作品

概要

作者G.F
作品名北高戦隊SOS団 − 「ただいま製作中」 −
カテゴリーその他
保管日2007-06-28 (木) 18:14:41

登場キャラ

キョン登場
キョンの妹登場
ハルヒ登場
みくる登場
古泉一樹登場
鶴屋さん登場
朝倉涼子登場
喜緑江美里登場
周防九曜登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ登場
佐々木登場
橘京子登場

SS

 

「ふふふ…」
江美里さんは最近「1/2サイズのロボット」作りにハマっているようだ。
ハルヒをモデルにした1号ロボット「涼宮ハルヒ1/2」を嚆矢に私をモデルにした2号ロボット「長門有希1/2」。
今まで作っただけでもこれだけだが、今また3号ロボットを作っている最中らしい。
今度は…いったい誰をモデルにしているのだろうか。
知りたいような、知りたくないような…。

 

「私もロボットを作ってみたにょろ〜」
鶴屋さんが…風呂敷包みを持ってきた。
「鶴屋家に伝わる古文書を見て作ってみたの。だから…ちょっと原始的なんだけどね」
風呂敷包みの下から取り出したのは…え?メイド服姿のみくるさんがお盆を持ってる?
「こうスカートの下に手を突っ込んで…発条(ぜんまい)を巻いて…」
「発条…ですか」
古泉君がずいぶんと興味深そうに見入っている。
「それで…ハルにゃん、湯呑茶碗ちょっと貸してくれないかな?」
そういうと…ハルヒの湯呑茶碗にお茶を入れて…
「ハルにゃん、お茶どうぞ」
そういって湯飲みをお盆の上に置くと…人形が動き出した。
そしてハルヒの前で止まる。
「お茶を飲んで…それでもう一回乗せてみて」
言われてハルヒはお茶を飲んで人形のお盆に湯呑茶碗を乗せた。
すると人形は少しハルヒのほうへ動くと、ユーターンして鶴屋さんの元へ戻った。
「これ、どうなってるんですか?」
みくるさんが感心している。
「中身はこうなってるんだよっっ」
鶴屋さんはそういうと…人形の着ているメイド服を取った。
「キョン!いくらロボットでも…見ちゃ駄目!見ちゃ駄目!」
ハルヒが強引に手のひらで目隠しする。
「こら!やめろハルヒ!」
…って、あんた、彼は駄目で古泉君はいいんですか?と私は心の中で突っ込んでやった。
下から現れたのは…人形とはいえムカつくくらいのグラマーな身体…のはずはもちろんなかった。
「…理解した」
そう…それは「極めて原始的な機械装置」だった。
「これってもしかして…『ロボット』っていうよりは『からくり人形』…ですよね」
彼が気がついたらしい。
「当たり。キョン君、めがっさ詳しいねっっ」
「見たことありますから」
彼がもしそれを見たことがあるとすれば…それは恐らく民芸博物館でのことだろうな…と私は思う。
彼の言葉によると…「お茶をお盆に載せるとその重みで発条の機構が緩んで動作する」という仕組みになっている「極めて原始的なロボット」らしい。
「因みに発条はここだよ」
鶴屋さんが指で指した。
「元の設計図に拠るとクジラのひげを使うことになってたんだけど手に入らなくてね、それで今回は金属のバネというわけにょろ」
「なるほど。クジラのひげといえば調査捕鯨の捕鯨船の乗組員が知り合いにいなければ手に入れられませんからね」
古泉君が変なところで納得しているようだ。
「それで…ここで動く距離を設定するんだよっっ」
そうすると設定された距離だけ動いて回れ右で帰ってくる仕掛けになっているらしい。
どうやら…これは…古文書の「からくり人形」を参考にして…顔だけ市松人形のような顔からみくるさんをモデルにした顔に挿げ替えた…というわけにも行かず、服もみくるさんに合わせた…もののようだ。

 

そこへ…涼子からメールで連絡が入った。
「邪道魔獣出現。場所は三丁目の公園。私の他にいるのはゴールドとアント、ジュエル」
「みんな!めがっさ出動にょろ!」
鶴屋さんが叫ぶ。
みんなは頷くと…すぐに出て行った。

 
 

