作品

概要

作者G.F
作品名北高戦隊SOS団 − 「1/2」 −
カテゴリーその他
保管日2007-06-15 (金) 17:54:05

登場キャラ

キョン登場
キョンの妹不登場
ハルヒ登場
みくる登場
古泉一樹登場
鶴屋さん登場
朝倉涼子登場
喜緑江美里登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

「専用ロボットが欲しいなぁ…」
ある日の団室。
ハルヒがふと…こんなことを言った。
「インセクトキングじゃ不満なの?」
涼子が突っ込んだ。
本当は彼が突っ込むところなのだろうが…彼は目下、古泉君のポーン他チェスの黒の駒を虐殺することに夢中になっているようだ。
「あたしはあたし一人の専用のロボットが欲しいの」
「確かに…レッドだけが他のメンバーと別に乗っているロボット…ってありますよね」
古泉君が頷く。
「さすがは古泉君、わかってるじゃない」
ハルヒが満足げに頷いた。
「要はメインロボ…俺達で言うならインセクトキング…と合体してメインロボの強化用パーツにもなる…ってやつだよな?」
彼が聞く。
「キョンもなかなか詳しいじゃん」
ハルヒがにやりとした。
「こう見えてもあのシリーズは見てたからな」
「僕も見てましたよ」
そこへ…洗濯機のダンボール箱をみくるさん、江美里さん、鶴屋さんの三人が運び込んできた。
「…何なの?それ」
三人で運ばなければいけないということは…相当重いもの?
「だったら事前に連絡してくれればよかったのに…そうすればキョンと古泉君をそっちに向かわせたよ」
「だから…ハルヒちゃんを吃驚させようと思って…こうして三人で持ってきたんですよ」
江美里さんが言った。
他の2人だけならともかく江美里さんもいるんだから彼と古泉君に要請しなくても持ってこれたのでは?と思う。
「あたしを吃驚させるって…中身は何?」
ただの吃驚箱だったら吃驚しないからね…と言いたそうだ。
「見て驚けっっ!」
鶴屋さんが言った。
「細部まで本物のハルにゃんとめがっさそっくりなロボット、その名も『涼宮ハルヒ1/2』にょろ〜」
そして…みくるさんが封を切り…江美里さんが中身を取り出した。
中身は…その名前の通り、バニースタイルのハルヒを1/2サイズにしたロボットだった。
「確かに…本物とよく似てます」
古泉君が当の本人とロボットを見比べている。
そう…それは…もし等身大だったらドッペルゲンガーかと思えるくらいハルヒにそっくりだった。
まだスイッチを入れていないからか…目を閉じている。
「喜緑さん…まさかこれ…?」
彼がそこから先を濁して聞く。
「そう…脱がせると鼻血が出るかも…ですよ」
江美里さんがにこやかに答えた。
「どうせ人形だから…と、脱がせようと思ったんでしょ?この…エロキョン!」
ハルヒが彼のお腹に思い切り肘突きを食らわせた。
彼の名誉のために書いておくが…別に彼は「ハルヒ1/2」のバニースーツを脱がせようとしたわけではない。
「これ…自分の意思とかで動かないの?」
涼子が聞く。
「これで操縦するんだよっっ」
鶴屋さんはそういうと…箱から機械仕掛けのグローブとブーツとヘッドホンマイクとゴーグルを取り出した。
「…理解した」
私はそれを見た途端に…「ハルヒ1/2」の操縦方法がどんなものかわかった。
「…試しに…私に操縦させてほしい」
私はそういうと…そのヘッドホンマイクとゴーグルとグローブとブーツを借りて装着してみた。
「おぉー!まぶたが開いた」
彼の声からすると…私がそれを装着することでロボットのスイッチが入ったらしい。
それと同時に…私の顔につけたゴーグルのモニターのスイッチが入ったようだ。
…あれ?この団室の天井って…こんなに高かったかな?
「気分はどう?」
…と、「ハルヒ1/2」の顔を覗き込んでそう聞いてきた涼子の眉毛が…いつもより更に太く見える。
「…起き上がれない」
えぇーっと…どうやって起き上がればいいんだっけ。
「うわぁ…これ凄い。有希の声で喋ってる」
ハルヒが喜んでいる様子。
どうやらマイクを通じて装着者と同じ声で同じことを喋るようだ。
「えっと…これなんですけど…そのままじゃ起き上がれないですよぉ、長門さん」
わぁっっ!みくるさんの胸が…いつもより更に大きく見える。
あ、そうか…ゴーグルを通して「ハルヒ1/2」の視界が私の視界になっているからで…要は私が小さくなっているようなものだからか。
「一回ゴーグルを外しますねぇ。そうすれば自然にスイッチが切れますから」
江美里さんがそういったかと思うと…私の背後に近づいてゴーグルを外してくれた。
江美里さんによると…スイッチを切るには操縦者がゴーグル、手袋、ブーツのどれかを身から外せばいいらしい。
「寝転がった状態から開始です」
