作品

概要

作者G.F
作品名県立北総合病院
カテゴリーその他
保管日2007-09-17 (月) 17:12:51

登場キャラ

キョン登場
キョンの妹登場
ハルヒ登場
みくる登場
古泉一樹登場
鶴屋さん登場
朝倉涼子登場
喜緑江美里登場
周防九曜登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中登場
谷口登場
ミヨキチ登場
佐々木登場
橘京子登場

SS

 

ピーポーピーポー
まだ夜が明けていない早朝。
救急車の音が響く。
医局で仮眠を取っていた俺と朝倉は目を覚まして互いに顔を見合わせた。
ここは「県立北総合病院」。
「患者は…腹痛を起こした子供、とのことです」
古泉が無線を使って救急車と対話していたが、すぐに俺たちのほうに向き直った。
ならばとりあえずは俺の出番だろう。
…というわけで俺は救急車から迎え入れる場所にある救急処置室に向かうことにする。
今日の宿直は俺、朝倉、古泉。この三人だ。
長門とハルヒと妹と佐々木は俺と朝倉が宿直だと知ったときには面白くなさそうな表情だったが…古泉もいるのでということで大丈夫だと思ったのだろうか。
割と素直に出て行ったようだった。

 

「朝倉、たぶん出番」
俺の診察だと…どうやらその子供の患者は虫垂炎を患っているようだった。
俺にも一応オペはできないことはないのだが、外科医の朝倉がいるのだから執刀は朝倉に任せたほうがいいだろう。
「了解。その代わりオペに付き合ってくれる?」
…と言うわけで俺と朝倉は手術室に向かった。

 

ちなみに俺はこの県立北総合病院で小児科を担当している。
どういう風の吹き回しか医者になった俺たちはこれまたどういうわけか同じ県立北総合病院に勤務することになってしまったというわけだ。
朝比奈さん、鶴屋さん、喜緑さんも同じ医者になっていた。
のみならず佐々木およびその取り巻きまでもがこれまたどういうわけかこの病院に勤務している。
このうちで大学が同じだったのは俺とハルヒと長門。
学部は俺とハルヒが同じ医学部で長門が歯学部と違っていたわけなのだがサークルは同じだったからな。
ちなみに診察科目だが…ハルヒは内科。
長門は歯科で口腔外科を兼任している。
朝比奈さんは産婦人科。
鶴屋さんは耳鼻咽喉科。
朝倉は外科だが、外科診察室にいるときと整形外科診察室にいるときがある。
念のために繰り返し言っておくが…整形外科だからな。形成外科と違うぞ。
喜緑さんは脳神経外科。
古泉は泌尿器科。
そして俺は小児科…というわけだ。
…と、ここまではいいのだが…佐々木およびその取り巻きまでもがこれまたどういうわけかこの病院に勤務している。
佐々木は眼科。
周防さんは長門と同じ歯科で同じ診察室にいるが彼女は小児歯科兼任だ。
橘さんは精神科。ちなみに精神科の病棟は(他の病棟から)ちゃんと独立しているからな。
そして残り、藤原は皮膚科。
そして、うちの妹も診療放射線技師になってだな…この4月から同じ県立北総合病院に勤務しているというわけだ。
さらにどういうわけかミヨキチも歯科衛生士としてこれまたこの4月から勤務している。
歯科衛生士としては先輩になる阪中がかわいがっているようだ。

 
 

