作品

概要

作者KANKO
作品名傍に
カテゴリー長門SS(一般)
保管日2008-06-29 (日) 21:20:15

登場キャラ

キョン登場
キョンの妹不登場
ハルヒ不登場
みくる登場
古泉一樹登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子不登場
喜緑江美里不登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

 眠気を体中に背負いながら学校への道を歩いていく。
 今日も無事に過ごせます様に。 そんな事を考えながらも
学校へと向かっていた俺だが、何処かで何かを期待している
俺もいたんだろう。 
 そんな事を考えたのが不味かったのだろうな。 
 今、こうして考えてみるとだ。

 
 
 
 

「古泉、お前弱すぎるぞ」
「いえいえ、貴方が強すぎるのですよ」
 
今日はハルヒが何か変な事を思いつくことも無く、俺はオ
セロをやっていた。 
 それにしても、古泉よ、何でそこまで弱いんだ? 
 お前は超能力者だろうが。 少しはこういう事に力を使っ
てみてもいいだぞ?

 

「僕は閉鎖空間以外ではただの人間ですよ。 それにゲーム
は勝ち負けよりも、楽しむ方が楽しいと思いますよ」
 
いつだったか俺が提案すると、いつものスマイルを崩さず
に返してきた。 
 まあ、こいつの言う事も一理あるんだが俺としては、もう
少し歯ごたえがあるゲームをしたいんだがな。
 もって来る本人が俺より弱いと言うのも問題だと思うのだ
が。 まあ、それで良いと言うなら仕方が無い、選手交代だ

 

「朝比奈さん、オセロやりませんか?」
「あ、はい。 でもいいんですかぁ? 古泉君と勝負してい
るんですよね?」
 
何おっしゃいますか、古泉と勝負するよりも朝比奈さんと
勝負する方が楽しいってもんですよ。 
その愛くるしいお顔が悩んだり、困ったりするのは俺には
一時の清涼剤なのです。
 声に出して言ったら、ハルヒに何言われるかわからんから
心の奥で叫んでおこう。 それがいい。

 

「ちょっと待ちなさい、キョン!」
 きたか…いつもの元気ではあるものの、もう少し女だと自
覚してくれたら可愛げのある団長様のおでましだ。
「副団長である古泉君が弱すぎるとは聞き捨てなら無いわ!」
「何だ、お前が相手になると言うのか?」
「そうよ! 古泉君の仇は団長であるこのあたしがとるわ!」
 
何やら、俺はヒラの団員から古泉の仇になったらしい。

 

「わかった、わかった。 お手柔らかに頼むぜ」
「ふふん、キョンなんかあたしの手に掛かれば1分30秒で
終わりよ! さ〜あ、覚悟しなさい」
 ハルヒ、わかっているだろうがオセロはタイムを競うもの
では無いんだぞ。 と、俺が突っ込むとやけに絡んでくるの
がハルヒの特徴でもある。 ここは大人しく相手になってや
ろう。 負ける気はさらさらないが。

 

「…」
「あれ? どうかしました? 長門さん」
「別に」
 
座る予定であった席を奪われた朝比奈さんが、長門に声を
かけるのが聞こえる。 
ふと長門の方を見てみるが、長門は本に向かって読書の真っ
最中だ。 最近はハルヒの力とかで特に事件が起きていない
せいか、めっきり長門の声を聞かなくなっていた矢先だ。
 いや、喋る事は喋るのだが、どうも俺との会話が成立しな
くなっているのだ。 
以前までは、無表情ではあるものの、ちゃんと意思表示して
くれたのだが。 俺が何かしたんだろうか?もし、俺が何か
したなら謝るべきなんだがな。
 とっとと謝っておくべきだろうか?

 

「さて、それはわかりかねますね。 ですが、長門さんの態
度は確かに気になりますね」
「お前も気付いていたか。 何かハルヒがらみで何かあった
のか? でなければ何が原因だ?」

 

 妙に白熱したオセロ対戦を、今日の団活として、俺達は帰
る事とした。 
 ハルヒとの勝敗か? 聞くだけ野暮ってもんだ。
 凡人である俺とハルヒとでは、勝負はあの一言から決まっ
ていたようなもんだ。

 

「涼宮さんがらみでは、最近は特に何もありませんよ。機関
からも報告は受けていませんし」
 ふむ、ハルヒがらみで無いとなると…ダメダ。 さっぱり
わからん。 俺が何したんだろうか?

