作品

概要

作者電波の人
作品名長門は断じて重くない
カテゴリー長門SS(一般)
保管日2007-08-16 (木) 23:12:02

登場キャラ

キョン登場
キョンの妹不登場
ハルヒ不登場
みくる不登場
古泉一樹不登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子不登場
喜緑江美里不登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

もう何回行われたかわからない今日の不思議探索は運よく長門とペアである。
くそ暑い中、あのニヤケ面と暴君団長と一緒なら命がいくつあっても足りないぜ。
今回は珍しく図書館に行かずに近くのデパートへ。
どうやら長門もあの麗しき朝比奈さんの入れるお茶に興味を持ったらしく
お茶の葉を選びに来たらしい。
今度お茶を飲みに長門の家に行こうかな。
と少し気分を高揚させてデパートへ。
さて、お茶の葉売り場は7階か・・・。
階段で行くのはめんどくさいのでエレベーターで行こうぜ。
「了解」
長門も了承する。
エレベーターが来る。うわっ、凄い人だな。
まぁ、なんとか乗れるだろう。
俺が乗る。セーフ。
長門が俺の次に乗る。どうかブザーが鳴りませんように。
ブー
俺の願いむなしく非情にもブザーがエレベーター中に鳴り響く。
「すいませんお客様。ブザーが鳴りましたので、次のエレベーターにお乗りください」
とエレベーターガールが言う。長門だけ待たせるのも癪なので俺も降りることに。
「先ほどのブザーは何?」
長門は首を少し傾げ俺に問う。
あ、あれは重量オーバーのサインだ。
あらかじめ定められた重量以上になるとブザーがなる仕組みだ。
重すぎてエレベーターが壊れたら嫌だしな。
まぁ、いきなりブザーが鳴るからビックリするし少し恥ずかしいよな。
俺の説明で、長門はショックを受けたらしく少し顔を青ざめて
「・・・貴方の話をまとめると私が重い、つまり太っているということ?」
と俺を見つめながら言ってきた。
え?長門何勘違いしているんだ。
お前は見た目は細いし前自転車に乗せたとき凄い軽かったぞ。
断じてお前は太っていない。それは俺が保障する。

 
 

俺は一瞬で長門の誤解を解きにかかった。長門も顔色を少し戻したようだ。
「貴方の発言を信じる。でも貴方の発言を確信に変えるため、貴方に私が軽いという証拠を見せて欲しい」
ん?別にいいけど、具体的にどういうことをすればいいんだ?
「例えば、貴方が私を担いでお茶の葉売り場まで階段で行くというのを提案する」
・・・却下。それは恥ずかしいだろ。
目立ってしょうがない。それに知り合いがいたら俺と長門の関係を勘違いするだろう。
俺は少し長門を担ぎたいと思いつつも、周囲の恥を晒すことはしたくないので断腸の思いで長門の提案を却下した。
が、それがまずかったらしく
「貴方は私が重いから担げない?貴方の先ほどの発言は嘘だということ?」
と今にも大きな瞳から水分を落としそうな感じで反撃された。
そんな目をされたら俺はもう成す術は無く静かに腰を落とし、長門に背中に乗るように指示をした。
指示した瞬間、長門の顔がいかにも嬉しそうな感じに変化したのは俺だけの秘密だ。
長門は静かに俺の言うことを聞き、背中に乗る。
その瞬間、
両肩に控えめながらも柔らかい感触が伝達されてきているし、
腕にも長門の少しでも力を入れたら壊れてしまいそうな繊細でひんやりと涼しい太ももの感触が
俺に襲い掛かり危うく理性が地球の裏側まで脱兎のごとく駆け出しそうになったが、
何とか耐え、立ち上がる。
俺の宣言通り長門は思ったよりも全然軽かった。
本人曰く情報操作は全くしていないそうだ。
この軽さなら今日の不思議探索中ずっと長門を担いでいることが出来るぜ。
「ならば今日はずっと私を担いで行動して。私もそれを望んでいる」
・・・俺は自分の発言を少し後悔しながら、今日の不思議探索中長門を担いだまま敢行した。
当然お茶の葉売り場でも担ぎながら買い物をしたから目立ってしょうがなかった。
他の客や店員からは暖かい目線で見られるし。時々殺気も感じたが・・・。
でも、幸せな感触がずっと俺に伝わってくるから俺も満更でもなかったしな。

 
 

この後のことをもう少しだけ語ろう。
降りろといっても全く降りる気配の無い宇宙人を背中に乗せたまま集合場所に行くと
俺達を見て激怒した暴君団長が俺の腹に向けてとび蹴りをしてきた。
長門を担いでいるためよけることも出来ずに、俺はハルヒの重い一撃を喰らう。
体勢を崩して俺は地面に叩きつけられるが、
この状況下でも長門をなんとかかばったことが自分自身でも褒めたいとこだ。
が、団長様は俺が長門と抱きついているようにしか見えていないらしく、
顔を真っ赤にして俺にビンタをして帰っていった。ここで俺の意識も消失。
気がついたときには長門の家にいた。
どうも俺を担いで運んでくれたらしい。さっきと逆の立場になったな。
そこで出されたお茶は朝比奈さんが入れるお茶とは趣が違うものの
思わず上手いと言ってしまう程、絶品であった。
俺の反応に長門の頬が一瞬緩んだのを俺は見逃さず、
その顔は俺の脳内に永久に保存された。

 

・・・その夜、俺は例の灰色空間にハルヒと閉じ込められ、
あいつが満足するまであいつを担いでいた話は機会があればまた語ろう。

 
 

END

 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:03:53 (3092d)