#navi(SS集)

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* 作品 [#u47e0160]

** 概要 [#z10e359e]

|~作者      |Thinks  |
|~作品名    |長門有希の、いわゆる一つの萌え要素 (挿絵あり)|
|~カテゴリー|長門SS(一般)|
|~保管日    |2006-08-27 (日) 02:03:25   |

** 登場キャラ [#i61ddce0]

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|~キョン    |登場    |
|~キョンの妹|不登場  |
|~ハルヒ    |登場  |
|~みくる    |登場  |
|~古泉一樹  |登場 |
|~鶴屋さん  |不登場 |
|~朝倉涼子  |不登場 |
|~喜緑江美里|不登場|
|~周防九曜  |不登場   |
|~思念体    |不登場  |
|~天蓋領域  |不登場  |
|~阪中      |不登場|
|~谷口      |不登場|
|~ミヨキチ  |不登場    |
|~佐々木    |不登場  |
|~橘京子    |不登場   |

** SS [#f02d7a74]

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#setlinebreak(on)

「萌えって、何?」
 長門の唐突な質問に、空気が凍る。
「教えて。……早く」
 まぁ落ち着け。ここは部室で、団員は全員揃っている。あえて俺に訊いた理由はなんだ。
「あなたが一番詳しそう。興味が、ある」
 何故に興味を持った。いや、時間があるのならいくらでも語りたいところだが。
 朝比奈さん、お茶がだだ漏れですよ。って、ハルヒ、何だその顔は……。
「………嬉しいわ」
 は、なんだって?
「嬉しいわ、有希っ!そうよ!有希はもっと可愛くなるべきなの」
 ハルヒが長門の両肩を持ち、前後に揺さぶりながら熱く語り始めた。
「有希に萌え、ねぇ、、。とりあえず何か着てみましょ!」
 だからおちつけ、おい。
 
 結局、古泉と共に表に出されてしまった。
 それから何回か表に出たり中に入ったりを繰り返し、入れるのも面倒くさくなったのか、ハルヒの、
「ジャーン!」
 と言う声と共に扉が開き、着替えた長門が現れて、扉がまた閉まる。そんな放課後の風景。
 なぁ、古泉。俺らなにやってんだろうね?
「いやぁ、朝比奈さんもそうですが、長門さんも色々似合いますね。涼宮さんのセンスが良いのでしょうね」
 こいつも俺の言う事聞いてねぇ。
「いやいや、聞いてますよ。ここは傍観に徹するべき。そう、考えています。涼宮さんの考えが横に逸れるような事があれば、僕たちも萌える格好をしなければならなくなります。あなたはそれを望んでいない。そうでしょう?」
 そうだな。朝比奈さんが袖を通した服を着られるとは言え、それは勘弁いただきたい。
 
「入って良いわよー」
 ハルヒの許可が下りたので中に入る事にする。
 ドアが開くたびに、バニーガール、メイド服、チアガール、カエルの着ぐるみ、猫耳、学校指定ジャージ、スクール水着、体育会系繋がりだろうか、柔道着に野球のユニフォーム、最後にはトラ縞ビキニまで着せられていた長門なのだが。
 最終的に行き着いたのは、制服にカーディガンのいつもの格好だったらしく、今はその格好で居る。
 
「う〜ん、男性陣の反応がいまいちなのよねぇ、、、」
 いまいちと言われてもな。そもそもおまえの萌えは極端なんだよ。ほとんど見た目だろ?
 萌えと言う物はだなぁ、人によって感じ方が違うんだよ。
 例えば、だ。古泉。
「…? なんでしょう?」
 おまえが、誰かを可愛いと思う時、それはどんな時だ。
 俺の質問に、顎を撫で回しながら三十秒ほど考えた古泉は、一つ、古泉なりの萌え要素を述べた。
 
「そうですね、考えた事も無かった顔をされたとき、でしょうか」
 お、なかなかの萌え要素だな。たとえばハルヒ、おまえの泣き顔とか、
長門なら…笑い顔って所か?朝比奈さんだったら、意地悪く笑っている顔なんてのは、、、それは当たらないか。
 ハルヒはどうだ?誰かの好きな仕草とか無いのか?
「な、、何よ。いきなりそんなこと言われても、わかんないわよ、、、」
 ……なかなか良い顔してるぜ、ハルヒ。
「バカ!今は有希の萌えを追求してるのっ!」
「あのお〜、あたし、萌えって良く解らないんですけど、、、」
 それで良いんですよ、朝比奈さん。いろんな意味で。
 
 それで、だ。長門。何か掴めたものはあったか?
「情報はある程度入手した。……理解は出来ない」
 そうか。まぁしょうがあるまい。
 
 そんなこんなで、ハルヒが押し付けたアニメ雑誌を長門が閉じるのを合図にして、本日の活動は終了となった。
 帰り道、長門は何かを考えている様子ではあるが、
横を見ながら歩いていて古泉の背中にぶつかった朝比奈さんを観察していたりと、
まだまだ研究熱心なご様子である。
 
 解散地点で、長門に袖を引かれた。
 どうした、長門。
「わたしなりに萌えというものを思考してみた。聞いて欲しい」
 これは相当、小難しい話になりそうだが。聞かない手はあるまい。
 少し、人がいないところに行こうか。いつもの公園あたりを歩きながら。
 
 よし。じゃあ、話してみろ。
「萌えとは。実在、及び架空の人物に対し、支持、支援、愛着をするという意思表現、もしくは、
主に容姿、性格、時によりシチュエーションなどを嗜好する自己表現でも用いられる用語である。
 自己表現の場合、自らがある対象に執着、欲情、傾倒状態にあることを端的に表現する方法でもある。
 その適応範囲は、容姿であれば髪型、アクセサリー、服装など。性格であれば細分、分類されたジャンルのそれぞれ属性と呼ばれるものに適応されると思われる」
 ふむ、難しく言われても解らんが、概ね合ってるだろう。
 
「そう」
 なんとなく、満足そうな長門ではあるが。
 突然明日から、笑顔満点でおっはよー。とか言い出したりしないだろうな。
 俺にとって長門って言うのは、無言で本を読んでいるから長門なのであって、無理に萌えキャラになる必要なんか無いんだぞ?
 自分から属性を付け加えてしまったら、それは媚びと言われかねん。
 と、言うかだな、長門。突然萌えに興味を持った理由を教えてくれ。
「教えない」
 
 そう言った長門を見てみたら、微かに笑ってアッカンベー、なんてな事をしてやがった。

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 免許皆伝です。長門さん。
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