作品

概要

作者G.F
作品名VS周防九曜戦@キッチンコロシアム
カテゴリー長門SS(一般)
保管日2007-06-22 (金) 21:11:44

登場キャラ

キョン不登場
キョンの妹不登場
ハルヒ不登場
みくる不登場
古泉一樹不登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子不登場
喜緑江美里不登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

「――あなたと料理で勝負したい。九曜」
昨日…周防さんから渡された本に挟まれた栞に…そう書かれていた。
…って…「栞にメッセージ」って…これ、誰の真似なの?周防さん。

 

「で…長門、お前はこの勝負、受けるのか?」
彼が…心配そうに聞いた。
「…受けて立つ」
ありがとう…でも「料理対決」くらいなら心配してくれなくても大丈夫だと思うわよ。
…「負けたら有機連結情報を解除される」とかそういうわけじゃないんだから…ね。
「有希、そういうことだったら応援するわよ、あたし」
ハルヒ…。
「有希、私もついてるからね」
涼子…。
「僕も応援しますよ」
古泉君…。
「私も…もちろん応援しますぅ」
みくるさん…。
「ふふふ…心配しなくてもちゃんと骨は拾ってあげますからね」
江美里さん…。
…って…今、何と言いました?
確か…「骨は拾ってあげます」って…そんな事態にはまず「なるわけない」でしょ?
「…ということで…あたしと涼子がパートナー。異議はないわよね?有希」
もう…相変わらず話の飛躍が早いんだから…これがハルヒの悪い癖だ。

 
 

…というわけで土曜日。
俺と古泉と朝比奈さんと喜緑さんは待ち合わせた上で鶴屋家に向かった。
因みに妹は今日はミヨキチの家に行った様子。

 

「何だ、今日はお前もいるのか、藤原」
鶴屋家の前で藤原と出くわした。
「今日は俺も審査員だ。ふっ…これも既定事項だ」
「…ということは…チーム周防はいつもの三人ですかぁ?」
朝比奈さんが喜緑さんに聞く。
「そういうことになるらしいですね」
いつもの三人というのは…そう。周防さんと佐々木、それから橘さんだ。

 

「つ…鶴屋さん…」
「いったい何なんですかぁ?その服」
滅多なことで動じない喜緑さんとハルヒにいつも奇抜なコスプレをさせられている朝比奈さんが吃驚している。
そう…鶴屋主宰は今日は…どういうわけかタキシードにモノクル、それからステッキ、マント、シルクハットで決めていた。
「何って…アルセーヌ=リュパン・スタイルで決めてみたんだけど…似合わない?」
…いや…めちゃめちゃ似合ってますよ、鶴屋さん。
いつもの「モーツァルト」より今日の「リュパン」の方が似合ってますです。はい。
ところで長門は…と、俺はオペラグラスで長門のほうを見た。
その長門は…朝比奈さんのお株を奪ったような「メイド服」で決めている。
ハルヒも朝倉も同様だ。
「みくるちゃん…確実に朝倉さんに座を奪われますよ」
喜緑さん…もし朝倉が朝比奈さんに取って代わるようなことがあったら…そりゃ俺が困りますよ。
「チーム周防は…やっぱりどこかのレストランのシェフみたいなスタイルですね」
古泉がやはりオペラグラスで覘きながら言った。
つまり…「メイド服」はハルヒ関連チームの、一方「コック服」はどうも佐々木の関連するチームのユニフォームであるらしい。
「今日のテーマは…これだよっっ!」
鶴屋さんが…ぱっと風呂敷を取った。
「地元・兵庫県の地鶏!その名も播州地鶏!」
「ひぇぇーっっ!何なんですかぁ?それ…」
朝比奈さんが…それを見ただけで怯えている。
ま、朝比奈さんにとっては…あれは刺激が強すぎたのも無理はなかったか。
下から出てきたもの…それは…絞殺されて毛をむしられただけの姿の…つまり食肉加工される寸前の裸の鶏そのままの姿だったのだ。
「それではいくよっっ!レディー・ゴー!」

 

先攻は周防さん。
「――私は――韓国料理の―参鶏湯(サムゲタン)」
それにしても周防さんが…アイデアは大概佐々木なのだろうけど…まさか「韓流」で攻めてくるとは…。
こりゃ…長門もうかうかしていられないぞ。
「この暑いのに…鍋料理ですかぁ?」
朝比奈さんが呆れた表情になっている。
「いや…それでいいんですよ、朝比奈さん」
古泉の薀蓄によると…サムゲタンはもともとは暑い日に食べる料理…なのだそうである。
「だから…鶏のお腹にはこの通り…薬膳料理の材料が詰められているんだな」
味付けはわざと薄めにつけてあるのでキムチやコチュジャンで自分で味を付ける必要がある…と、藤原は付け加えた。

 

後攻は長門。
長門のことだから当然「チキンカレー」だろう…と思ったら甘いんだな、これが…。
「…私は…チキンカツレツ・モッツアレラチーズトッピングを作った」
当然揚げたものかと思いきや…長門によると…バターを使って「揚げるように焼いた」ものだという。
「ふふふ…カツレツを作るときに揚げずに焼くところはさすがは有希というべきですね」
喜緑さんによると…もともとカツレツというものは「焼く」もの…だそうだ。

 

正直にいうと…どっちも美味かった。
…というわけで…例に寄って例の如く…「審査結果は想像にお任せする」ことにしよう。

 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:03:49 (3084d)