作品

概要

作者G.F
作品名有希とスケボーと1/2の涼子
カテゴリー長門SS(一般)
保管日2007-07-10 (火) 20:28:08

登場キャラ

キョン登場
キョンの妹登場
ハルヒ登場
みくる登場
古泉一樹登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子登場
喜緑江美里登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

ある日曜日のこと。
私は…江美里さんの家を訪れた。
「あ、ちょうど良かった。90パーセントまで完成したところです…見てくださいよ」
江美里さんにそういわれて…私は1/2サイズの「4号ロボット」の顔を見て…吃驚。
鮮やかなコバルトブルーのロングヘアのストレートに独自の分け方の前髪…さらに太い眉毛…と来れば…彼女しかいない。
「どうです?涼子に…よく似てるでしょう?」
そう、朝倉涼子。
江美里さんのロボット製作熱は…どうやら衰えを知らないどころかますますエスカレートしている様子だ。
そういえばその涼子は…と、私は…涼子にアクセスを試みてみる。
「涼子だったら…今、公園のスケボーレーンで…ハルヒちゃんとキョン君とキョン君の妹さんと古泉君との5人でスケボーをしてますよ」
江美里さんが…いつの間にかアクセスしていたらしい。
…スケボー?
私は持ってないのに…涼子は…いつの間に買ったんだろう?

 
 

「それにしても…あのキョンがねぇ…」
「そうそう、スケボーの名人だったとは…意外」
ハルヒと朝倉が話している。
「意外」で悪かったな、「意外」で…俺はこう見えても運動神経はいいほうだと思ってるからな。
「これで…もしスケボー部があったら…あたし、マネージャーになっちゃうと思う」
…あるわけないだろ?俺はそう突っ込んでやりたいところをやめておいた。
ハルヒのことだから「ないんだったら作ればいいじゃない」などと言い出しかねないからだ。
古泉はジグザグ乗りの練習をしているようだ。
「スケボー…って不思議だねぇ」
妹がハルヒに声をかけた。
「ん…何が?」
朝倉が聞く。
「上手な人がすると…ちゃんと足についていくからだよぉ」
「そういわれてみれば確かにそうね」
ハルヒが頷く。
「そうそう、スノーボードと違って…引っ掛けるところがないんだよね」
因みにハルヒのスケボーのボード部の色は赤、朝倉のは銀色、妹のは金色、古泉のは黒、俺のは緑色だ。
「元はサーフィンの練習用だったといいますよ」
ジグザグの練習を終えた古泉が言った。
「いや…僕も久しぶりで燃えましたよ。勘は鈍っていなかったことが証明出来ました」
まあな…それこそいつぞやのお前の台詞じゃないが「実に一般的な素晴らしい青春のあり方」だからな。
「…理解した」
ん…背後から声が…俺とハルヒは振り返った。
「…長門!」
お前は背後霊か!
「吃驚するじゃない。有希…いつ来たの?」
ハルヒまでもが驚いている。
さすがに…朝倉と古泉は驚いていなかった。
「…それ、貸してほしい」
長門が俺のスケボーを指した。
「お前、スケボー、出来るのか?」
「…出来る…と思う」
さすがにちょっと自信なさげなのだが…まあ、長門のことだから何とかなるだろう…俺はそう思って…スケボーを貸した。
長門は…いや、実に…スケートボード初体験とは思えない見事な滑り振りだった。
「有希…いつ私のボードを持ち出して練習してたの?」
朝倉がこう聞いたほどだった。

 

その後…俺たちは長門のためにスポーツ用品店に行く羽目になった。
「有希だけがスケボー、持っていないなんて可哀想じゃない。だから買うのに付き合ってあげるのよ」
ハルヒがこう言い出したから…というのもあるのだが…それはともかく、俺と古泉のアドバイスで長門は黄色のスケボーを買った。
長門は…結構嬉しそうな感じだった。
ま、また一つ楽しみが出来たわけだし…無理もないな…と、俺は思った。

 
 

「へえ…有希も買ったんですか」
江美里さんが私とスケボーを見比べている。
「江美里さん…」
涼子が手鏡で自分の顔を見つつ、自分の顔とロボットの顔とを見比べている。
「だいたい似ているとは思うけど…私、こんなに眉毛、太くないよ」
そういえば…と、私はそのロボットの顔を見比べてみた。
「…確かに」
そう。眉毛が…誇張しすぎているくらい太いのだ。
「まあ、まあ、いいじゃないですか。涼子の特徴ということで」
江美里さんがそう弁解する。
「いいよ。他の誰にも見えないわけだから」
確かに…そのために涼子以外の何者にも見えないようになっているのだから…いいのでは?と、私も思った。

 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:03:51 (2710d)