話は…少し前にさかのぼる。
私とキョン君の妹さんと美代子ちゃんが三丁目の公園で遊んでいると…そこへ周防さんが通りかかった。
「あ、九曜ちゃん…九曜ちゃんも一緒に遊ぶ?」
「――」
…というわけで周防さんも一緒に遊ぶことになった。
そこへ…
「地獄の底から舞い戻ってきた」
ん…どこかで見た覚えが…確か大阪市内のユニバーサルスタジオジャパンで…そう、カマドウマ魔獣。
「何よ、あんた…死んだんじゃなかったの?」
「だから言ったはずだ。地獄の底から舞い戻ってきた…とな」
そういって私に襲い掛かるカマドウマ魔獣。
「チェンジ!バタフライ!」
「――チェンジ!アント!」
「チェンジ!ジュエルビートル!」
キョン君の妹さんと周防さんと美代子ちゃんが…とっさにゴールドパピヨンとアントソルジャーとジュエルソルジャーに変身して…
「涼子ちゃん!」
…飛び掛って助けてくれた。
そして私は…すぐにみんなにメールを入れると…
「チェンジ!ドラゴンフライ!」
…シルバードレークに変身した。
そこまではいいのだが…いつものパターンで負けそうになって…そこへヌンチャクと釵が飛んできた。
えっ?今…何が飛んできたんだっけ?
そうそう…ヌンチャクと釵…ということは…私は振り返る。
「僕、参上…くっくっく」
案の定…そこに現れたのは佐々木さんと橘さん…そして藤原さんも。
「チェンジ!ホッパー!」
「チェンジ!ロングホーンビートル!」
「チェンジ!センチピード!」
さらには…
「マンティス!」
「…ビー!」
「スパイダー!」
「ファイアフライ!」
「スコーピオン!」
「スタッグビートル!」
「ライナサーズビートル!」
ハルヒちゃんや有希、みくるさん、鶴屋さん、江美里さん、それから古泉君、キョン君が…予め変身した姿で駆けつけてくれた。
「希望のパラドキサ!レッドマンティス!」
「知性のスズメバチ!イエロービー!」
「魅惑のジョロウグモ!ブルースパイダー!」
「霹靂のゲンジボタル!パープルフレアー!」
「怒涛のオニヤンマ!シルバードレーク!」
「可憐のアゲハチョウ!ゴールドパピヨン!」
「夢幻のダイオウサソリ!ホワイトスコーピオン!」
「勇気のギラファノコギリクワガタ!ブラックスタッグ!」
「情熱のヘラクレスオオカブト!グリーンビートル!」
「北高戦隊!SOS団!」
「そして…安寧秩序のショウリョウバッタ・ホッパーソルジャー!僕はいつでもクライマックスさ、くっく」
「明鏡止水のサムライアリ・アントソルジャー!――あなた―私に―釣られてみる?」
「拈華微笑のシロスジカミキリ・ロングホーンソルジャー!私の強さは泣けるのです」
「天衣無縫のヤマトタマムシ・ジュエルソルジャー!私も戦いますけどいいですか?答えは聞いてませんけど」
「震天動地のオオムカデ!センチピードソルジャー!最初に言っておく。俺はかーなーり強い!…ふっ、既定事項だ」

 

