作品

概要

作者子持ちししゃも
作品名長門有希のradio yukirhythm
カテゴリー長門SS(一般)
保管日2008-12-30 (火) 23:32:29

登場キャラ

キョン登場
キョンの妹不登場
ハルヒ不登場
みくる不登場
古泉一樹不登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子不登場
喜緑江美里不登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

長「本日このラジオを担当することになった。長門有希。
  よろしくお願いする」

 

長「本の紹介をしようと思う。
  ダン・シモンズのハイペリオン。
  架空の惑星、ハイペリオンを中心にしたSF。
  恋愛にハードボイルド、戦争に家族愛その他にも色々なエッセンスが詰め込まれている。
  好きなエピソードが見つかるはず。訳も良い。読みやすいと思う。
  若干宗教の描写がある。日本人には理解しにくい概念。でも問題はない。
  抗エントロピーからの発想はユニーク。またテクノコアを通して、情報統合思念体の概念の一端を理解することも可能。
  有機生命体の発想力を評価する」ベラベラベラ

 

長「(ハタ)……話すことがなくなった……」

 

長「……ハガキ。こういったラジオには、ハガキを読むことでリスナーとの一体感と交流をうみ、また場を盛り上げると理解している。
  しかしここにはハガキはない。少々待って欲しい」

 

(trrrrrr)

 

長「(ガチャ)助けて欲しい」
長「そう、あとお願いがある。ハガキを数枚買ってきて欲しい。代金は後で支払う」

 

長「準備が終わった。彼が来るまで、来年1月21日に発売される新曲を歌うので聞いて欲しい」

 

以下1分22秒無音。1分23秒目から歌。曲終わり、しばらく無音。

 

長「(カチャ)……いらっしゃい。
  ラジオをしている。危険な出来事はない。しかしあなたに助けてもらいたいことは存在する。
  声に指向性を持たせ、電波に乗せている。
  大丈夫、あなたの声は聞こえていない。でもこれでは不都合。スプーンの情報を変更して、マイクを作ることにする」

 

キ「しかしなんでラジオなんてしてるんだ」
長「そのような指令を受け取った。指示には従うべき」

 

キ「ん、これで俺の声もラジオに流れているってわけか?」
長「そう」

 

キ「ふーん、で、誰が聞いてるんだ?」
長「聞こうと思えば誰でも聞けるし、聞きたいと思わなければ聞くことは不可能」

 

キ「謎賭けみたいだが、ラジオってそもそもそういうものじゃないのか?」
長「違う。この放送を聞こうと思わなければ、同じ周波数を受けていても受信することは叶わない」

 

キ「ふうん、まぁいいか。あ、ハガキ買ってきたぞ」
長「ありがとう。代金を」

 

キ「いやいい。いつも世話になってるからな。しかしこれどうするんだ」
長「(ジー)……」

 

キ「……ハガキ受け取らないのか」
長「(ジー)……」

 

キ「……しゃべらないと、放送事故になっちまうぞ?」
長「……」

 

キ「あー、助けて欲しいことって、このことか!つまり、俺にハガキを書け、と」
長「(コク)」

 

キ「いやいや、ラジオで頷いてもわからねぇって」
長「そう」

 

キ「やれやれ、だ。DJの顔をみながらハガキを書くリスナーが、どこにいるっていうんだか」
長「……」

 

キ「こら長門、人を指さすもんじゃありません。……しかし、何を書いたもんやら。何かコーナーとかあるのか?」
長「何もない」

 

キ「ううむ、これまでは何をやってたんだ?」
長「本の紹介をした」

 

キ「何の本の紹介をしたんだ?」
長「ハイペリオン」

 

キ「あー、貸してくれたやつか。あれ面白かったな。しかし読んでも読んでも読み終わらない厚さだった」
長「続編もある」

 

キ「その続編もまた、うんざりするような厚さだったな」
長「そこがいい」

 

キ「しかし、あの本、呼び出し受けた時は俺は読んでなくて、栞に気づかなかった時は悪いと思ったりもしたけど、今思えば読んでなくて良かったと思うよ」
長「どうして?」

 

