作品

概要

作者駄文soccer
作品名いつもの君でいて
カテゴリー長門SS(一般)
保管日2007-06-11 (月) 17:08:34

登場キャラ

キョン不登場
キョンの妹不登場
ハルヒ不登場
みくる不登場
古泉一樹不登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子不登場
喜緑江美里不登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

珍しく市内不思議探索もなくゆっくり出来ると思った日曜。
朝久しぶりにゆっくり寝て清々しい目覚めを堪能している。
いい天気だな・・・・・・。そんな事を考えていると電話が鳴った。
長門からだ。
「どうした? 何か困った事でもあったのか?」
あの事件以降俺は出来るだけ長門の事を気にかける事にしている。
長門が居なくなったりする様ならどんな手を使ってでも探し出す事も誓った。
話によると俺と二人で出かけたいらしい。
どうやら心配は杞憂だったようだな・・・・・・。
長門の声は何処かいつもと違う感じがしたがひょっとして俺と出かけることが
楽しみなのだろうか?なんて考えるのは自惚れかな・・・・・・。

 
 

待ち合わせはいつもの駅前だ。
出来るだけ早く行ったつもりなのだがやはり長門は先に来ていた。
そこに居た長門は・・・・・・制服ではなかった。
この時既に気付くべきだったのかもしれない。
いつもと違う事に。

 
 

俺を見つけるといつもの様に無表情で確かに言った。
「キョン君、おはよう!」
・・・・・・キョン君?
これは一体どうした事だ。いつもならあなたって呼ぶはずなんだが・・・。
「どうしたの? 早く行こうよ!」
何というか・・・・・・テンションが違わないか?長門。
まさかハルヒの仕組んだドッキリか?
だったら最後まで騙されてやるか。
「お、おう。 何処行こうか。俺は何処でもいいぞ」
「そう? じゃあ色々お店見て回りたいな。ウインドウショッピングしよう!」
俺は長門と一緒に歩き始めた。

 
 

何というか表情は長門なんだが喋り方が違う。
そこに違和感を感じる。
俺は何処かで隠れてるだろうハルヒを探しつつ長門とショッピングを楽しんだ。
普段の長門もこれぐらい感情が豊かだったら・・・・・・。
嫌、それはそれで良くないんだろうな・・・・・・。
俺はあの時の長門を思い出していた。
長門が望んだ世界。
そこにはいつもと違う長門が居た。
俺は結局こちらの世界を選んだ。
だがあの時の長門の事は忘れられない。
いつか長門が普通の女の子になれる時。それが来るのを俺は望んでいる。
「どうしたの? 難しい顔して何か考え事?」
長門が顔を覗き込む。
なんでもないさ。ちょっと思うことがあってな・・・・・・。
しかし今日の長門は何処か疲れる。
いつもなら会話の無い沈黙があるんだが不思議と気まずくは無い。
何というか言葉にしなくても分かり合える安心感があると思うのは俺だけなのかな?

 
 

程ほどに歩き回り昼食の時間となった。
いつもの通り長門は食べる。
俺は既に食べ終わっており長門を暫く眺めていた。
少し派手目の服装。いつもの長門のイメージとはかけ離れている。
喋り方もそうだ。どこかテンションが高い。
俺は長門が食べ終わるのを待って思い切って切り出してみた。
「なぁ 長門。今日のお前はいつもと違う。何かあるのか?」
・・・・・・。無表情の沈黙。
これはいつもの長門だ。
暫く見つめあっていた。やがて長門が口を開く。
「ごめんなさい・・・・・・。貴方を試していた・・・・・・」
試していた?一体何を?
「貴方の好みは涼宮ハルヒや朝比奈みくるの様な明るい女の子・・・・・・
だから私はそう振舞ってみた。」
何となく話が飲み込めてきた。
「長門。お前は勘違いしている。俺の好みはこの際どうでもいい。
長門が無理に明るくする必要なんて無いんだ」
俺は自然に言ってしまった。
ありのままの普段の長門が好きなんだ。
・・・・・・。暫しの沈黙。
少し恥ずかしそうな表情に変り・・・・・・・。
「嬉しい・・・・・・ありがとう」
ああ。それでいいんだ。それでこそ俺の長門だ。
じゃあ午後からはいつも通りで続きを楽しむか。
無言の肯定。
こうしてちょっとした騒動があった日曜は過ぎていった。

 
 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:03:47 (2730d)