…というわけで…私は机に寝かされ、その状態からゴーグルを再び装着することに。
「今度は…ちゃんと動き始めましたよ!」
「おぉーっっ!長門と『ハルヒ1/2』が同じ動きをしている!」
どうやら…このブーツとグローブとゴーグルの現在位置を割り出すことによって装着した人間と同じ動作をするようだ。
「長門さん、その状態で何か喋りながらアクションをしてください」
古泉君が言った。
「希望のパラドキサ・レッドマンティス!」
そこで私は…レッドマンティスの名乗りポーズをやってみた。
ハルヒのをいつも見ているから覚えている。
「アハハハ…有希っち、それ最高」
そうしたら…少なくとも鶴屋さんには受けたらしく…大笑いしている。
「ねえ…有希…『晴れハレユカイ』のダンス、踊ってみてよ」
涼子がいうと、ハルヒも…
「そうそう、有希の動きでこっちのあたしまで踊るということだったら最高よね」
…と乗り気になってしまった。
彼が…私の後ろで何かやっていたかと思うと…
「ミュージック・スタート!」
CDラジカセのスイッチを入れたらしく…「晴れハレユカイ」が流れ始めた。
この音楽を聞くと…条件反射的に踊りたくなってしまうから不思議だ。
「おぉーっっ!」
踊り終えた私及び「ハルヒ1/2」に…一同、拍手喝采。
いやだなぁ…照れるじゃないの。
「…疲れた。ゴーグルを外してほしい」
私は立ったまま、彼にゴーグルを外してもらった。
すると…「ハルヒ1/2」は直立不動の姿勢のままスイッチが切れた。
恐らく…「ハルヒ1/2」はスイッチが切れたときのポーズを維持する仕掛けになっているらしい。
つまり…ゴーグルを先に誰かに外してもらわないと変な格好でスイッチが切れかねないから…ね。
「ハルにゃん」
鶴屋さんがハルヒに声をかけた。
「有希っちが付けていたコントローラーを装着してくれる?」
「えっ?」
どういうことかしら?私も気になる。
「実は…レッドマンティス専用ロボ・『レッドスラッガー』を今製作中なんだっっ」
どうやら、ハルヒの願望が…実現する…その時らしい。
「レッドスラッガーはステルスモードとバトルモードとでそれぞれコクビットが別々の場所にあるんです」
ステルスモード、つまり戦闘機型からバトルモード、つまり人間型に変形することができるロボットのようだ。
「ステルスモードからバトルモードに変形した後、操縦者がバトルモードのコクビットに移って…それから…グローブセンサー及びブーツセンサーを装着して使うことによって、コクビットに乗り込んだ人間と全く同じ動きをするんですよ」
つまり…操縦の仕方は、今、私が操縦していた「ハルヒ1/2」とほぼ同じ…ということらしい。
「なるほど」
ハルヒは頷いた。
「つまり…あたしとロボットが一体化して戦うようなもの…ということなのね」
「そう…だから…ハルにゃんがどこまでロボットと一体化出来るか確かめようということで『ハルヒ1/2』を作ったんだよっっ」
鶴屋さんが頷く。
「それじゃ…やってみようかしら」
そしてハルヒが装着して…同じ直立不動状態からゴーグルを彼に取り付けてもらった。
「わぉ、これ凄い」
今…ハルヒの装着しているゴーグルには…ハルヒ自身が1/2になったときに視界に映るであろう光景が映像になって映し出されているに違いない。
「東中学出身、涼宮ハルヒ。ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」
そして…ハルヒは…ものの見事に自分の分身というべき「ハルヒ1/2」を操った。
「うん…めがっさ完璧っっ。よしっっ!今度はレッドスラッガーで本番さながらの訓練にょろっっ!」
鶴屋さんは…かなり満足げに頷いていた。

 

P.S その1
「ハルヒ1/2」は用済みになった後も処分するにはもったいなかったため…「SOS団のマスコット」になった…というのはまた、別の話。

 

P.S その2
「…今度は…『長門有希1/2』を作ってほしい」
私はマンションに帰宅後、江美里さんに頼んだ。
「別にいいですけど…何に使うんですか?」
…答えられない。赤面。
「それで解ったわよ。まさか…その『有希1/2』をキョン君の家に置いておいて、このマンションから遠隔操作で…なんて企んでないでしょうね?」
涼子…わかっちゃったの?
「私にも解りましたよ。いかにもあなたの考えそうなことですから」
江美里さんはそういうと…基盤の上に電子部品を配線し、パソコンに繋いでプログラムを読み込ませて…を繰り返していた。

 
 

続きは SS集/750 です。

 


トップ   編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:03:47 (2714d)