それにしても涼子と一緒に一晩過ごして…彼は果たして大丈夫だったのだろうか。
…ああ心配…心配…心配…心配…心配…心配…心配…心配…心配…心配…心配…心配
まあ古泉君がいるんだから…涼子も下手に手出しはできないだろうけど…。
「別の意味」でも心配…ハルヒなんかその「別の意味」のみで心配してるかもしれない。
まあハルヒと彼、もしくは佐々木さんと彼とが一晩一緒に過ごす羽目になるよりはまだましなんだけど…。
他の診療科目ならともかく…歯科医である私には宿直の役目が回ってくることは皆無といっていいほどだ。
まあ周防さんも事情としては同じなんだけどね。
そう思いつつ…私は医局のドアを開けた。
「ん…長門か」
彼は…ソファの上で寝ていた。
私がドアを開けた時にちょっと反応した様子。
彼の反応に感動…ああ…これも私と彼との愛のなせる業なのね。
だが…彼はまたすぐに睡眠状態に移行した模様。
「3時ごろ急性盲腸炎の子供が担ぎこまれてきて…さっきまで朝倉さんと一緒に手術室にいたんですよ」
古泉君が言った。
…って古泉君…今何といいました?
涼子と一緒に…手術室にいた?
仕事だからしょうがないとは言え…妬ける…妬ける…妬ける…妬ける…妬ける…妬ける
「これじゃ…ちょっとやそっとじゃ起きそうにないですね」
江美里さんが入ってきて彼の様子を見る。
「おーし…キョン君の妹ちゃん、出番にょろ〜」
鶴屋さんの言葉で…彼の妹さんが…
「キョンく〜ん、朝だよぉー」
「ぐぇーっっ!」
…彼に…ボディプレスを食らわせた。
まあ20歳過ぎの身体でボディプレスを食らわせれば…そりゃさぞかし痛いことでしょう。(大汗)
「三人とも夜勤お疲れ様〜」
そこへハルヒがコンビニエンスストアの袋を抱えて入って来た。
「何?それ」
涼子が聞く。
「だから…三人に差し入れよ、さ・し・い・れ」
…がぁーん。
コンビニエンスストアが調剤薬局のすぐ隣にあるというのに…迂闊にも朝食を買ってきてあげるのを忘れてたのだ。
「何だ…涼宮さんも差し入れ、用意してたのかい?くっくっく」
「えっ?涼宮さんも…って佐々木さんもなの?」
佐々木さんまでもが…同じコンビニエンスストアの袋を持って入ってきた。
うー…忘れてた自分が悪いとはいえ…悔しい…悔しい…悔しい…悔しい…悔しい…悔しい

 

朝のミーティングを終え、それぞれの診察室に向かう。
科目が違う以上は当たり前なのだけど進行方向はばらばらだ。
そんな中、彼とハルヒと私と周防さんと鶴屋さんは同じ進行方向なのだが…内科と小児科は診察室が隣同士だし、歯科と耳鼻咽喉科もまた診察室が隣同士になっているその上、歯科は小児科と真向かい、耳鼻咽喉科は内科と真向かいになるように配置されている。
その上私と周防さんは診察室が同じ…よく考えてみると同じ歯科なのだから当たり前ではあるが。
「おはようございますなのね」
診察室に入ると美代子ちゃんや阪中さんたち歯科衛生士が待っていた。
そして今日もまた好調なる一日スタート…と相成った。

 

「…午前の部、終了」
昼食を取りに周防さんと一緒に食堂へ向かう。
「有希、九曜、待ってたわよ」
みんなが食事をスタートせずに待っていてくれた。
私は「カツカレーセット」と「特盛」の食券を買い、カウンターに提出して…それから水と一緒にカツカレーセットを持ってみんなが待っている席へ行った。
ちなみに周防さんはハンバーグセットを注文した様子。
彼とハルヒと彼の妹さんと佐々木さんはおそろいの「日替わりランチA」、みくるさんと涼子と江美里さんは「日替わりランチB」だった。

 

時刻は午後6時。その日の分の診察終了。
私はレントゲン写真のバックライトの電灯を切り、フィルムを封筒に入れた。
美代子ちゃんが患者さんの出血が止まるまで抑えていてくれている。
周防さんのほうの子供の患者さん、相当うるさかったけど…それでも無事に終了した様子。
まあ子供に泣かれるといえば彼もそうだし…鶴屋さんもおそらくそうなんだろうけどね。
「どうだ…長門、一緒に帰るか?」
「…」
医局に戻ると彼が声を掛けてくれた。
私に異存があろうはずはない。
うなずくとすぐに帰る支度を始めた。
「あ、そうそう…今日の宿直って誰だっけ?」
彼が藤原さんに聞く。
「涼宮、朝比奈、喜緑…規定事項だ」
うふ…悪いわね、ハルヒ。
みくるさん、それから江美里さんも悪いけど…先に帰らせてもらうわよ。
私と彼、それから涼子、彼の妹さんは…揃って帰途に着いた。
「あ…流れ星」
彼の妹さんが空を指差す。
私は立ち止まって流れ星に祈りをささげた…明日もいい日でありますように。

 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:03:59 (3084d)