#navi(SS集)

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* 作品 [#kcb1f3c4]

** 概要 [#gff2675f]

|~作者      |キョン長  |
|~作品名    |長門有希の恋心 |
|~カテゴリー|長門SS(一般)|
|~保管日    |2012-01-06 (金) 06:10:13   |

** 登場キャラ [#h8b14a28]

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|~キョン    |登場    |
|~キョンの妹|不登場  |
|~ハルヒ    |登場  |
|~みくる    |不登場  |
|~古泉一樹  |不登場 |
|~鶴屋さん  |不登場 |
|~朝倉涼子  |不登場 |
|~喜緑江美里|不登場|
|~周防九曜  |不登場   |
|~思念体    |不登場  |
|~天蓋領域  |不登場  |
|~阪中      |不登場|
|~谷口      |不登場|
|~ミヨキチ  |不登場    |
|~佐々木    |不登場  |
|~橘京子    |不登場   |

** SS [#keb29fa5]

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#setlinebreak(on)

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「もしもし?」
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電話先の相手は彼だった。
こんな朝早くからめずらしい。
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「あ〜、朝っぱらからすまん。今平気か?」
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「…平気」
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どうやら朝はやくから電話をかけてきたことに罪悪感を多少感じているらしい。
彼らしい些細な優しさだと私は思った。
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「そうか…なら、ちょっとばかし話があるんだが…」
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「話?」
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「あぁ…うん…その、なんだ。お前元気か?」
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…正直その質問は未来との同期を封印している私には想定外だった。
私が世界を改変してしまったとき、その世界に一人残されさらに黒幕が私なのを知っても、彼は私に対して一切怒りの感情を見せなかった。
だから、彼が優しいのはよく知っている。
今、私がこうして何ら変わらぬ日々を過ごせているのだって、彼のおかげなのだ。
あのあと、情報統合思念体に私は
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「くそったれ」
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と、ほんとに通信したのだから。
…でも、いくら優しいとはいえ、彼はまず自分の心配をするべきではないだろうか?
病院を退院したばかりなのだから。
私のことを気にかけてくれるのは嬉しい。
だが、彼が体調を崩したりしたら、私は…いや、私だけでなく、彼の友人や家族、それにSOS団全員が悲しむことになるだろう。
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「私は元気。あなたはまず自分の心配をするべき」
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言ってから少し後悔した。少し無愛想すぎたかもしれない。
彼は私の心配をしてくれたというのに…反省
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「そうだよな…俺、退院したばっかだもんな…しぱしてくれて、ありがとよ、長門」
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…彼にお礼の言葉を言われた瞬間、妙に心拍数が上昇した。
…これは…なんだろう?
決して不快ではない。
むしろ心地よかった。
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「えと…聞きたかったのはそれだけだ」
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「…そう」
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いけない。この感情に浸りすぎた。若干返事が遅れる。
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「多分、今日もハルヒの奴から集合があると思うから、またあとで会おう」
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彼の意見に同意。
涼宮ハルヒは雪山合宿の計画を立てている。
大まかな計画は古泉一樹が練っているが、細かい計画はまだ行っていないと推測。
涼宮ハルヒがいつもの喫茶店で団員全員を集めて会議を行う可能性は高い。
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「わかった…」
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そこで会話を終えようとして、私は踏みとどまった。#br
「心配してくれて…ありがとう」
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「えっ!?…あ、あぁ、どういたしまして…」
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ただお礼を言っただけなのに、彼は電話越しでも動揺しているのが分かった。
…そんなに私にお礼を言われるのがおこしいだろうか?
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「どうかした?」
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「あ、わりぃ、長門にお礼言われるなんて、めずらしくってさ。」
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…予想的中
…少し残念…
…残念?なぜ?
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「先日、病院でも礼は述べたはず…」
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私の声に、若干不満げな気配が含まれているのが自分でも分かった。
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「いや、悪い意味で言ったんじゃないんだよ。長門も人間…というか、女の子っぽくなってるなぁって…」
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…理解不能
私は最初から女性
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「…私は最初から女の子…」
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さきほどより、さらに声質が変化する。
そろそろ彼も気付くかもしれない。
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「ははっ、そうだったな、悪い。」
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彼の笑い声を聞いて、なぜか一気に満たされた気分になる。
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「それじゃ、そろそろ切るぜ。」
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「…分かった」
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ガチャ!
そんなありがちな効果音のあと、通話はとぎれた。
…若干さみしさを感じる。
…問題ない、彼とはまたすぐ会える。
彼とは…
…なぜ彼が?
私は彼と会えないとさみしい?
…原因不明の熱が私の頬を包む。
不快ではない。むしろプラスの感情になる。
私がまたもや原因不明の心地よい余韻に浸っていると、目の前の電話がまた鳴りだした。
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「もしも「有希っ!?今日9時ごろに駅前集合ね!?それじゃ!」…し」
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…私がほとんど何も言わないうちに、涼宮ハルヒは用件だけを伝えると即行で電話をきる。
今頃ほかの団員にも連絡していることだろう。
…ここは彼の口癖をまねて、人間らしい反応とってみることにした。受話器をおいて、両手を開き、ポーズをとる。
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「…やれやれ」
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続く…
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#setlinebreak(default)

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