作品

概要

作者りょ
作品名涼宮ハルヒの戸惑
カテゴリー長門SS(一般)
保管日2008-01-31 (木) 22:06:51

登場キャラ

キョン登場
キョンの妹不登場
ハルヒ不登場
みくる不登場
古泉一樹不登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子不登場
喜緑江美里不登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

「これはなに」
そう言って長門は机の上に置かれたケースを手に取る。
あぁそれは今日Amazonから届いた涼宮ハルヒの戸惑っていうゲームソフトだ。
「…そう」
俺の話を聞いているのか、いないのか、長門はもうゲームのパッケージを凝視している。
ふむ、こいつもゲームに興味があるのだろうか。
まぁいいか。そのうち一緒にプレイすればいい。

さて、勉強しますかね。
気持ちを切り替え、英語の教科書と格闘すること30分。
俺は言葉を伴わない意思をもった視線にさらされ続けている。
つまり先ほどから長門がこちらを見つめているのだが。

な、なんだ?長門
「私を育成してほしい」
へ…?
何かと思えば、いきなり何を言い出すんだろうねこの宇宙人は。
「ここにそのように書かれている」
そういって件のソフトのパッケージ裏を俺に見せる。
そこに書かれた説明文を読むと、なる程。SOS団三人娘の父親になって長門、ハルヒ、朝比奈さんとそれぞれ育てることが出来るようだ。
ゲームの内容も知らずに買った俺も俺だが、いきなり私を育成してくれとはこれ如何に。
「私はあなたに育成してもらうことを望む」
そう言って長門は飼い主に何かを期待する子犬のような瞳で俺を見つめる。
あ、あぁそれは構わん。むしろ望むところ…というか、そんな風に言われたら、普段の俺なら抱きしめて頭を撫でてやりたくなっただろう。ただ、今は勉強しなきゃならん。学年末試験を明日に控え、さすがの俺も切羽詰まっているのだ。
俺がそのような旨を伝えると
「…そう」
とだけ言って長門は再びパッケージに視線を落としてしまった。ちょっとがっかりさせちまったかな。
まぁこれも明るい春休みを迎えるためなんだ…わかってくれ。

俺が教科書との格闘に戻って10分。またも長門の視線が俺に突き刺さっている。
……。
一応言っておくが、これは俺の三点リーダーである。
今度はどうしたんだ?
「我慢すべきではない」
ん?
「我慢すべきではない。あなたは涼宮ハルヒの戸惑をプレイしたいはず」
そう言ってソフトを俺に差し出す。
いや、だからな、明日テストなんだ。今日のところは我慢して勉強してだな、まぁゲームはテストが終わる来週まd
「あなたに来週はこないかもしれない」
??
「あなたは明日死ぬかもしれない。死んでしまっては、涼宮ハルヒの戸惑をプレイすることは永遠に実行不可能となってしまう。だから今すぐプレイする事を奨める」
いや、あのな長門よ…
「あなたの時間は有限。有機生命体の時間には死という生理的プロセスにより絶対的な制限が持たされている、またそれはある程度の予測はできるものの、私たち情報生命体による多時間平面との同期を用いたとしても完全な予測は不可能。つまりあなたが明日死ぬ可能性を私には否定する事ができない」
長門はここまで一息で言うと、軽く息をついで
「あなたは明日死んでしまうかもしれない、だから今すぐこのゲームをするべき」
「信じて…」

いや、長門さん?激しく信じたくないのですが。
とゆうかおまえがそんな事言うとマジで怖いんでやめてくれ。
にしても、今日の長門はやけに饒舌だな…っと、こら、勝手にPS2の電源を入れるんじゃありません。
「アップスキャンコンバータ、モニタの電源もすでに入っている、後はソフトを挿入するだけ」
「許可を…」
……。
「許可を」
はぁ、わかった。俺の負けだよ。一緒にやるか?

というわけで半ば強引にゲームをする事になってしまった…明日のテストは悲惨な事になりそうだ。
けど、まぁいいか。長門のこんなに楽しそうな顔がみれたんだ。テストの一つや二つ安いもんさ。

 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:04:09 (3093d)