作品

概要

作者江戸小僧
作品名無時代伝奇劇 花の命短きこと
カテゴリーその他
保管日2007-04-22 (日) 19:42:11

登場キャラ

キョン登場
キョンの妹不登場
ハルヒ登場
みくる不登場
古泉一樹登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子不登場
喜緑江美里不登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

注記
このSSは『陰陽師』(著/夢枕獏)を大いに参考にしています。原作非準拠です。

 
 
 
 
 

  <<花の命短きこと>>

 

 何時とも知れないが、闇が都をも跋扈していた時代の話である。

 
 

   <壱>

 

 その邸は、都の北東の方向にあった。周りには身分の高い貴族の邸はない。都の中では、寂れている一角である。塀越しに、淡い花弁を付けた木が見える。
 陽は天空に高い。この季節にしても、暖かい日だった。
 浅黄色の狩衣を少しばかりだらしなく着た男が、その邸の門をくぐった。高価そうな生地を身につけているが、随身の姿は見えない。この男、都ではきょんとだけ呼ばれている。帝すらがその名で呼ぶからには、何かやんごとなき血筋なのかも知れないが、とてもそうは見えない。
 男はそのまま、建屋には入らずに左へ足を向けた。
 一見破れ寺のように足元には草が繁茂しているが、よく見ると、まるで山の獣道のように草が生えていない筋があるのがわかった。
 男は迷う風もなく筋に沿って奥へと足を踏み入れる。
 と、庭に面した濡縁に、白い狩衣を着た姿が一つ。
「なんだ。いつもそこで茶を飲んでいるのか?」
 狩衣の主が顔を上げた。薄い色の髪は短く、顔は比べるものがないほど白い。そこに輝く黒曜石のような瞳が、来訪者をまっすぐ見つめていた。
「待っていた」
「俺をか?」
「そう」
 男は訝しげに眉を顰めた。
「使者は寄越していないぞ。どうしてわかったんだ」
「あなたは」
「うむ?」
「ここに来る途中に大路で『長門はいるかな』と呟いた」
「あー、そうだったかな」
 男が目を庭の方に逸らしてから再び簀に視線を戻すと、白い狩衣の主の横に湯気を立てる湯呑が置かれていた。
 男は簀に上がり、そこに座り込む。
「ここにいると、まるで山にいるように春の匂いを感じる」
「そう」
 男は横目で隣を見やる。
 粉をつけていないのに白い顔を彩る瞳は大きく、眉は抜かれないまま細い山を描いている。口唇は紅く、これらを形作る細く柔らかい線はこの主が女であることを如実に示していた。これが、都一と噂される呪術師、この邸の主であった。
 男はしばし口を閉ざしていたが、やがて開いた。
「ところで、お前達呪術師には花見という習慣はあるのか」
「都人が考える花見はしない」
 少女は透き通るような声で答えた。
「私達は常に世界を見ている。一つの花、決められた季節にのみ注目することはない」
「そうか。実はな、こんなことがあったのだ」
 男は、茶を口に含むと、語りだした。
 それは、山で桜を愛でるのに少しだけ早い頃合の日であった。周りよりきょんという名でのみ呼ばれるこの男、常より親しい吉村家の娘、美代子に請われて山へ花見に出掛けた。
「申し訳ありません。私のために」
 まだ眉を抜くことを親から許されていない歳だが、輝く黒髪と歳の割りに長身の姿は大きくなったらさぞや美しかろうと噂されるものだった。
 そんな自慢の娘であったから、親としては娘自身が篤く信頼する男が随伴するのでなければ邸を出ることも許さなかったであろう。
「いや、俺は楽しんでるよ」
 きょんと呼ばれる男はそう応えて、湯呑を口に含んだ。
 この頃、桜を愛でながら酒を呑むことが都の男達の中で広まっていた。このような宴は都の女が男と共に外に出るための良い口実でもあったから、評判の女を連れて花見をしたりすればこの季節の大きな話題となった。
 娘は周りの話を聞いて、自分も是非山まで出向いて花見をしてみたいと親やきょんと呼ばれる男に頼んだ結果が今日の二人であった。
 まだ花は咲き誇る程ではなく、他に花見をする者は見当たらない。
「綺麗ですね」
「ああ。暖かいし、梅よりもこちらの方がゆっくり愛でるには良いかもしれない」
