作品

概要

作者ID:OJHIrB/l
作品名vs図書館戦
カテゴリー長門SS(一般)
保管日2006-08-03 (木) 07:26:09

登場キャラ

キョン登場
キョンの妹不登場
ハルヒ登場
みくる登場
古泉一樹不登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子不登場
喜緑江美里不登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

私は狂喜した。どれほど嬉しいか問われれば、文庫に匹敵する字数で説明したいくらいだ。
涼宮ハルヒからの連絡を受けたあと、彼から電話がかかってきた。
聞けば、明日の市内探索の午後と明後日の最初、彼と私でペアを組みたいそうだ。
私は耳を疑った。彼がこんなにも積極的だったなんて、知らなかった。
思わず返事をするのを忘れるほどだった。もちろんOKした。
嬉しさのあまり、受話器の前でガッツポーズを取ってしまった。
ああ、私の数あまたのアプローチの効果がついに現れ始めたのだ。継続は力なり!
そして当日。彼と図書館へ。こうしていると思い出す、あの春の日のことを。
彼が誘ってくれたのも以前と同じ。違うのは私がすでに図書カードをもっていることくらい。
あと眼鏡。段々と変化を積み重ねていることに感慨ふかいものがある。
しかし、せっかく彼と二人きりなのに嬉しさと恥ずかしさのあまり、
気の利いた話すら出来ないのが口惜しい。勇気出せ、自分。無言の場合じゃない。
隣に行きたい。でも恥ずかしい。仕方なく彼の後姿を見つめる。
何度と彼は私の方へ振り向く。目が合いそうになるので思わず視線をそらす。
図書館に到着する。何か彼に本を薦めてあげ──誰、この女。
変質者みたいな格好の朝比奈みくるが飛び出してきた。何用?
どうやら異時間同位体らしい、何かややこしいことをしているよう、しかしどうでもいい、
私と彼の時間を邪魔するつもりなのか? どこがいい?
ハイチ、ペルー、エクアドル、あるいはマルガリティフィル。どこに飛ばされたい?
あろうことか彼は私にここで一人で待っていろとも言い出してきた。ひどい。
あなたは胸の大きい娘のほうが好みなのですね。ああ、絶望。
明後日も私は図書館で一人で待ちぼうけになる。
彼なんかもう知らない。いい、私には本があるから。ふんだ。
──そう思っていたが、彼がやっかいな事件に巻き込まれたことを知り、
図書館から離れられない故にひたすらオドオドする羽目になるのは、また別の話。

 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:04:12 (1984d)