作品

概要

作者電波の人
作品名主流派の暴挙
カテゴリー思念体SS
保管日2007-09-12 (水) 09:05:02

登場キャラ

キョン登場
キョンの妹不登場
ハルヒ登場
みくる不登場
古泉一樹不登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子不登場
喜緑江美里不登場
周防九曜不登場
思念体登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 
 

今日は日曜日、俺にとって唯一の休日。
平日と土曜の不思議探索で蓄積した疲れを癒すために俺は惰眠を貪りたいところであるが、
つい先ほど長門から電話が掛かってきて、買出しの手伝いを頼まれてしまった。
まぁ、あいつには普段感謝しきれないほどお世話になっているし、
段々普通の女の子に近づいてきていて、
俺にだけわかるような感情の変化を表すようになってきた。
そんな長門の願い事を却下するほど俺の神経は鬼畜に出来ておらず、
むしろ喜んで了承した。
というわけで、俺達は今駅前のデパートにいるわけだ。
食品売り場は夕方のタイムサービスを狙うらしく今は時間を潰すため主に
長門のための服を鑑賞している。
あんまりにも似合いすぎて俺の財布の紐が緩み、服を買ってあげてしまったのは秘密だ。
服を買ってもらったのが嬉しいのか長門の表情はいつもより若干やわらかいし、
雰囲気もいかにも上機嫌なオーラを出している。
こういう表情が見れただけでも俺の諭吉さんはよい働きをしたなと納得してしまう。
服を見回っているうちに少し疲れたので、屋上で少し休憩することにした。
俺は長門のためにジュースを買いに少し遠い自動販売機に足を運ばせていた。
その間に少し考えたのだが、今やっている事象はまるでデートそのものだな。
長門とこういう時間を過ごせるのは自慢できることであるが、
ある特定の人物、特にSOS団の団長様に見つかっては後がどうなるかは
想像に難くない。というか考えたくも無い。
こりゃぁ後で長門に口裏あわせしとく必要があるな。
そう思いながらジュースを両手に持ち長門のもとへ向かおうとすると
遠くでよく視認できないが、
恐らく長門は知らないおじさんに絡まれていた。
あんまりいい気分じゃないから俺は足を速めた。
すこしづつおじさんのセリフも聞こえるようなってきた。
「有希ちゃん。お父さんだよ。何で無視するの?
お父さんはあんな平凡な高校生と付き合うことは何も許可してないよ。
ほら付いて来なさい。一旦お家に帰って有希ちゃんの精神を叩きなすから」
「・・・必要ない。情報結合の解除の申s・・・???」
「有希ちゃん。まだまだ甘いよ。
もう何回も消されているからお父さん色々対策を考えていてね、
今のように有希ちゃんの口をガムテープでふさいで、
両手を掴んでロープで拘束したらほらもう抵抗できない。
今からお家に帰りますyぶほっつ!!」

 

俺は気がついたらこの自称長門の父親にとび蹴りを食らわせていた。
ハルヒがコンピ研の部長に喰らわせたような感じに。
恐らくだが、こいつは長門を狙っているストーカーだ。
現に今長門の口をガムテープで閉じ、両手を拘束し、あまつさえ誘拐しようとしていた。
長門には命を救ってもらった恩もある。今助けないでいつ助ける!?
考えるよりも先に俺は手ないし足が出ていた。
俺のとび蹴りによりおじさんは床に転倒し、
そこにすかさず俺が馬乗りになってこのおっさんを動きを封じる。
近くにいた人が110してくれたおかげですぐにこのおっさんは逮捕され、
連行されていった。
連行されるとき有希ちゃんなんで?お父さんだよ?父親が逮捕されているのに無視するの?
と意味不明なことを言っていたが、最早戯言。
気にする必要は無いだろう。
長門は駆けつけた警察官に助けられ色々事情を聞かれている。
俺も色々聞かれ最後に御礼を言われ、後日貴方を表彰したいので警察庁に来て欲しい
とまで言われた。なんだか照れるな。
事情聴取が終わった長門は俺に飛びついてきて、何回もありがとう、ありがとうと
俺の胸に顔を沈め、すこし震えながら言った。
もしかしたら何回もあの奴に付けまわされて長門は怖い思いをしていたかもしれん。
普段使わない情報改竄を駆使しても駆逐できなかったあの存在を。
でももう大丈夫らしい。
このあと長門は全力で情報を改竄し、あの自称父親の力全てを無効化し、
普通の人間に変え、脱走できないようにしたらしい。
なんかすこし引っかかる部分があるがこれで一安心だな。
にしても長門、今度からは少しでもお前の周辺で異変があったら
俺やSOS団のみんなに知らせてくれよな!みんなお前のこと好きなんだから
全力でお前のことを守るぞ。
抱きついている長門の腕に力が入り、俺の胸から顔を出し、肯定のしぐさ。
どうやらわかってくれたらしい。
さて今日はどうせなら俺の家に来い。
そして一緒に晩御飯を食べようぜ。
買出しはまた今度来ればいいさ。
そう言って長門の手を取り自宅に向かった。

 

このことは月曜の朝刊に大げさなほど記載された。
家でも、学校でもキョン君凄い!!とお褒めの言葉を頂き、
俺の気分も株も急上昇だったのだが、
一人俺の功績を素直に喜んでいない奴がいる。ハルヒだ。
ハルヒは、俺が登校しみんなが群がってくるのを強引に掻き分け、俺を屋上に連れ出した。
「おほん。キョンがした功績は我がSOS団にとって大変な誇りとなります。
が、この記事に書いてある『北高校生のキョン君。彼女の危険を救う!!』という見出しと
彼女の長門有希さんの発言『半年も前から付き合っていて、
今日彼が守ってくれたことでいっそう彼の好意が増した。
将来はこの人に一生守ってもらいたいと切に望んでいる。
この後彼の家に行き彼に慰めてもらう予定。
そこで更なる進展を希望しているし、行ってもらう予定』って書いてあるのよね〜。
どういうことかしら?キョン?昨日の事件の前の買い物のことや事件後のことを
ゆっくりと聞きたいな〜〜」
知らん。そんな内容の記事は俺は聞いたことないし、直接長門にも言われたことは無い。
まぁ、確かに事件後長門を自宅に招待したが、何もしていないぞ
「嘘おっしゃい!怒らないから全部吐きなさい!!」
そういって俺の首を絞めながら段々音量を上げて俺に迫ってきた。
この状態のハルヒを説得するのに4時間かかり、午前中の授業はサボるはめになった。
その後、長門が昼飯を作ってきて俺の所にきたり、
文芸室で俺の隣に座ったり、急に抱きついたりして、
そのたびに俺がこちらの世界と一旦お別れした話は割愛しよう。

 
 

END

 


トップ   編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:03:59 (2714d)