 男はそう言いながら、娘の笑顔に己の頬も緩むのを感じる。やがて化粧をするようになって幼さを捨てようという美代子を今のうちに目に焼き付けておこうと思う。
「あの……満開になる頃には、誰かを誘って花見をするのですか」
 自分をまるで兄のように慕う娘の小さな声に目を細めて男は答えた。
「俺は仲間と酒を呑むためにする位か。谷口や国木田を知っていたかな」
 筋の通った鼻先を向けて、娘は男を見つめた。
「谷口殿とは、先日鬼を払ってさしあげた方では?」
「ああ、あの谷口だが、その話は少し違う。鬼を払ってくれたのは呪術師だ」
 美代子の顔色に、影が落ちた。
「呪術師――都の鬼門に住まう呪術師ですね」
「都一の呪術師だ」
 男は少し語気を強めて話す。
「長門という。その邸は華美なところがまるでないが、いるだけで心を落ち着かせる、不思議なものがある」
「時々、その邸にたったお独りで行かれるそうですね」
 男は思わず眉を顰めた。
「供の者達が怖がるのでな。皆、噂ばかりを信じる」
 美代子は男の手をとっていた。
「私は平気です。そんな噂」
「あ、ああ」
 男の表情に気が付いたように、娘はすぐに男の手を離すと顔を背けて俯く。
 そのまま、暫く二人は黙って花を見つめていた。
 暖かい風が、樹の下にいる二人をくすぐった。その風の中に、桜の花弁が舞っている。
「桜はせっかく咲いても、すぐ散ってしまうんですね」
「そうだな。花見のできる頃合は僅かだ。樹によっても違うから、気をつけていないとすでに散っていることもある」
「早く咲いてしまわないと、愛でてもらう間もなく散ってしまうのですね」
「うん?」
「私も―」
 なぜか物悲しそうな顔になって再び口を噤んだ娘を、男は日が落ちないうちにと思ってその邸へと送り届けた。
「で、どうもその晩からこの美代子が寝込んでしまってな」
「なぜ」
「わからん。風は冷たくなかったと思うのだが、まだ子供だからな。あんなに長居せずにもっと早く帰れば良かった」
 呪術師は男の顔を見つめた。
「あなたはそれを申し訳なく思っている」
「俺と出掛けた日から臥せったのだ。俺のせいだろう」
 微かな風が庭より邸の中へと流れ、男に花の香を届けた。
「それに、帝にも責をいただいてな」
「帝は気が短い」
 男は背筋を伸ばした。
「長門、そういうことを人前で言ってはいかんぞ」
「ここにはあなたしかいない」
「いや、しかしな」
「あの女の前では言わない」
「そういうことでは―」
 狩衣の少女はきょんと呼ばれる男の表情を無視するように続けた。
「帝はあなたに何を?」
「俺が山へ連れて行ったことが原因だからなんとかしろ、とな」
「……」
 男は溜息をついた。
「美代子は妹のように思ってきた。正直、顔も見れず臥せっていると聞くと俺も辛い」
「……そう」
 男が呪術師の邸を辞したのは、日が暮れてからであった。
 日の暮れた都を徒歩で通る者は多くない。ましてや、貴族であればまずいない。
 それでも太刀を佩いているせいか傍に寄る者もなく、男は己の邸の門が目に入るところにまで歩を進めていた。
 と、足が止まった。
 路に、大きな黒い影がある。よく見ると、輿のようであった。妖などではない証に、こちらからは影になっているが牛とその御者がいるのはかろうじてわかる。
 誰が、そのようなところに輿を置くのか。この辺りの邸であれば、門をくぐれば車留めもある。三日月が雲に隠れていて御簾の中はわからないが、なにやら人の気配がある。
 男は、忍ぶように輿へと向かった。
 腰の太刀に左手をかけ、腰を落とし気味にしてゆっくりと足を進める。まっすぐに輿に向かうことはせず、御簾の正面からすこし距離をとった辺りで歩を止めた。
 雲が流れ、僅かな月明かりが戻った。御簾が揺れる。
 一瞬、御簾の奥の顔と目が合った。
 それは、夜目にもわかる美しい女であった。闇をもはじく様な輝く黒髪、通った鼻筋、吸い込まれるような瞳。
 まるで月明かりを集めて人の形にしたような女であった。
 男の脳裏に何かが浮かぶが、それが何か、わからない。よく見知った顔。しじゅう想い出している顔。そんな気がして仕方がないが、今ひとつのところで形にならない。
 一瞬の後、その女は慌てたように御簾を閉じた。輿が動き、夜の路を去っていく。

