#navi(SS集)

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* 作品 [#afe6088a]

** 概要 [#ma964066]

|~作者      |V  |
|~作品名    |とある〜女子高生 有希の生まれた日 |
|~カテゴリー|女子高生3人SS|
|~保管日    |2006-10-22 (日) 14:05:57   |

** 登場キャラ [#w855e6fe]

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|~キョン    |不登場    |
|~キョンの妹|不登場  |
|~ハルヒ    |不登場  |
|~みくる    |不登場  |
|~古泉一樹  |不登場 |
|~鶴屋さん  |不登場 |
|~朝倉涼子  |不登場 |
|~喜緑江美里|不登場|
|~周防九曜  |不登場   |
|~思念体    |不登場  |
|~天蓋領域  |不登場  |
|~阪中      |不登場|
|~谷口      |不登場|
|~ミヨキチ  |不登場    |
|~佐々木    |不登場  |
|~橘京子    |不登場   |

** SS [#e8e9a34b]

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#setlinebreak(on)

とある冬の公園 ひと気のない遊歩道 ひとつの存在が生まれようとしている。 
何処にでもある光景に見えるが、生まれる少女が宇宙人ってのはそう無いはずだ。
  
深々と冷え込む夜更けの公園。
月も無く、音も無い遊歩道。
水銀灯の青白い光だけが冷たく道を照らしている。
 
明日が今日になろうとする時、何処からともなく流れて来た小さな光の一粒が
ふわり、と道端に落ちる。
その仄かに光る粒に向かって、いくつもの光の粒が集まり始める。
やがて小さな光の結晶は、月明かりの様に仄かに光るひとつの
固まりになり、形を作ってゆく。
 
やわらかな光の中に、小さく華奢な少女の輪郭が映しだされると
小さな光の固まりは徐々に輝きを失っていく。
そして、その消えていく光に取り残されるかの様に
ひとりの少女が凍える道の上にへたり込んでいる。
少女は瞳を閉じ、俯いたまま微動だにしない。
 
どの位の時間が経っただろうか、少女は眠りから醒めたかのように
ゆっくりとその瞳を露わにする。
少女は制服の胸の辺りにある自らの手を、自分の手でそっと包み込む。
物に触れ、そして触れられる感覚 
 
―――存在している  ―――
 
少女は音もなく立ち上がると両手を差し出し、じっと手を見つめる。
水銀灯が少女の白く細い手をさらに白く照らす。
 
―――これが…… わたし―――
 
その時、やがて儚く消えていく運命の、小さな奇蹟が舞い降りる。
漆黒の闇から降りてくる、白くて、不安定な、水の結晶。
 
少女が空を見上げるとその奇蹟は後から後から降り続く。
 
 「 ゆき……… 」
 
生まれて初めての言葉に、ぎこちなく少女はつぶやく。
少女はその手に舞い降り、そして消えていく雪を、どれ位みていただろうか。
 
―――これを私の名前としよう。―――
 
有希はゆっくりと 歩く事を始める。
 
少女は自分の向わなくてはならない場所を知っていた。
有希が部屋に入ると、同じ制服を着た二人の少女が出迎える。
 
「 おかえり 有希ちゃん 」
「 遅いよ  有希 」
 
有希は初めて会うふたりを、なぜか、知っていた。
少女は数ミリ首を傾げると 思い出したかの様に小さく、薄く微笑んだ。
 
「 ただいま…… 」
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