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#navi(SS集)

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* 作品 [#xbe1afc5]

** 概要 [#td8b3cb4]

|~作者      |見守るヒト  |
|~作品名    |あいつのかじかんだ手 |
|~カテゴリー|長門SS(一般)|
|~保管日    |2008-01-29 (火) 22:52:24   |
|~キョン    |登場    |
|~キョンの妹|不登場  |
|~ハルヒ    |不登場  |
|~みくる    |不登場  |
|~古泉一樹  |不登場 |
|~鶴屋さん  |不登場 |
|~朝倉涼子  |不登場 |
|~喜緑江美里|不登場|
|~周防九曜  |不登場   |
|~思念体    |不登場  |
|~天蓋領域  |不登場  |
|~阪中      |不登場|
|~谷口      |不登場|
|~ミヨキチ  |不登場    |
|~佐々木    |不登場  |
|~橘京子    |不登場   |

** SS [#td9b6c89]

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#setlinebreak(on)

パラリ、パラリと本をめくる音だけが部屋に響く。
何をするでもなくただぼーっとしている俺と、ひたすらに一心不乱に本を読み進める長門の二人きり。
ここ、SOS団室は現在そのような状況である。
ハルヒ、朝比奈さん、古泉はそれぞれ、
「キョン、今日は用事があるからSOS団は休団よ。みんなにはあんたから伝えておいて!」
と言って、ハルヒが射出されたミサイルのごとく教室を飛び出していき、それを伝えたところ朝比奈さんは
「え、そうなんですかあ?実は鶴屋さんからお買い物に誘われてたんです。そういうことなら一緒に行ってこようかな」
と、うきうきした様子で鶴屋さんと共に学校を後にし、古泉は
「おや、そうですか。正直助かりました。いえ、恥ずかしながら機関に提出しなければならないレポートが溜まっていまして。いつ処理しようか悩んでいたんですよ」
そう言ってどこか安心したように帰宅した。
ちなみに長門といえば「…そう」と相変わらずの言葉少ない返事のみで帰ろうとはしなかった。
俺も家に帰っても特別やることもないので、たまには長門と二人きりというのも悪くない、とここに留まっているしだいである。
(しかし、今日は寒いな)
去年この部屋に納入された唯一の暖房器具である電気ストーブにあたりながらそんなことを思う。
ふと、長門のことが気にかかった。
いつも通りの無表情で読書をするこの宇宙人はこの寒さをどう思っているのかと。
遠巻きに眺める限りでは大して寒そうには見えない。
お得意の情報操作とやらで寒さをカットしているのだろうか。
そう考えた矢先に俺はあることを発見する。
震えているのだ。長門の手が。本当に微細ではあるが確かに震えている。
こいつ、もしかしてただ寒いのを我慢してるだけなんじゃないか?
「長門」
「…何」
手の震えに気付いてしまったせいか、いつもと同じなはずの無表情が寒さで表情が固まっているだけのように見えてくる。
「お前、寒くないのか?」
「別に」
そうは言うが長門よ、だとしたらその震えている手はどう説明するつもりだ?
「…これは外気温が低いために末端部分の毛細血管が縮小し、血流が滞っているだけ。問題ない」
問題大有りだ。とどのつまり手がかじかんでるってことだろうが。
近寄って手を取ってみれば案の定冷え切っていた。こんなになるまで放っておいたなんて何考えてるんだ。
「ほら、こっちにこい。しばらくストーブにでも手をかざしてれば治るだろ」
手を掴んだままストーブの所は引っ張って行こうとするが長門は抵抗するかのように動こうとしない。
長門?
「いい」
「いいってお前…」
「いい」
長門は掴んでいた俺の手を、その冷たい両手で包み込むように 握って
「これでいい。これがいい。温かい」
とのたまった。
何でこいつはそんな恥ずかしいことを臆面もなく言えるんだ。
顔が熱を持つのがわかる。
だが、本当に温かそうに俺の手を握る長門を見ていたらそんなことはどうでもよくなった。
こいつが俺のこんな手でいいってんならそれでいいか。
なんとなく胸の辺りが暖かくなったような気がして、一句おもいついた
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かじかんだ 長門の手の平 あたためて 
俺の心も あたたまるかな
                 字余り
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な〜んて、な。
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(終)
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#setlinebreak(default)

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