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#navi(SS集) #br * 作品 [#iba6f673] ** 概要 [#cebe791b] |~作者 |書き込めない人 | |~作品名 |長門さんと悪ふざけ 2 | |~カテゴリー|長門SS(一般)| |~保管日 |2006-08-22 (火) 13:15:26 | ** 登場キャラ [#g3365ee9] ////////// |~キョン |登場 | |~キョンの妹|不登場 | |~ハルヒ |登場 | |~みくる |不登場 | |~古泉一樹 |登場 | |~鶴屋さん |不登場 | |~朝倉涼子 |不登場 | |~喜緑江美里|不登場| |~周防九曜 |不登場 | |~思念体 |不登場 | |~天蓋領域 |不登場 | |~阪中 |不登場| |~谷口 |不登場| |~ミヨキチ |不登場 | |~佐々木 |不登場 | |~橘京子 |不登場 | ** SS [#m0f36b11] ////////// #br #setlinebreak(on) 時は少しさかのぼって昼休み開始時の1年5組の教室。 #br #br #br 「キョンには悪いけど、コレも団員の嗜好を知るための尊い犠牲なのよ。 それじゃ、この出汁巻き卵もいただきま〜す」 #br あたしはそんな風に、キョンのお弁当を食べていた。 それにしても今回のことを提案してくれた古泉君に感謝しなきゃ。 キョンのお弁当を食べればキョンの味付けや好みが分かるはず…… それを基にして手作り弁当を作ればキョンだってあたしにゾッコンになるに決まってる。 古泉君の話を聞いてそう思ったからキョンにはかわいそうだけどお弁当を貰ったの。 明日あたしの手作り弁当を見たキョンはきっと涙を流して喜んでくれるわ! #br そんなことを考えていると突然声を掛けられた。 #br #br 「涼宮ハルヒ……話がある……」 #br #br 「!?」 #br あたしは心の底からビックリした。 だって声を掛けてきたのが、誰あろう有希だったのよ!? SOS団が誇る万能無口キャラの有希が他のクラスにいるあたしに声を掛けたのよ!!? #br 「ど……どうしたの有希!?ってちょっと!!」 #br 驚きで少し声が上ずる。有希はあろうことかキョンの席に着席していた。 あたしの目の前の席。そこは誰でもないキョンのための特等席。 #br 「ちょっと有希……そこはキョンの席よ」 #br 「知っている。話をするならば相手に近い場所の方が伝わりやすい」 #br それはそうだけど……でもやっぱりキョンの席は…… #br 「それに……」 #br あたしが戸惑ってると有希は更に続けた。 #br #br 「恋人の席に座るのは自然だと思われる」 #br #br #br #br 「おや、それだけでいいのですか?」 #br 「俺はハルヒや長門みたいな大食漢じゃないからな。 これくらいで勘弁しといてやる」 #br 「それはどうも」 #br 俺は長門の提案どおり古泉にカレーとサラダを奢ってもらっていた。 もちろんサラダはキャベツオンリーじゃないぞ。別にそれでもいいが。 たまにはこうやって食堂で飯を食うのもいいかもしれない。 ハルヒに感謝……したくないから古泉の存在を教えてくれた長門に感謝だな。 #br 「僕にも感謝して欲しいですけどね」 #br 分かったから顔を近づけるな。感謝代わりに今度の将棋は3枚歩でやってやるから。 もっともこの間それでも古泉は負けたわけだが。ウチの妹の方が強いかもな。 妹はルール知らないけど。 #br そんなことを考えていると古泉の携帯が鳴った。 にわかに俺たちの間に緊張が走る。 #br 「例の……灰色空間か?」 #br 「……のようです。ここしばらくご無沙汰でしたが。にしても……」 #br 「どうした?」 #br 「いえ、あなたの話によると、今涼宮さんは教室であなたのお弁当を食べているはずです。 その状況で閉鎖空間が起こるとは思えません……まさかあなたのお母様は料理がへt……」 #br 「うちの弁当は天下一品だ。おかしいのはハルヒの味覚の方だろ」 #br 「これは失礼」 #br その時俺の携帯も鳴り出した。着信は……長門!? にわかに俺の危険センサーが作動し始める。閉鎖空間+長門は俺にとって台風の中を スカイダイビングするようなものである。皇居突入よりヤバイ。 とりあえず放置することは出来ないので電話に出る。 #br 「どうしたんだ、長門?」 #br 『お願いがある』 #br 長門が俺にお願い?何だ?また猫か?最近の閉鎖空間には猫が要るのか? #br 『聞いてくれる?』 #br 珍しく疑問系で話す長門。他あろう長門の願いだ。 たとえどんなものであっても長門の願いを放棄させる理由は俺にはない。 #br 『もしかしたらあなたに害が及ぶかもしれない……それでも……』 #br 「何でも聞いてやる。お前の願い事なら最優先で聞いてやるし、 害が及ぼうが及ぶまいが俺はお前を信じている。 ハルヒならともかくお前の願いなら何でも聞いてやらないとダメだろ」 #br 『そう……じゃあ……』 #br 俺は長門の言葉を聞いた。心なしか長門が嬉しそうな気がする。 表情を見たわけじゃないが、声が嬉しそうだ。 #br #br #br 『今すぐあなたの教室に来て』 ////////// #setlinebreak(default) #br ----