作品

概要

作者G.F
作品名北高戦隊SOS団 − 「紅の飛蝗と藍色の蟻」 −
カテゴリーその他
保管日2007-04-25 (水) 16:36:03

登場キャラ

キョン登場
キョンの妹登場
ハルヒ登場
みくる登場
古泉一樹登場
鶴屋さん登場
朝倉涼子登場
喜緑江美里登場
周防九曜登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ登場
佐々木登場
橘京子不登場

SS

 

週末の町内探索からの帰り…公園に立ち寄って…私は目を疑った。
涼子が…彼の妹さんと美代子ちゃんを相手に…鉄棒で遊んでいる。
「あら…有希じゃない。どうしたの?」
見つかってしまった。
「…涼子…そこで何を?」
「何を…って…見れば解るでしょ?キョン君の妹さんと美代子ちゃんが『懸垂逆上がり』を教えてくれと言ったから教えてあげてるの」
高校生が小学生に鉄棒の技を教えているという、ただそれだけなら微笑ましい光景なのだが…。

 

そこへイノシシの邪道魔獣が出現した。
「フフフ…いたな」
イノシシ魔獣は…イノシシだけのことはあって…いきなり猪突猛進攻撃をしてきた。
私たち4人は…思いっきりぶっ飛ばされた。
「ミヨちゃん!逃げて!」
彼の妹さんが美代子ちゃんを逃がす。
「ちっっ、逃げやがったか。こうなったらお前ら三人だけでも…」
私と涼子と彼の妹さんは…立ち上がっては跳ね飛ばされ、また跳ね飛ばされては立ち上がる。
変身している余裕がない。
彼の妹さんにいたっては…口元から血が流れている。
「俺の使命は…俺の雇い主の都合がいいように未来を変えること」
何ですって?
…ということは…みくるさんの所属する未来はともかく…藤原さんの所属する未来とも違う未来人の傭兵?
「お前らをここで倒せば…それだけで未来は変わる」
以下…イノシシ魔獣の言葉によると…
「長門有希と吉村美代子をここで殺しておけば…キョンは涼宮ハルヒ以外に選択肢はなくなる」
…って…あんた…彼を狙っているのは…私と美代子ちゃんだけじゃないのよ。
言っておくけど…佐々木さんだって怪しいんだから…。
それとも…佐々木さんは「単なる友達」だって思ってるの?
「それと同様、朝倉涼子とキョンの妹をここで殺しておけば…古泉一樹は朝比奈みくる以外に選択肢はなくなる」
…そして…みくるさんは古泉君と結婚せざるを得なくなって…従って未来に帰ることが出来なくなる…とのこと。
「とにかく…『朝比奈みくるが一生涯をこの時代で終えざるを得ない状況』に追い込めばいいのだ!」
要は…イノシシ魔獣は「彼とハルヒが結婚した場合の未来」でなおかつ「みくるさんがこの時代で古泉君と結婚した場合の未来」から派遣された未来人のうちいわゆる「急進派」もしくは「過激派」に雇われた傭兵…ということらしい。
つまり…「みくるさんに下手に未来に帰られたら自分たちの存在が消える」ことになるため、都合が悪いという。
だからといって…諦められない。
いや…諦めるわけにはいかない。
何といっても…私たち三人だけならともかく…そんな理不尽な理由で…美代子ちゃんまでもを狙うのは絶対に許せない。
そこへ…彼が駆けつけてきたかと思うと…
「チェンジ!ライナサーズビートル!」
緑色のインセクトスーツが彼の身体を包み…彼はグリーンビートルに変身した。
「ビートルキック!」
いつものように力任せに回し蹴り。
さすがは彼というべきか…足がイノシシ魔獣の顔にまともに当たって…牙を折った。
「よし!私たちも変身よ!」
そう簡単に未来を変えられてたまるものですか!
「了解!」
私たちは…イノシシ魔獣との戦闘を彼に任せて…
「チェンジ!ビー!」
黄色のインセクトスーツが私の身体を包み…私はイエロービーに変身した。
「チェンジ!ドラゴンフライ!」
銀色のインセクトスーツが涼子の身体を包み…涼子はシルバードレークに変身した。
「チェンジ!バタフライ!」
金色のインセクトスーツが彼の妹さんの身体を包み…彼の妹さんはゴールドパピヨンに変身した。
そこへハルヒ、みくるさん、鶴屋さん、江美里さん、古泉君も駆けつけてきた。
「みんな!イエローとシルバーとゴールドとグリーンに加勢にょろ!」
鶴屋さんが叫んだ。
「チェンジ!マンティス!」
赤いインセクトスーツがハルヒの身体を包み…ハルヒはレッドマンティスに変身した。
「チェンジ!スパイダー!」
青いインセクトスーツがみくるさんの身体を包み…みくるさんはブルースパイダーに変身した。
「チェンジ!ファイアフライ!」
紫のインセクトスーツが鶴屋さんの身体を包み…鶴屋さんはパープルフレアーに変身した。
「チェンジ!スコーピオン!」
白いインセクトスーツが江美里さんの身体を包み…江美里さんはホワイトスコーピオンに変身した。
「チェンジ!スタッグビートル!」
黒いインセクトスーツが古泉君の身体を包み…古泉君はブラックスタッグに変身した。
「希望のパラドキサ!レッドマンティス!」
「知性のスズメバチ!イエロービー!」
「魅惑のジョロウグモ!ブルースパイダー!」
「霹靂のゲンジボタル!パープルフレアー!」
「怒濤のオニヤンマ!シルバードレーク!」
「可憐のアゲハチョウ!ゴールドパピヨン!」
「夢幻のダイオウサソリ!ホワイトスコーピオン!」
「勇気のギラファノコギリクワガタ!ブラックスタッグ!」
「情熱のヘラクレスオオカブト!グリーンビートル!」
「北高戦隊!SOS団!」