 
 

   <弐>

 

 都の内裏に、帝の声が静かに響いた。
「人払いを」
「は?」
 帝の傍に控える検非違使の長は、怪訝な顔を帝に向ける。
「出て行って」
「しかし……」
 長は、整った顔で帝とそれに相対している男を眺めやる。
 帝を守ることを職とする自分が、何故来訪者がいるのに退出を命じられるのか理解できないと主張しているような表情だった。実際には、すでに何度となく経験しているのだが。
「何度も言わせない!」
 長は、残る男にだけわかるように顔を顰め、他の者を従えて退出した。
「で、どんな具合なの」
「わからん」
「ちょっと! どういうこと?」
 指を突きつけて目を見開く帝に、きょんとよばれる男は困ったような顔を向けた。
「ずっと床に臥せっていて、会えないのだ」
「当たり前でしょ、まだ小さくたって娘なんだから。寝ている姿は見せたくないわよ」
「いや、話もさせてもらえんのだ」
 帝の目が吊り上った。やおら立ち上がる。
「あんた! やっぱり本当はおかしなことしたんでしょ」
「お、おい、やめろ。はるひ。く、苦しい」
「兄のように慕ってるなら、話もできない筈ないものね。何をしたかは聞かずにこのまま逝かせてやるわよ。帝の責務として」
「いいから待て!」
 どうにか帝の手を振りほどき、男は乱れた襟を直した。
「これだけ長く患ってるのに、誰も診てないのはおかしいだろう。薬師も術師も」
「そういやそうね」
「だから、ここは誰ぞか女房にでも行ってもらおうかと―」
「じゃ、こうしましょう!」
 帝は瞳を輝かせた。
「あんたが誰か見つけて連れて行きなさい」
「俺には女房連中の知り合いはいないぞ。邸の者では美代子に見舞うのは畏れ多い」
「じゃ、あ――そんなこと、自分で考えなさい!」
 追われるように退出する男を、隙なく服を調えた検非違使の長が遮った。
「どうするんです」
「古泉。何か策があるなら早く言え。俺はもう考える気分じゃない」
「さあて。僕も女房の知り合いには不自由しているので」
 睨み付ける男をいなすように、古泉は微笑んだ。
「吉村殿はあの娘をとても大事にしています。本来ならば転んだだけでも薬師を呼んでいるでしょう」
「しかし、今回に限っては誰も呼ぼうとしていない」
「それが何を意味するか、あなたは知っている筈ですが」
「おい、もっと分かり易く言えないのか」
 検非違使の長は男に顔を近づけた。
