作品

概要

作者G.F
作品名VS佐々木戦@キッチンコロシアム
カテゴリーその他
保管日2007-06-05 (火) 17:17:04

登場キャラ

キョン登場
キョンの妹登場
ハルヒ登場
みくる登場
古泉一樹登場
鶴屋さん登場
朝倉涼子登場
喜緑江美里登場
周防九曜登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木登場
橘京子登場

SS

 

今日は…ハルヒと佐々木が「料理対決」するとのこと。
何でも、長門によると…佐々木がハルヒに挑戦状を叩きつけた…らしい。
…というわけで、俺と妹は鶴屋家の「キッチンコロシアム」に審査員として招待された。

 

「何だ、朝倉…お前もか」
途中で朝倉に出会った。
「お前もかって…キョン君も審査員なの?」
「そうだけど?」
…どうでもいいが朝倉…今日はこれから誰かとデートかと思ったくらい、かなりおめかししてるな。
「そこのお2人さぁん、不倫は駄目ですよぉー」
そこへやってきたのは…き・み・ど・り・さ・ん。
「あのねぇ、これ、不倫じゃないと思うよ。だって…キョン君、結婚してないからぁ」
妹よ…フォローのつもりなのだろうが、全然フォローになってないような気がするのだが…。
それに第一…お前がなんで「不倫」という言葉を知っている?いつ教わった?誰が教えた?
「おやおや…この光景を涼宮さん及び長門さんが見たら…恐ろしいことになりそうですね」
…古泉!お前も言うか?
「…それより…こうして全員揃ったことだから、コロシアムに入る?」
当の朝倉が美味く話の矛先をそらしてくれた。
俺と妹、朝倉と喜緑さん、それから古泉は…鶴屋家の「キッチンコロシアム」に入っていった。

 

「ん…ハルヒのほうは…やはりなというべきか、長門と朝比奈さんか」
俺と古泉はオペラグラスでコロシアム内の様子を見る。
「そして佐々木さんのほうは…周防さんと橘さんですね」
…やっぱりそう来たか。
「チーム涼宮は3人ともメイド服で決めてますね」
…いったい誰が言い出したのかはさておくとして…と、喜緑さん。
「朝比奈さんのメイド服」は普段から見飽きるほど見ているからともかくとして…「ハルヒと長門までもがメイド服」ってのも…乙な組み合わせだ。
特に…長門のメイド服は恐らくこれが初めてなのではないかと思う。
鶴屋さんのメイド服…というかウェイトレス服…なら学園祭のときに見たんだけど…な。
「おーい長門、そのメイド服、結構、様になってるぞ」
俺は…思わず長門に声をかけた。
「…本当?」
長門が…少し頬を赤らめたのを俺は見逃さなかった。
「当然でしょ?あたしのプロデュースなんだから」
ハルヒがにやりとする。
そう。実際…俺はこの時ほどハルヒを見直したことはなかった。
今までのハルヒのアイデアの中でも…2・3番目にいいと思えるな、うん。
「対するチーム佐々木は…3人ともコック服みたいね」
朝倉が言った。
佐々木と周防さんと橘さんも…けっこう様になってるぞ、うん。

 

「今日の対決テーマは…これだよっっ!」
肖像画のモーツァルトみたいな服を着込んだ鶴屋さんが風呂敷を取った。
下から出てきたのは…えっ?十字型の仕切りで四等分された正方形の箱?
「松花堂弁当!」
鶴屋さんはそういうとルールも説明する。
「この弁当箱の中は必ず『和食・洋食・中華・デザート』の組み合わせにすること!それさえ守られていれば何を入れても自由だからねっっ!」
何でも…鶴屋さんによると…「松花堂弁当の独自の容器には必ず十字型の仕切りがある」ことから「和・洋・中」を組み合わせて盛り付けることもできるのでは?と思いついた…という。
「もう一つルール。各チームのリーダーが必ず二品を作ることっっ」
鶴屋さんがルールを追加する。
「それではいくよっっ!レディー・ゴー!」

 

「ところで『松花堂弁当』ってなぁに?」
妹が聞く。
そういわれて見れば…俺もそもそも「松花堂弁当」というのが何なのか…よく解ってなかった。
バカ高そうな店で出てくる料理の入った弁当…という認識しかない。
「『松花堂弁当』というのはですね…江戸時代初期の石清水八幡宮の社僧であった松花堂昭乗に因むもの、だそうです。何でも昭乗は、農家が種入れとして使っていた器をヒントにあの形の器を作り、絵の具箱や煙草盆として使用していたんだそうですね」
喜緑さんの薀蓄…もっとも情報統合思念体からのダウンロードなのだろうが…によると…弁当としては昭和の初めに大阪のとある料亭が使ったのが始まりなのだそうだ。
「何でも…十字形の仕切りがあることで、互いに味や匂いが移らないのでは?と思ったのだそうです」
「確かに…言われてみればそのとおりですね」
頷く古泉。
「それまで誰もあの形の弁当箱を使うのを思いつかなかった…ってのがおかしいよな」
俺も相槌を打つと…朝倉も…
「そうね。結局、コロンブスの卵的な発想なんだよね」
…まあ…松花堂弁当の弁当箱に入れるのはあくまでも「おかず」であって、ご飯とお吸い物がおわんで別についてくることでも解るとおり、基本的に料亭の中で食べるものであって、外で食べるものではないんだし…と、朝倉は付け加えた。

 

「僕たちの松花堂弁当は…これだよ」
佐々木たち3人が仕上げた松花堂弁当は…ご飯とお澄まし、和が「ワカメの刺身」、洋が「カニクリームコロッケとキャベツの千切り」、中華が「回鍋肉(ホイコーロー)」、そしてデザートが「レアチーズケーキ」…という組み合わせだ。
ん…審査員席のうちの誰かにあからさまに喧嘩を売っているような料理があるようだが…。
「和を担当したのが周防さん、中華を担当したのが橘さん、洋とデザートを担当したのが僕。くっくっく」
「へぇ…そう…そうなんですか」
喜緑さんは…チラッと周防さんのほうを見やり、不気味な感じでにやりとした様子だった。

 

「あたしたちの松花堂弁当はこれ」
ハルヒたち3人が仕上げた松花堂弁当は…ご飯とかき玉汁、和が「ホウレン草のお浸し」、洋が「牛肉ミートローフ」、中華が「乾焼蝦仁(エビチリ)」、デザートが「芒果布丁(マンゴープリン)」…という組み合わせだ。
「和と中華を担当したのがあたし、洋を担当したのが有希、デザートを担当したのがみくるちゃんよ」
どれも素晴らしい出来栄えなのだが…特にミートローフは作ったのが長門だからということも相俟って…俺は思わず朝比奈さんの顔を見てしまったくらいだ。
すると…朝倉も同じことを思ったらしく、朝比奈さんを見つめている様子。
「ん…私、顔に何かついてます?」
いや…何でもありません、何でもありませんよ朝比奈さん。

 

正直言って…どっちも美味かったのはいうまでもない。
だから…俺はまたもや「判定の段」でどちらに軍配を挙げるべきか迷う羽目になった。
…というわけで…ハルヒと佐々木の「勝負の結果」は想像にお任せすることにしよう。

 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:03:45 (2710d)