 
 

いつの間にかイノシシ魔獣は戦闘員を呼び出していた。
「マンティスダブルトンファ!」
レッドがマンティスダブルトンファで戦闘員と戦っている。
「ビーサーベル!」
イエローが空中を滑空してビーサーベルで戦闘員と戦っている。
「スパイダーマグナム!シューティングモード!」
ブルーがスパイダーマグナムで戦闘員と戦っている。
「ファイアフライキャノン!マシンガンモード!」
私とブルーは背中合わせでファイアフライキャノンで戦闘員と戦っている。
「ドラゴンフライクロスボー!」
シルバーがイエローと同様に空中を滑空してドラゴンフライクロスボーで戦闘員と戦っている。
「バタフライブーメラン!」
ゴールドがイエロー及びシルバーと同様に空中を滑空しながらバタフライブーメランで戦闘員と戦っている。
「スコーピオンシザース・アンド・スコーピオンドリル!」
ホワイトがスコーピオンシザースとスコーピオンドリルで戦闘員と戦っている。
「スタッグダブルソード!」
「ビートルブレード!」
ブラックとグリーンはスタッグダブルソードとビートルブレードでイノシシ魔獣と戦っている。
イノシシ魔獣はイノシシだけに…猪突猛進で体当たりを繰り出してくる。
ブラックとグリーンはよけるだけで精一杯なようだ。
そこへ…ヌンチャクみたいな武器が宙を飛んで来て…イノシシ魔獣にぶち当たる。
「お待たせしましたね。グリーンビートル…いや、キョン君」
その声は…。
「お前…佐々木か?」
そう。そこにいたのは佐々木さんだった。
さらに…周防さんまでもが一緒にいる。
「前から気になってたのよ、あの娘…いったいあんたの何?」
地獄耳かつ千里眼のレッドが見逃す…なんてはずはなく…すかさず本物のカマキリみたいにグリーンに詰め寄った。
更にイエローもグリーンに詰め寄った模様。
変身前のハルにゃんと有希っちでもそうなのだけど…「二人の利害が一致する」という珍しい場面だ。
「待て!待て!ハルヒ!長門!こいつと俺は…あくまでも中学校時代の同級生という以外の何でもない!」
周章狼狽しているグリーン。
「パープルフレアー…あなたが鶴屋さんですね」
パープルの正体が…鶴屋…と知っているとは…佐々木さんも侮れない人だ。
いや…そもそも佐々木さんが鶴屋という人物の存在を知っているということ自体…侮れない。
「周防さんともども邪道魔獣との戦いに参戦させて頂きます。よろしいですね?」
「参戦って…いきなりそういわれても…」
私は困惑した。
「答えは…聞いてません」
おもむろにそう言うと…インセクトブレスレットに似たブレスレットをスカートのポケットから出して周防さんにも渡す佐々木さん。
ん…「よろしいでしょうか」と聞いておいて…相手が返事をするかしないかのうちに「答えは…聞いてません」…?
どこかのテレビ局の特撮番組で聞いたような台詞なのだけど…どこのテレビ局の何という番組だったかな?
それはそうと…佐々木さんのブレスレットの図柄は…バッタ?
「チェンジ!ホッパー!」
佐々木さんの身体を紅色のインセクトスーツに似たスーツが包み込む。
「安寧秩序のショウリョウバッタ・ホッパーソルジャー!」
佐々木さんが変身した戦士は…そう名乗りを上げた。
周防さんのブレスレットの図柄は…見た感じはイエロービーのそれ(ハチ)に似ているようだが…羽根がない。
「チェンジ!アント!」
周防さんの身体を藍色のスーツが包み込む。
アント…つまりアリだ。
アリにしろハチにしろ…身体が小さいから強そうに見えないだけで人間大になれば強いだろう。
「明鏡止水のサムライアリ・アントソルジャー!」
周防さんが変身した戦士は…そう名乗りを上げた。
ホッパーソルジャーは…さっき投げつけたヌンチャクみたいな武器…正確には三節棍というらしい…を拾い上げた。
「ホッパーヌンチャク!」
すると…黒かった三節棍がホッパーソルジャーの色と同じ紅色になった。
「アントハルバード!」
アントソルジャーは「三国志演義」の中で関羽雲長が使ったという「青龍偃月刀」に似た武器を使うようだ。
そして…ブラックとグリーンも含めた四人で…イノシシ魔獣に立ち向かうことに。
アントソルジャーはともかく…ホッパーソルジャーとグリーンはもともとお互いを知っているだけに…物凄く息が合っている。
例え…レッドとイエロー…ハルにゃんと有希っち…といえどもこの点は認めざるを得ないだろう。
「ビートルクラッシュ・グリーンモード!」
グリーンがブラックの肩でジャンプしてビートルブレードで切りつけた。
「ホッパーヌンチャク・降魔陽炎返し!」
ホッパーソルジャーはホッパーヌンチャクで相手を殴りつけて更にジャンプキックを繰り出す。
「アントハルバード・降魔激雷覇!」
最後にアントソルジャーがアントハルバードで相手を切り倒し、爆発させた。
かと思うと…巨大化した。
「ギガスコーピオン!ギガファイアフライ!めがっさ発進にょろ〜!」
私はインセクトフォンでギガスコーピオンとギガファイアフライを呼び出す。
すぐさま馳せ参ずる二台。
「巨大戦は頼みましたよ。それでは…」
そう言うと姿を消すホッパーソルジャーとアントソルジャー。
二人が巨大戦力を持っていないらしい以上は仕方ないので…分乗して乗り込み、メガインセクトを発進させて…。
「インセクトキング、完成」
「ギガスコーピオン・バトルモード、見参」
「ギガファイアフライ・バトルモード、参上」
巨大イノシシ魔獣が襲ってきた。
猪突猛進にインセクトキング、ギガスコーピオン・ギガファイアフライに体当たりを食らわせた。
倒れる三大ロボット。
すぐさまメガバタフライが飛び出し…燐粉を振りかける。
途端に苦しみ始める巨大イノシシ魔獣。
「インセクトサーベル!」
「ボイズンソード!」
「シャイニングカリバー!」
三大ロボットの必殺剣を受け、巨大イノシシ魔獣は爆死を遂げた。