「誰でも怖いのですよ、呪術師に近づくのは。しかも、自分の家族に妖が憑いたなどと噂されることになるのはね」
「誰でも、じゃない。それは違うぞ」
 きょんと呼ばれる男は外に出ると車をそのまま待たせ、徒歩で都の北東へと向かった。
 いつものように一見破れ寺にも見える邸の門をくぐり、そのまま庭へと歩く。
 濡縁には、いつものように湯呑があるものの、呪術師の姿は見えなかった。
「ふむ。やはり使者を立てるべきだったか」
 男は呟きながら濡縁に腰掛ける。
 陽はまだ昇りきっていない。爽やかな風が庭の樹や草を揺らした。
 と、叢より茶色い姿が飛び出した。軽やかな動き、しなやかな体つき。
 その猫は何故かまっすぐ濡縁に向かって走り、飛び乗った。双眸が、まるで尋ねるように男を覗き込む。
「なんだ。言付をしてくれるのか」
 男の軽い言葉に、猫は舌を出してみせた。
「なんだ」
 再び猫はじっと男を見つめる。
「すまんな。ここの主はお前と話せるのかも知れんが、俺には無理だ」
「できないと思うことは、たとえできることでもできない」
 突然背中に当たる声に男は慌てて振り向いた。
 呪術師が、姿はいつもの通りながら、なにやら乾燥した木の実のようなものを手に持って立っていた。
「長門。出掛けていたのか?」
 白い透き通るような顔が僅かに動いた。
「あなたが着く前に帰った。今はこれを取りに行っていた」
「それはなんだ」
「猫が好きなもの」
 長門が手に持ったそれを庭に投げると、猫は追いかけるようにして庭へと降りていった。
「本当はこの季節にはないもの」
「それをわざわざ用意してあるのか」
「留守を守ってくれていたから御礼」
「猫が留守を?」
「そう」
 猫は木の実を熱心に咥え込んでいる。
「ところで、今日は相談に来たんだが」
 きょんと呼ばれる男は、美代子の具合に関する検非違使の長の意見を話した。
「もし妖異が関わりあるなら、この前のように外からわかるのではないか」
「わかる場合もある。しかし、必ずではない」
「そうか……会うことを納得させなくてはならないんだな」
 男は目に悲しみを滲ませた。
「昔は一緒に水浴びすることも厭わなかったのにな」
 きょんと呼ばれる男は濡縁から立ち上がった。
「このままでは俺が行ってもしようがないが、とにかく寄ってみる」
 呪術師の頬が強張ったように男は思った。
「行く」
「なに?」
「私も行く」
「しかし……邸に入れるかどうもまだわからんのだぞ」
「いい」