 

「ですが…僕個人としては気になることが一つ」
「何だ?」
「最近の貴方は、涼宮さんを刺激しないようにしている様に
みられますが?」
「そうか? 俺はただ単に、相手をしているだけだが」
「そうですか、それでしたら構いませんが。 僕としては今
の貴方になら安心して涼宮さんをお任せできますよ」
 
 何を任せると言うのかね? 一生面倒を見ろとでも言うの
か? それだったら、なおの事無理ってもんだぞ。
俺では、あいつと一生付き合うと言う事は無理ってもんだ。

 

「そうでしょうか? お似合いだと思いますよ」
「ありえん」
 何か嬉しそうに話す古泉を尻目に、俺は相談する相手を間
違えたのかもしれんと思った。 俺がハルヒとねぇ…
  

 

 エラー発生。エラーの消去開始。 終了。
 日数が経つにつれエラーの増大を確認。 
 対処できるレベル。 作業に戻る。
 意図は理解している。 しかし、今までと変わらない事を
このような方法ですべきだろうか?
 わたしと言う個体は、この様な事を望んでいない。
 作業開始。 危険は無い筈だが、それは誰も望んでいない
とわたしは感じている。

 
 

「キョン、今日は街に買出しに出かけるわよ!」
「何の買出しだ? 朝比奈さんに着せる服か?」
「そうねぇ、それもいいかもしれないわねぇ。 でもあんた
は荷物持ちだからね!」

 

 部室に入ってくるやいな、ハルヒは俺に人差し指をつきつ
け、そう宣言した。 最近大人しいと思っていたら、何を企
んでいるんだ、お前は。
 みろ、朝比奈さんも服と聞いて不安そうにしているじゃな
いか。 ああ、朝比奈さん、ハルヒが変な服を買いそうにな
ったら全力で止めますんで。 似合いそうだったら…止めら
れる自信はありませんが。

 

「さっさと行くわよ、キョン!」
「わかったから服を引っ張るな、伸びるだろうが! それに
今日の活動はどうするんだ?」
「あ、そうね。 皆、今日は活動が出来そうに無いから、今
日はこれで解散にするわね。 じゃあ行くわよ、キョン!」
 やれやれ、せめて俺の財布が軽くならない事を願うだけだ

 
 

「いってしまいましたねぇ、お二人とも」
「まあ、いいじゃありませんか。 最近のお二人はカップル
と言われても悪くないほど、仲が良好です」
「そうですね。 涼宮さんの機嫌良いし」
「ええ、おかげで僕のバイトも減って安心です」

 

例えるならば突風。突風が去った後に部室に残された古泉一
樹、朝比奈のみくるの二人は楽しそうに話している。
エラー発生。エラーの消去を開始。

 

「長門さん、貴方もそう思いませんか?」
「…」
「あ、あのう、近頃どうしたんですか? いつもの長門さん
らしくないとおもうんですけど」
 エラーの消去を確認。 二人が私に話しかけていたようだ
 二人の会話は聴覚データに記憶されている。
 再生開始。 私は何もおかしくしていない。 エラーが発
生しているが、SOS団の活動を阻害するほどの物ではない

 

「失礼ですが長門さん。 もしかしてキョン君と涼宮さんの
今の関係がうらやましいのでしょうか?」
「ふぇぇっ!? 気、気持ちはわかりますけど…でもでも」
 駄目だった。 でも、それは仕方が無い事だと思う。
 しかし、良く観察してれば気付いたはず。
 エラー発生。

 
 

「古泉一樹、朝比奈みくる、涼宮ハルヒ…失望した」
 エラーの消去に失敗。消去する前にエラーが作動。
「どういうことでしょうか? 何かあったのですか?」
「長門さん、私たち、何かしましたか」
「…何でもない、ただの誤作動。 帰る」
 消去完了。 これ以上会話をしても無意味。
 作業の最終段階に入る。 

 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:04:23 (2003d)