再生カマドウマ魔獣が戦闘員を呼び出した。
「マンティスダブルトンファ!」
レッドがマンティスダブルトンファで戦闘員を倒していく。
「ビーサーベル!」
イエローが羽根を伸ばして滑空し、ビーサーベルで戦闘員を倒していく。
「スパイダーマグナム!」
「ファイアフライキャノン!」
ブルーとパープルが背中合わせの共同戦法で戦闘員を銃撃する。
「ドラゴンフライクロスボー!」
「バタフライブーメラン!」
私とゴールドは羽根を伸ばして滑空しつつ共同戦法で戦闘員を倒していく。
「スコーピオンシザース!アンド・スコーピオンドリル!」
ホワイトが右手首に装着したスコーピオンシザース及び左手首に装着したスコーピオンドリルで戦闘員を倒していく。
「スタッグダブルソード!」
「ビートルブレード!」
「センチピードチェーンソー!」
ブラックとグリーンとセンチピードはスタッグダブルソードとビートルブレード、センチピードチェーンソーを用いた共同戦法で最初から再生カマドウマ魔獣と戦っている。
「残念ながらいつかの二の舞にはならんぞ!」
…と、これはグリーン…普段の消極的なキョン君からは信じられないくらい気合が入っている。
「ホッパーヌンチャク!」
ホッパーがホッパーヌンチャクを用いたカンフー技で戦闘員を倒していく。
「アントハルバード!」
アントがアントハルバードで戦闘員を倒していく。
「ロングホーンダブルプサイクロー!」
ロングホーンがロングホーンダブルプサイクローで戦闘員を倒していく。
「ジュエルロッド!」
ジュエルがジュエルロッドで戦闘員を倒していく。
そしていつしか戦闘員は全員倒され…残ったのは再生カマドウマ魔獣。
まず…
「スパイダーマグナム・ワイヤーシューティングモード!」
ブルーがスパイダーマグナムをワイヤーシューティングモードに切り替えると…スパイダーマグナムで光のロープを発生させて再生カマドウマ魔獣を縛り付けた。
さすがは「クモの糸」だけあって身動きが取れなくなってしまったようだ。
続けてアントが…
「―アント・ヒールクラッシュ」
…と、踵落としを再生カマドウマ魔獣に食らわせた。
「ビートル・トリプルキック!」
更に続いてグリーンがビートルキック、ブラックがスタッグキック、ロングホーンがロングホーントルネードキックを再生カマドウマ魔獣に同時に食らわせた。
「マンティス・ホッパー・ダブルキック!」
レッドとホッパーがマンティスキックとホッパーキックを同時に再生カマドウマ魔獣に食らわせた。
「ビー・ドラゴンフライ・ダブルキック!」
イエローと私とでビー月面キックとドラゴンフライ反転キックを同時に再生カマドウマ魔獣に食らわせた。
相当ダメージを負った様子。
「復活したときに新戦士が6人(ゴールド、ホッパー、アント、ロングホーン、ジュエル、センチピード)も参入していることをきちんと調べていないからそんなことになるのですよ」
ホワイトは再生カマドウマ魔獣にそう言うと…
「そんなアホな再生邪道魔獣ごときには…これで充分です」
…頭をスコーピオンシザースで挟んでお腹にスコーピオンドリルを突き刺した。
普通ならば…あれほどまでに相当のダメージを負っているからこれで爆死してもおかしくないのだけれど…まだ爆死しない。
「おやおや、まだ何か物足りないんですか?じゃパープル、事後処理は宜しくお願いします」
「任しとけ!…ファイアフライキャノン・バズーカーモード!」
パープルがドカン!と一発、ファイアフライキャノン・バズーカーモードをお見舞いして…ようやく爆死。
かと思うと巨大化した。
「ギガファイアフライ・ギガスコーピオン、めがっさ発進にょろ〜」
パープルがインセクトフォンを使ってギガファイアフライとギガスコーピオンを呼び出した。
分乗して乗り込み、メガインセクトを発進させて…
「キングインセクト・完成」
「ギガファイアフライ・バトルモード、参上」
「ギガスコーピオン・バトルモード、見参」
そして…
「メガホッパー、メガアント、メガロングホーン、メガジュエル!出発進行!」
ホッパーがインセクトチケットに改札して自分たちのメガインセクトを呼び出す。
そしてメガジュエルがまず開放されたかと思うと…メガアントとメガロングホーンが続いて分離して…
「インセクトライナー、場内進行!」
さらには…
「センチピードエクスプレス!出発進行!」
センチピードがインセクトチケットに改札してセンチピードエクスプレスを呼び出した。
それが変形して…
「センチピードエクスプレス・バトルモード、場内進行!」
向かってくる巨大再生カマドウマ魔獣。
「パープル!レッドスラッガーを発進させて!」
「了解にょろ!」
そして…レッドは…
「シルバー、後は頼むわ!」
「おk」
レッドがレッドスラッガーに飛び移り、私がレッドのシートに移った。
レッドはまずメガバタフライをレッドスラッガーに乗せて…メガバタフライの燐粉を使って攻撃開始。
そして…燐粉とメガジュエルの光で弱らせたと見るや否や…レッドスラッガーをバトルモードに変形させた。
「ライナーハリケーン!」
まずインセクトライナーがライナーハリケーンを食らわせ…
「インセクトサーベル!」
「ボイズンソード!」
「シャイニングカリバー!」
「エクスプレスアックス!」
三大ロボの剣とセンチピードエクスプレスの鉞で攻撃して…
「スラッガートンファ!」
最後にレッドスラッガーが…スラッガートンファで巨大再生カマドウマ魔獣を爆死させた。

 
 

「へえ…あの鶴屋さんが作ったんですか」
江美里さんが…感心して「みくる型お茶汲みロボット」を動作させている。
「こっちも3号ロボットを完成させましたよ」
そういうと江美里さんは…彼と古泉君にダンボールの箱を持ってこさせた。
「誰をモデルにしたと思います?」
江美里さんはニコニコして聞く。
「私…ですか?」
みくるさんが聞くと江美里さんは首を横にふった。
「鶴屋さんのこのロボットの出来がいいのにわざわざ作るはずはありません」
みくるさんではない…とすると…。
「もったいぶってないで早く見せてよ」
ハルヒがせかすと…
「喜緑さん、開けてもいいですか?」
彼が…箱を開けた。
出てきたのは…
「あら、あたしの可愛い義妹ちゃんじゃないの」
「…違う、その子を義妹にするのは私」
…聡明なる方にはハルヒと私のこの台詞でもうお分かりのことかと思う。
そう。江美里さんが作った「1/2サイズのロボット」の3号ロボット。それは…彼の妹さんをモデルにしたものだった。

 


トップ   編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:03:49 (3092d)