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#navi(SS集)

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* 作品 [#k5c438f4]

** 概要 [#hc4b7798]

|~作者      |ありがとう  |
|~作品名    |『有希と雪合戦』 |
|~カテゴリー|長門SS(一般)|
|~保管日    |2007-03-29 (木) 19:03:02   |

** 登場キャラ [#zdfb9f60]

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|~キョン    |不登場    |
|~キョンの妹|不登場  |
|~ハルヒ    |不登場  |
|~みくる    |不登場  |
|~古泉一樹  |不登場 |
|~鶴屋さん  |不登場 |
|~朝倉涼子  |不登場 |
|~喜緑江美里|不登場|
|~周防九曜  |不登場   |
|~思念体    |不登場  |
|~天蓋領域  |不登場  |
|~阪中      |不登場|
|~谷口      |不登場|
|~ミヨキチ  |不登場    |
|~佐々木    |不登場  |
|~橘京子    |不登場   |

** SS [#w46ce736]

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#setlinebreak(on)

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「さぁみんな校庭に行くわよ!新学期最初の活動だからね!気合いを入れなさい!」
「この間スキーに行ったばかりだろ。それにもう小学生じゃないんだ。反対だな」
「…………」
今日は町中が真っ白な世界。水の結晶が全てを包みこんでいる。
雪合戦…涼宮ハルヒが提案した今日の活動内容。
「長門、お前は賛成なのか?」
「…どちらでも。でもあなたも早く手袋を付けるべき」
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「急いで。向こうは三人、雪玉の生産速度が違いすぎる。このままでは負ける」
「無茶言う…おわ!もう近くに雪が無いんだ。跳び箱を移動しないか?」
倉庫から出した跳び箱を一時的なシールドとし、彼と共に戦線を維持している。
人数が五人の為、当然相手は三人編成のチームになる。圧倒的な火力の差。
「まず優先するのは補給係の駆除。あなたは援護して」
「おい!ちょっと待て長門!」
シールドから飛び出すと同時に凄まじい攻撃がわたしを襲う。
彼の援護は期待できない。一撃で仕留めなければ命の保障は無い。
「来たわよ!有希を倒せば勝ったも同じだわ!地獄のブリザードで雪だるまにしてあげなさい!」
「わぁっ!ごごごめんなさいごめんなさいぃ!」
謝罪しながらわたしの顔を的確に狙ってくる…エラー発生。
でも焦ってはダメ。わたしが狙うのはあの人。
「油断は禁物です。コンピ研との対戦で彼女の実力は証明されていますからね」
敵チームのシールドからニヤケ面(彼が言ってた)が一瞬顔を出した。行ける。
「ムホァ!」
狙いどうりアゴ先に命中。
軽い脳震盪を起こし、ニヤケ面(私もそう思う)は気絶した。心配ない…たぶん。
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「よくやった長門!スッキリしたぞ。大した援護ができなくてスマン」
敵を仕留めたわたしは彼の待つシールドまで退避した。
「……いい」
彼はわたしが守る。
もう二度と彼を危険な目には遇わせない。
「こ、古泉くん!やるわね有希!みくるちゃん、今のうちに雪玉を作るのよ!」
「ひゃ、ひゃーい!」
あの日わたしは誓った。
わたしの処分が検討されている事を知った彼は、思念体に腹を立てた。
わたしを取り戻しに来ると言ってくれた。
…でも少しだけ恐い。
ある日突然みんなと別れる時が来るかもしれない。
だからわたしは彼を、わたしを必要としてくれる仲間達を守ると誓った。
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その日がいつ来ても後悔しない為に。
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「さーあ行くわよ!有希!キョン!覚悟しなさいっ!」
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補給係を失った敵チームの攻撃は先程とは比べものにならない。
「この!この!全然当たらないじゃない!」
今度はこちらが優勢。実際にはわたしと涼宮ハルヒの一騎打ち。
どちらかが倒れれば勝負は決まる。負けられない。
「キョン!隠れてないで出てきなさい!アンタそれでも男なの!?」
「ぐっ!こういう作戦なんだ。仕方ないだろ!」
涼宮ハルヒの放つ弾丸を寸前で避け、左手に彼からの補給を受けながら牽制する。
相手もまったく引かない。このまま続けていても士気が下がっていくだけ。
「わたしが特攻をかける。刺し違えてでもあなたを守る。許可を」
彼の目を見つめ許可を求める。彼が許さない事をわたしはしたくない。
「きゃふ!きゅぅぅ…」
威嚇で投げた玉が偶然朝比奈みくるの額に当たってしまった。ごめんなさい。
#br
「みくるちゃんまで!くぅぅ…絶対負けないんだからねっ!」
一人になった涼宮ハルヒはシールドに隠れた。何か作戦が有るはず。気は抜けない。
「長門。さっきの事だがな、お前の気持ちは嬉しいさ。
でも少し気負いすぎだ。ただのお遊びなんだぞ」
冷戦状態になった今、彼とシールドに隠れて休息を取っている。
「そもそもお前は自分を犠牲にしすぎだ。もっと俺たちに頼ればいい。
確かにお前から見れば頼りないかもしれんが…」
そんな事無い。
「雪山のヘンテコな屋敷で古泉が俺に約束したんだ。お前がピンチになるような事が有れば、
お前を助ける為に協力するってな」
「………」
「もちろん朝比奈さんだって、きっと鶴屋さんだって助けてくれる。お前を守ってくれる」
彼と見つめ合っていた。わたしを見る目がとても温かい。心地良い。
「アイツは言うまでもないだろ?雪山でのお前に対する扱いを見りゃ誰にでも分かる。
アイツにとって大事な仲間なんだよ、お前は」
「……そう、うれしい。…でもわたしは」
「あの時も言ったがな、お前の居ない世界なんて変えちまえばいいんだ。
長門が好きなように生きれる世界も悪くないだろ?」
「……ない」
「だからもう一人で背負い込むな。俺はそんなの許さない。約束してくれ」
手袋越しに伝わる彼の大きな小指。わたしは小指に力を込める。
もう何も恐くはない。
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「なぁーにやってるのかしら?アンタたち」
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雪合戦は負けてしまった。
涼宮ハルヒの接近に気付けなかったわたしの責任。
「……迂闊」
でも…いい。
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来年も、その次も、ずっと先も。
きっとまたみんなで雪合戦ができる。
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きっと…絶対に。
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END
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