作品

概要

作者駄文soccer
作品名
カテゴリー長門SS(一般)
保管日2007-05-01 (火) 18:38:13

登場キャラ

キョン不登場
キョンの妹不登場
ハルヒ不登場
みくる不登場
古泉一樹不登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子不登場
喜緑江美里不登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

「付き合って欲しい」
行き成りそんな事を言われて動揺しない奴は男じゃない。
ましてや相手はあの長門だ。
嘘や冗談を言うとは思えない。
言葉通りに受け取れば俺と付き合いたいって事になる。
そんな考えは早とちりだったようだ。
「・・・買い物などに行きたいが一人では寂しい」
なるほど。そういうことですか・・・。
俺は安心したような残念なような気持ちに苛まれ次の休日を待った。

 

公園で待ち合わせを言い出したのは長門だ。
どうせ買い物に行くなら駅前の方が良いだろうとは思ったが
長門の願いなら何でも聞き入れるさ。
公園に着くと珍しく長門はまだ来ていなかった。
いつもなら待ち合わせ場所には先に着てるはずなのだが・・・。
まぁまだ時間までにはまだ時間がある事だ。
ゆっくり待つことにしよう・・・。

 

暫く待っただろうか。長門が姿を現した。
俺は驚いた。そこに居るのは見慣れている長門ではなかった。
薄いピンクのワンピース姿だった。
正直言って滅茶苦茶似合っている。
可愛さ当社比1.5倍とかいう奴だ。
「・・・。遅れてしまった。ごめんなさい」
謝る事は無いさ。待ち合わせ時間丁度だしな。
俺は長門の案内で商店街へと向かった。

 

見て回ったのはまず本屋。
何でも連続シリーズの最新作が出たらしい。
何とも長門らしい買い物だ。
相変わらず分厚いハードカバー物だ。
俺も少しでも本を読むべきかな・・・?
次に訪れたのは意外にもアクセサリーショップだった。
イヤリングや指環などが並べられている。
長門はペアのペンダントを凝視していた。
銀細工のちょっと小洒落た奴だ。
「・・・。きれい。もしよければ・・・」
その先は何となく分った。
俺とお揃いのペンダントがしたいのだろう。
・・・ってそれは本当に恋人同士みたいじゃないか?
だが断る事は出来なかった。
期待を込められた小さな瞳に見つめられていたからだ。
ハルヒに見つかるとヤバイだろうが二人きりの時につける分には問題ないだろう。
俺は長門の分も一緒にペンダントを購入した。

 

昼食も一緒に食べ、他にも色々見て歩いた。
そして帰り道にそれは起こった。
突然のにわか雨。
天気予報では一日晴れると言っていたのに・・・。
気象予報士のパーマ頭が恨めしく思えてくる。
二人で取りあえず雨宿り出来そうな場所を探した。
待ち合わせに使った公園が近かったのでそこの大きな木で休む事にする。
雨に濡れないように肩を寄せ合う。
雨に濡れた長門はいつもより小さく見える・・・。
そして濡れたワンピースが・・・。
何を考えているんだ!自分!
俺は思考回路を元に戻すと気になっていた事を訊ねた。
「なぁ長門。今日の事なんだがひょっとして・・・」
全てを言い終わらないうちに長門が答える。
「・・・。そう。俗に言うデートをしてみたかった」
ストレートな答え。
殆ど告白に近いだろう。
「私は貴方と過ごせてとても楽しかった・・・。貴方は?」
そんなの決まっているじゃないか・・・。
「俺も楽しかったさ。長門みたいな可愛い子と過ごせて楽しくないはずが無い」
少々クサイ台詞だが素直に言えた。
「・・・。良かった・・・」
長門は・・・。今まで見たことが無いような嬉しそうな顔をしていた・・・。
気が付くと雨は上がっていた。
そして空には虹が掛かっていた。
「見ろよ長門。虹だ」
無言だが俺と同じ気持ちで空を見上げているのだろう。
夕暮れの虹を見上げながら俺は小さなその肩を抱きしめていた・・・。

 
 
 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:03:40 (2729d)