番らしい。
他に古泉君とみくるさんも来ていない。
「やっぱり…キョンには…あたしと有希の両方が必要なんじゃないか、と気が付いたのよ」
私は…本から顔を上げてハルヒの顔を見つめる。
「つまり…あたしと有希のどちらが欠けても…キョンにはいいことがないんじゃないかという気がするの」
「…そう」
そう思ってみると…私とハルヒと彼が…三角関係のまま…というのも考えようによってはけっこういいのかも知れない。
「それと同じように…あたしはキョンと有希、両方が必要なの」
ハルヒは…ようやく悟ったらしい。
「…そう。私も…彼とあなたの両方が必要」
ハルヒがあの日…彼をこの文芸部室に引っ張ってきたその瞬間…三人の運命は決した、と言っていい。
「だから…今まで目の敵にして本当にごめんね、有希…」
ハルヒの目には…大粒の涙が光っていた。
「…私も謝る…ごめんなさい、ハルヒ」
#BR
#BR
「え?」
謝らなければいけないのはあたしなのに…どういうこと?
「…実は…私も…あなたのことを影で『性悪女』呼ばわりしていたから」
「ちょっと有希…『性悪女』って何よ、『性悪女』って」
「…聞いたとおりの意味」
まあ…あたしの性格が悪いのは自分でも認める通りよ。
古泉君が…のみならずクラスメイトの国木田やアホの谷口、それから阪中さんも…傍目から見て呆れているらしいのがよく解るわ。
何とかしなければいけない…このままじゃキョンにも嫌われる…と思ってはいるんだけど…なかなか直らないの。
でも…あたし…いくら「性格が悪い」といってもキョンの妹ちゃんには優しくしてる方だとは思うのよね。
だってあたし…一人っ子だから…妹が欲しかったのも事実なのよ。
有希…あなたも同じでしょ。
あの子も…あたしのことを…本当のお姉さんみたいに思っているんじゃないかな。
有希も…そうよね。有希のことも本当のお姉さんみたいに思っているかもね。
だから…今、あたしと有希がこう聞いても…あの子、きっと困るんじゃないかな。
「お義姉ちゃんになるの、どっちがいい?」
多分…あの子も…あたしと有希のどっちも好きだと思うから…ね。
そうよね…あたしにはあたしなりの、有希には有希なりのいいところがあるから…ね。
#BR
そこへドアノックの音がして…キョンが来た。
「あれ?お前ら…朝比奈さんと古泉はまだか?」
…ってことは…みくるちゃんと古泉君はいったい、どこをどう掃除しているんだろうか?
「まさか…あの二人に限って無断で欠席というわけはないし…」
…あんたと違うわよ、キョン。
それにしても遅いわね…あの二人。
「…座って」
有希がキョンを椅子に座らせると…お茶を淹れに行った。
「…お茶」
お茶を淹れるのは本当はみくるちゃんの役目のはずなんだけど…まあ、いいかな。
「…聞いて」
有希はそういうと…あたしと有希が話していたことを全てキョンに話した。
「そうか」
キョンは…あたしの顔と有希の顔を交互に見つめる。
「…それはそれで結構な話だと思うぜ」
「でしょ?でしょ?」
あたしと有希は…顔を見合わせて頷きあうと…キョンの手を取って…あたしたち二人の胸に触らせた。
…ほら、どう?
「やめろ!二人とも…人が来たらどうする!」
…うふ…照れてる照れてる。
「何言ってるの?少しは素直に喜んだらどう?」
…せっかく二人で胸に触らせてあげてるんだからね。
「…揉んでもいい」
…ほら…有希も言ってるでしょ?
「…あのぉ…三人で…何をなさっているんでしょうか?」
聞き覚えがある泣き声なんだか普通なんだかわからない声で見ると…みくるちゃんと古泉君がこっちを見て…困った顔をしていた。
#BR
#BR
仮に…「涼宮ハルヒと長門有希のどちらかを今すぐこの場で選べ」なんて言っても…優しい彼は「選択に困る」だけだろう。
どちらか一人を選べば…どちらか一人が傷つく。
優しい彼としては…ハルヒと私のどちらも傷つけたくない…と、そう思うだろう。
だから…ハルヒと私は…彼とこのままの関係…三角関係…を維持していくことで…合意した。
そして…彼もまた…ハルヒと私との三角関係をこのまま維持することに合意してくれた。
#BR
その週の土曜日…三人でいつものように「お医者さんごっこ」を「愉しんだ」のはいうまでもない。
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