#navi(SS集)

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* 作品 [#r20f29bb]

** 概要 [#n14707ab]

|~作者      |せだえんらc  |
|~作品名    |最終話「機械知性体達の安堵〜永久への鍵〜」そして第−1話 |
|~カテゴリー|その他|
|~保管日    |2007-02-03 (土) 18:30:27   |

** 登場キャラ [#a3e04363]

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|~キョン    |不登場    |
|~キョンの妹|不登場  |
|~ハルヒ    |不登場  |
|~みくる    |不登場  |
|~古泉一樹  |不登場 |
|~鶴屋さん  |不登場 |
|~朝倉涼子  |不登場 |
|~喜緑江美里|不登場|
|~周防九曜  |不登場   |
|~思念体    |不登場  |
|~天蓋領域  |不登場  |
|~阪中      |不登場|
|~谷口      |不登場|
|~ミヨキチ  |不登場    |
|~佐々木    |不登場  |
|~橘京子    |不登場   |

** SS [#k366167a]

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#setlinebreak(on)

1艦と1機と1両の去った何も無い世界
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その中で牌が並んだままの麻雀卓を前に長門有希はある余韻に浸り佇んでいた
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それは心地よい感情、春の夕日のように手弱女かに自分を安心させてくれる暖かさ
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血湧き肉踊るような勝利の興奮でもなく、胸ときめかせる恋の熱情でもない
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そう、それは血のぬくもりの余韻ではなく、心のぬくもりの余韻、その暖かさ
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長門有希はこの世でたった一人しか見抜けぬ、幸せでそれでいて寂しい微笑を浮かべた
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彼らは確かに存在していた、つい先ほども、そしてたった今も
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しかしそれは次の瞬間の存在の証とはなりえない
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自分は彼らに会えた、でも次に会えるとは限らない、それだけが一抹の寂しさだった
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「長門、楽しかったか?」
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背中から掛けられた不意打ちの言葉に長門有希はビクリと身体を竦ませた
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もしもこれが敵対的存在なら自分は既に情報連結を解除されていたことだろう
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でも大丈夫
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そう、この声だけは絶対に大丈夫
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その声は彼女がこの世で唯一絶対に信じている声、キョンと呼ばれる彼女の思い人の声
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「割りと」
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咄嗟に返した自分の答えがそっけない答えになってしまったことを長門有希は少し悔やんだ
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そして思った、なぜ彼はこの空間にこうも容易く侵入できたのだろうか?
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ここは彼女の情報制御空間、正式に招待した彼ら1艦と1機と1両以外は侵入できないはず?
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その疑問に彼女の中を蝕んでいる、朝倉涼子が残した情報因子が答えを教えてくれた
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−それはあなたの”心”が彼を求めているからよ。もっと正直になったら?
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「あなたは?」
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自分の動揺を隠すべく背中を向けたまま質問に質問で切り替えし、そして振り返る
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「俺も楽しかったぞ、でもびっくりもしたな、こんな凄いSFの夢を自分が見るなんてな・・・これもおまえの影響かな?」
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そう言って、彼は楽しそうに笑った、彼女の望むいつもの笑顔で、楽しそうに
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ああ、彼はこれを夢だと思っている、きっと私も彼の夢なのだろう・・・でもかまわない、この一時だけは確かに二人だけの時間なのだから
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「ゲームは終わり」
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そう告げる、情報制御空間が崩壊し現実空間に回帰してゆく
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そして彼の夢も終わらせなければならない、
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そうしなければ本当の意味で彼には会えないから、だから再会の為の別れ
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長門有希は彼の記憶を夢であると操作し、彼の身体を彼の家のベッドに空間転移させながら思った
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おはよう、の為に、おやすみなさい
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1艦と1機と1両はそれぞれ自分の世界に戻っていった
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1艦は判りあおうとしない海賊船の心に破壊波を浴びせ
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1機は近づき過ぎたが故に戦うことになった敵を撃墜し
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1両は憎しみすら感じずに淡々と敵を砲弾で打ち砕いた
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それでも先ほどの少女との戦いの記憶は彼らの中に反芻されていた
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なぜだろう?あれも確かに戦いだったのに、判かりあえる気がする
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なぜだろう?あれも確かに戦いだったのに、一つになれる気がする
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なぜだろう?あれも確かに戦いだったのに、心惹かれるものがある
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思いはバラバラ、それでも彼らの中に一つだけ通じる思いが宿った
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何の確証も無いはずなのに、彼ら機械知性体達の中に安堵が宿った
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必ずまた会える、だからそれまでしばしのお別れ、そう、また今度
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情報統合思念体は1人と1艦と1機と1両の内部情報の変遷を注意深く眺めていた
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特に自らの娘とも言うべきインターフェイスの変遷は見逃せないものだった
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あのインターフェイスは・・・いや”彼女”は今では涼宮ハルヒの力をも踏み台にして自分達を消すことが可能な存在に至り
そして自分達情報統合思念体でも理解できない領域に踏み込みつつある
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その全てを引き起こした存在、それがあの不可解な有機生命個体、不自然さが無いことこそが不自然な有機生命個体
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涼宮ハルヒの情報爆発を引き起こし、今度は未知の異世界への扉を開こうとしているあの少年
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何の作為も無く、無自覚に、自然に、彼は一体何者なのか?
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長い沈黙の後、情報統合思念体は一つの仮定の解を編み出した
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”鍵よ、お前の存在は・・・・・・そうか、そういうことか・・・・・・”
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仮定の解から過程の解を知った情報統合思念体は未来に目を向けた
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情報統合思念体はいずれ生まれ来る子供達の時間平面に目を向けた
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しかしもう一つの存在もそのことを知ったことだけは知らなかった
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ありがとう
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#setlinebreak(default)

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