作品

概要

作者電波の人
作品名有希とUFOキャッチャー
カテゴリー長門SS(一般)
保管日2007-08-16 (木) 23:09:38

登場キャラ

キョン登場
キョンの妹不登場
ハルヒ登場
みくる不登場
古泉一樹不登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子不登場
喜緑江美里不登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

この暑い日中でも、我が団長は休むという単語を辞書から削除したかのごとく
元気一杯に辺りを散策している。
お分かりだと思うが、今日は不思議探索の日。
午前のペアはハルヒと二人のペアになった。こいつとペアになるのは珍しいな。
俺としてはどっかの喫茶店でも行き、
クーラーという文明の利器のありがたさを感じながら冷たい飲み物でゆっくりまったりと過ごしたいと思っているのだが、
ハルヒはそんな俺の提案を脊髄反射のごとく却下し、俺の手を掴んで辺りを散策あそばれた。
高くじめじめした外の気候とあいまって俺の体力は午前の探索の時点でかなり減っていた。
が、今日の俺はなかなかついているらしい。午後は長門と二人のペアだ。
朝比奈さんか長門と二人のペアをこっそり望んでいたため俺にとっては上出来な結果だ。
こいつと一緒なら図書館で涼めるしな。
ににても、俺が長門か朝比奈さんの二人のペアになるとハルヒがアヒル口で
別れて探索するまで俺の方を睨んでくるのは一体何なんだ?
ま、気にすること無いか。
俺は何も言わずに長門を引き連れて図書館に行こうと思ったら、
「・・・行きたいところがある」
普段の長門からは考えられない。自分の希望を言ったのだ。
勿論、そんな長門の珍しい提案を無視するほど、俺は非常な人ではなく長門の願いなら
血反吐を吐いてまで叶えてやりたいと思う。実際こいつには何回もお世話になっているしな。
というわけで、俺は長門の願いを快諾し長門について行くことにする。
やってたのは駅前のゲームセンター。意外である。
なんでやりたいゲームでもあるのか長門?
「これ」
と指差したものは可愛い無為ぐるみがこれでもかというくらいに入ったUFOキャッチャー。
長門の指の指す方向を凝視すると、
UFOキャチャーの中のぬいぐるみのなかでもひときわ大きな羊のぬいぐるみを指していた。
なんだお前これが欲しいのか?
俺の問いかけに長門は俺にしか判らないくらいに頷き
「先週の不思議探索のときに涼宮ハルヒにつれられてここにやってきた。
そしてこの小さいメガネをした羊の人形はある作品で出てきて名前をユキちゃんというらしい。
そのとき私がうっかり欲しいと発言してしまったため、彼女は張り切ってとろうとした。
が、結局いくらつぎ込んでも取ることが出来ずに諦めた。なので今日貴方を連れてリベンジ」
なるほど、先週の午前の探索後あいつはやたら機嫌が悪かったからな。
俺は運よくペアにはならなかったが、午後の探索後、ニヤケ面がいつもの笑顔が消失したかのごとく疲れ果てていたからな。それの原因がわかったぜ。
というか、ハルヒにも苦手なものがあったんだな。どうでもいいが・・・。

 

よしっ、長門。俺に任せろ。
谷口と国木田にUFOキャッチャーキラーとまで言わしめた俺の技術をとくと見せてやるぜ。
俺はあの羊についている大きな鈴を軸に人形を掴み、宣言通り長門にその人形をプレゼントすることが出来た。
しかも一発で。さすが俺。まだ衰えていないな。
長門に人形を渡す瞬間、あいつが一瞬嬉しそうな顔を誰が見ても判るくらいに変えたのを
見た。
それだけで今日の俺の働きは成功だったといえる。
その人形、つまりユキちゃんは腹側は長門の両腕でしっかりクロスさせられ
背中側は長門の胸が当たるような感じで大事に抱えられていた。
少しユキちゃんが羨ましいな。
でも俺にも特典はある。
ユキちゃんですっかり顔の半分が隠れてしまった長門に声をかけるたびに
あいつはユキちゃんの顔の上から大きな目をはみ出させて俺の方を向く。
上目遣いでな。それが新鮮で芸術とも言える可愛さだったので
俺は特に用が無くても長門と声をかけるほどであった。
長門は俺の意味の無い呼びかけにも怒るような視線は一切してこないで、
ずっと柔らかい雰囲気のままとことこと歩いている。俺のペースにぴったり合わせてな。
少し加速すると人形を抱えたまま少し長門も加速する。逆もまた然り。
こんな感じでゲーセンに行ったあとは別に何をするわけでもなくずっと長門と一緒にそこらへんをぶらぶらしていた。
長門もまんざらでもなかったみたいだしな。
が、それが運の尽きであった。
午後の探索後の集合場所に着いた途端、午前中は機嫌が良かったハルヒが
阿修羅のような顔に変化させ、なにか言いながら、俺に殴りかかってきた。
当然俺はハルヒパンチの直撃を喰らい、気を失う。

 

後日、ニヤケ面が詳細を教えてくれた。どうやらハルヒの組は俺達の後をつけていたらしい。
俺が長門に人形をあげ、そこらへんを歩いている姿はカップルそのものにしか見えなかったらしい。
それでハルヒが機嫌を急降下させ、俺を気絶させるにいたったということか。
やれやれ・・・。来週の不思議探索のとき、またしてもハルヒとペアになった俺はあいつに連れられて永遠UFOキャッチャーをやらされた話はまた今度。

 
 

END

 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:03:53 (2704d)