 

「あれ?キョンは?」
ハルにゃんがきょろきょろしている。
「そういえば…すぐそこにいたようですけど…えっ?」
みくるに言われて見ると…キョン君は…そのまま待ち伏せしていた佐々木さんと話し込んでいる様子。
慌てて行こうとする有希っちとハルにゃんだったが…タイミングが悪かったのか…キョン君は佐々木さんに「拉致」されてしまった。
「…」
有希っちはベンチに座り込んでしまった。物凄く憂鬱そう。
「それにしても…確かに敵じゃないとは思うんだけど…」
ハルにゃんまでもが有希っちと同じベンチで頬杖をついている。
「まあまあ…これ奢るから、元気出しなよ」
私は二人に…すぐそこの移動店舗で買ってきたクレープを差し出した。
「どれが好きかわからなかったから全種類買ってはきたけど…ん…?」
見ると…ハルにゃんと有希っちは…次から次へと手当たり次第に…自棄食い的に全部食べるつもりでいるらしい。
…参ったなぁ…ま、いっかぁ。
私はドトールコーヒーのカフェラテのパッケージにストローを差し込んだ。
「出来た!」
「やったぁ!」
その時…キョン君の妹さんと美代子ちゃんの声が。
声のしたほうを見ると…涼子ちゃんとキョン君の妹ちゃんと美代子ちゃんが…鉄棒のところにいた。
「まぐれじゃないって証明のために…もう一回やってみて!」
涼子ちゃんが言った。
キョン君の妹ちゃんは頷くと…懸垂逆上がりを繰り出す。
続いて…美代子ちゃんも成功を収めた。
「そうよ、やれば出来るじゃない!」
涼子ちゃんも…まるで自分のことのようにすごく嬉しそうだ。
そうよね…自分が教えて二人が懸垂逆上がりが出来るようになったんだもんね。嬉しいはずよね。

 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:03:39 (3088d)