作品

概要

作者hanashi
作品名夏休み中は会えない
カテゴリー長門SS(一般)
保管日2007-08-19 (日) 16:07:38

登場キャラ

キョン不登場
キョンの妹不登場
ハルヒ不登場
みくる不登場
古泉一樹不登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子不登場
喜緑江美里不登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

「心頭滅却すれば火もまた涼し」と言っても、
俺にはなにも熱中できるものはなく、意図せずサウナと化した俺の部屋なんかで何かに熱中しようとでもすれば、
熱中症でぶっ倒れて救急車のお世話になるのは確実だろう。うん、暑い。
寝れば心を無にするってことになるの? 寝れば暑さを忘れるの? とか脳の配線が少しずれてきたころ、携帯電話の着信音が聞こえた。手に取った携帯は不安になるほど熱を持っている。
念のためにとっておいたあのフォルダのバックアップは無事なんだろうか……不安だ。USBメモリの購入を検討してもいいかもしれない、ここは外付けでも……おっと電話だったな、あらためて見たディスプレイにはSOS団の頼れる文学美少女の名。
携帯のコールボタンを押して耳に当てると

「……ォルダを削除するべき」
もしもしも言わず長門はいきなり話し始めた。話し始めるのが早すぎ最初の方が聞き取れていない。

「な、なんだって?」

「……なんでもない」

「そうか……で、何の用だ? まさかまたあの団長様はやっかいごとでも起こしたのか?」
この暑さにご立腹なされても俺には何も尽くす手は無いぞ。

「まだ今のところ何も問題は無い……」
そりゃ良かった、まだ宿題もろくに終わってないのに不思議体験してる暇は無い。机の上では感想文用の文庫本が扇風機の風に揺れている。もちろんまだ未読だ。

「で何の用だ? 一応俺もいろいろ忙しいんだが」
忙しいとはいっても、この暑さのなか、部屋に入ってくるだけで更に暑苦しくなるような妹の相手をする事ぐらいしかやることはないんだがな。……自分で言って少し悲しくなった……。

「……特に用は無い。元気な様なら良かった」
珍しく中身の無い会話だな。

「一応健康面には気をつけてるからな。俺はいいからハルヒの事を見てやってくれ。じゃあな」
そういって電話を切る。意外だ。長門がこれといった用事も無く電話をかけてくるなんて。最近、人間味がどんどん増して来てるな、なんか成長する娘を見てる父親の気分だ。うんうん。

さてと宿題に手をつけるか……。そろそろ始めないと時期的にやばいだろうし。
っとまた電話だ。誰からだ……? ハルヒ? なんだろう?

「ちょっとキョン! なんで話中だったのよ!?」
いきなり耳元でうるさいぞ。それに俺が電話しててもお前には関係ないだろう。

「いいから。今暇!?」
暇かって言われたら暇なんだが……遊びにいけるほど暇ってほどはないぞ?

「それなら今すぐ駅前に集合ね」
おいおい、ちょっと待てよって、切れてやがる……。本当にアイツはいつも人の話を聞かないな……。
ってまた電話かよ。なんでこうアイツが絡むと忙しいんだ……。? また長門?

「? 長門。どうした?」
アイツから電話があったことに何か関係でもあるのだろうか。

「……」
どうしたんだ? 電話越しで沈黙されると、相手の顔見えないから凄く不安なんだぞ。

「……涼宮ハルヒは市内探索はいつすると言っていたかを知りたい」
なんだそんなことか。市内探索かは知らんがさっき駅前に呼び出されたな……ってまた電話切ってやがる。
どうして、こう人の話を最後まで聞かないやつが同じ団に集まるかな。まぁアイツが団長だからなんだろうがな……。
? なんでアイツから電話が来たこと知ってるんだ?

(電話をかけておいて何も言えないで先手を取られるとはうかつ……。急いで準備しなければ)
(危なかったわね……先に電話されてるとは思わなかったわ。でもやっぱり有希は有希ね。結局何も言えてないじゃない。しょうがないけど団員のストレスは団長が晴らさなきゃね。本当キョンは私が居ないと駄目なんだから)

結局その後長門からの電話はなく、俺はしょうがなく駅へと向かった。
その後、自分から呼び出したくせに奢らされせる、という団長の理不尽さに疑問と憤りを感じている途中、妙に積極的になったような気がする宇宙人が合流して、珍しくマシだった空気が急に息苦しくなったんだが……ダメだもう言いたくない……。
とりあえず喫茶店で皿を重ねるという奇妙な光景を見る羽目になるほどの状況であったとだけ言っておく……。

 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:03:54 (2711d)