 
 

   <参>

 

 吉村の邸は、きょんと呼ばれる男の邸の近くであった。きょんの車で着いた二人は邸の主と対面した。
「あー、何度も申し訳ないのだが、どうにか……」
「わかっております」
「なに?」
「今朝の事です。急に、あなたに会いたいと言い出しました。きっと、近くあなたが訪れるだろうと」
 二人は、奥へと通された。
 美代子のいる部屋は、衝立で見えないように仕切られていた。
「美代子……大丈夫か」
「はい。来ていただけたんですね」
 その声は、きょんと呼ばれる男にはいつもよりも低いものに感じられる。
「今日は、信頼できる呪術師と一緒に来ている」
「……では、やはりお気づきだったのですね」
 男は思わず長門の顔を見た。
 長門は目で話を続けるように促す。
「倒れてから随分経つからな」
 衝立の向こうで、衣擦れの音がした。
「私……」
「待って」
 急に、短髪の呪術師が口を挟んだ。
「どうしたんだ、長門」
「準備をしたい。手伝ってほしい」
「あの、私は……」
「大丈夫。すぐ戻る」
 長門は男の手をひいて、部屋から出て行った。
 部屋から遠ざかると、呪術師は男を睨むように見つめた。
「昨日、何かあった筈」
「何か?」
「私の邸を出た後」
「ああ―」
 男は改めて昨夜の輿と女の事を思い出し、長門に話した。
「―ということがあったのだよ。実に不思議だったな」
 呪術師の瞳は黒曜石のように固かった。
「普通でないことがあったら、隠さないでほしい」
「いや、別に妖異ではなかったし」
「約束してほしい」
「わ、わかった」
 呪術師は尚も視線を強くしたままで男に言葉をぶつけた。
「暫く私達二人だけで話をする。終わったら呼びに行く」
 男は邸の主と共に待つことにした。気まずい空気を換えようとするかのように主が酒を用意させ、瓶子の三本も開いた頃、ようやく呪術師がやってきた。
「終わった。あなただけ来て欲しい」
 主は反対もせず、期待に満ちた目で二人を送り出す。
「なあ、終わったとは」
「元に戻った。もう大丈夫」
「なんだったのだ。やはり鬼が憑いたのか」
「違う」
 部屋に着くと、既に衝立は取り除かれていた。きょんと呼ばれる男が良く知る美代子が、やや頬を紅くして待っていた。
「もう、大丈夫か」
「はい、ありがとうございました。あの……」
 娘は呪術師の顔を伺う。
 長門は頷いた。
「今から言う事は、ここだけの話」
「ああ」
「彼女は、早く大人になりたかった」
「大人に? まだ早いと思うがな―」
「それが彼女の願いだった。その想いが強いために、体が影響を受けた」
「それで、ずっと臥せってしまったのか」
 美代子は頷かず、ただ恥ずかしそうに顔を伏せた。
「彼女は大丈夫。これからも」
 男は笑顔を娘に向けた。
「そうか。本当に良かった。君はこれから輝く年頃をゆっくり楽しむことになるからな。急に大人になったら勿体無い」
 美代子は幾分悲しそうに男を見つめたが、やがて頷いた。
「私、今の自分を楽しむことにします」
「そうか」
「それに……敵わないから」
「うん?」
「何でもありません」
 美代子は久方ぶりに輝くような笑みをきょんと呼ばれる男に向けた。

 
 

   <四>

 

 きょんと呼ばれる男と呪術師は、呪術師の邸の庭を眺めながら湯呑を手にしていた。
 ここに一本だけある桜の花が、丁度良い頃合であった。
「あれから、美代子はとても元気だ。お前のお陰だよ」
「これで良い」
「うむ。しかし、何故慌てて大人になろうと思ったんだろうな」
 男は庭を眺めながら言った。
「桜だって咲くべきときに咲くからこそ風雅なのだ。他の花が咲いているからといって自分まで慌てることはない」
「あなたが良い漢だから」
「俺? ただの男だぞ」
 呪術師は短い髪を揺らした。
「あなたは」
「うむ」
「意に沿わない縁を拒む者でもある」
「すまぬ。良くわからん」
「構わない。知らぬ故に力を持つこともある」
「うむむ」
「それでも」
「なんだ」
「あなたはここにいる」
「ああ。前にも言ったが、ここは落ち着くところだ」
「それは、あなたが良い漢だから」
「やはり呪術師の言う事は良くわからんよ」
「そう」
「だが……お前の話を聞いていると、何故か解るような心持になってくる。実際には解ってないのにな」
「それは―」
「お前がこの邸のように、人を落ち着かせるものを持つからだ」
「……」
「そういえば、この前の夜に俺がみた輿の方は良いのか?」
「なぜ」
「あの時、随分怒ってたじゃないか。俺が黙っていたことに」
「あの時には重要だったから」
「今はいいのか?」
 呪術師は黒く輝く瞳で男を見上げた。
「あなたは本質を見る力を持つが、時に明らかな事を心では見ないことがある」
「本当に、呪術師の言う事はわからないな」
 風が桜の花弁を舞い上げ、濡縁に模様を付けた。

 

   終

 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:03:38 (2713d)