キ「そりゃあ、本に影響された危ない電波女だとおもっちまうところだった。(いやでも近いもんではあったか)」
長「……そう。読み進めていたとしても、理解を助長するとしか想定していなかった」

 

キ「全て受け入れられて後ならなぁ。あの段階じゃだめだ。一般の人間の許容力はそんなに大きい訳じゃないぞ」
長「わかった。今後気をつける」

 

キ「あとは何してたんだ?」
長「新曲を歌った」

 

キ「……ふむって、かけたんじゃなくて、歌ったのか。やるな長門。
  んー、じゃあ、新曲についてだ。歌詞の一部分に聞き取れない所があるんだが、教えてもらえるか?」

 

長「それについては教えられない」
キ「即答だな」

 

長「少しくらい気になるところがあった方が、曲として長く興味を引いてもらえると聞いた」
キ「……ああそうかい。しかし困ったな。……じゃあ、オーソドックスに好きな食べ物とか」

 

長「書いてくれたら話す」
キ「DJが目の前にいるってーのに、面倒だな」

 

長「書いて」
キ「はいよっと。ながと……DJだしさん付けにしておくか。ながとさんが、すきなたべものをおしえてくださいっと。ほい。書いたぞ」

 

長「リスナーからハガキをいただいた」
キ「おいおい、やりとり筒抜けじゃないのか」

 

長「問題ない。好きな食べ物についての質問を受けたので、回答する」
キ「ふむ」

 

長「なんでも」
キ「なんでも?カレーとかじゃなくて?」

 

長「好き嫌いはない。レトルトのカレーは、保存性と利便性、栄養のバランスとボリューム的に優れている。またスパイスは健康に良いとされている」
キ「じゃあ、レトルトの牛丼はどうだ」

 

長「植物性ビタミンの観点からいえばカレーには劣るが、似たような特徴を備えており、好ましいといえる」
キ「うーん、じゃあ、カレーと牛丼が両方あったらどうするんだ」

 

長「両方食べる」
キ「いやいやいや、そうじゃなくて、一つしか食べられないとしたら」

 

長「……」
キ「そんな顔してもだめだ。というかだな、普通は一つしか食べられないもんだぞ」

 

長「わたしはたべられる」
キ「……もしかして、あればあるだけ食べるのは、選択出来ないからか?」

 

長「必要がない」
キ「うううむ」

 

長「何か問題が」
キ「それも個性だといえばそうなんだろうが、どちらかといえば没個性という方が近いなぁ。いい機会だ。好きなものを決めよう」

 

長「好き?」
キ「何にも優先して、それを選択したいと思う感情のことだ。漫画のキャラクターなんかも、大抵は好きなものと嫌いなもんが存在するぞ」

 

長「何にも優先して、それを選択したいと思うこと」
キ「そう。一つしか選べなかったら、もう一方より選びたいと思う、優先順位だ」

 

長「……その定義に則るなら、わたしにとって好きなものは存在する」
キ「ん、なんだ、やっぱカレーか?それとも餅巾着か?」

 

長「あなた」
キ「……は?」

 

長「何にも優先する」
キ「……い、いやあの、宇宙的任務とか抜きで、個人的にってことで」
長「わたしという個体とし」

 

(trrrrr)

 

キ「おわっ、電話……ってハルヒ?すまん長門、ちょっと電話出させてもらうぞ。外出てくる」
長「……ラジオの電波が妨害を受けている。放送は中止された。ここで構わない」

 

キ「は、ははははは。(ガチャ)ハル……(ちょっと!キョン!!なにあのラジオ!!!公共の電波で有希になに言わせてるのよっ!!!!)」
長「また次回、どこかの電波でどこかの時間に」

 

キ「長門ラジオは終わってるんだろう?それよりこっち何とか収拾してくれぇぇぇぇ
 (今どこにいんのよっ!キリキリ吐きなさいっ!マッハでそっちいくから!!逃げるんじゃないわよっっっ!!!)」

 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:04:31 (1921d)