作品

概要

作者達磨
作品名結論
カテゴリー長門SS(一般)
保管日2007-04-19 (木) 22:13:27

登場キャラ

キョン不登場
キョンの妹不登場
ハルヒ不登場
みくる不登場
古泉一樹不登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子不登場
喜緑江美里不登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

消失長門で書いてます(´・ω・`)

 

 

あるマンション住人の日記

 

3月20日。
今日はきっと一生思い出に残る日になるだろう。
初めて私から近づけた日。
初めて人と心をつなげた日。

 

今日は終了式があったので、午前中で放課となった。
午後は丸々、彼と街を歩くことに決めた。
彼と付き合い始めてから1ヶ月と少し。
ほぼ毎日一緒に帰ってはいるものの、
こういうデート?らしきものは
一切したことがないので、ドキドキする。
学校から出て、適当なファストフード店に入り、
昼食を食べながら心を落ち着かせる。
彼はなんとも無さそうに食事をしているので、
私も必死になんとも無い様に繕う。
口に入れようとしたポテトが数個落ちた。

 

店を出て、商店街を通り抜けて、
何も買うものが無いのにデパートに入る。
適当に服を見る。
可愛いと思ったものの前ではどうしても立ち止まってしまう。
それを見た彼が「欲しいのか?」と問いかけるけど、
彼にお金を出させるのは忍びない。
今度自分で買って、これを着た私を彼に見てもらおう。

 

デパートを出て、ブラブラと歩く。
気づくと並木道を歩いていた。
そろそろ桜の咲くころとはいえ、ここはあまり
春を感じさせる匂いも色も無かった。
彼と私は端っこの方を並んで歩いた。
もう1ヶ月も経つというのに未だに手をつなぐのは恥ずかしい。
というより、彼と手をつないでる所を
見られるのが恥ずかしいのかもしれない。
本当はもっと近づきたいのに。

 

「・・・」
「・・・」
彼と私の間に会話は無い。
コレといって話す事も無いし、話す必要も無いからだ。
私から話しかけなければ、そう思うものの
なかなか行動に移せない。
無意味に恥ずかしく思うところや、
こういう引っ込み思案なところは、自分でも嫌いだ。
治したいのになかなか治せない。
悔しい。
そう思ったときに私に向かって風が吹いた。

 

「ん」
目から少量の涙が流れる。
悔しさを感じたからではなく、単にゴミが入っただけのようだ。
それに気づいてか、彼が私の方を振り返る。
「どうした?」
そう言って、私の顔と同じ位置に顔を持ってくる。
両手を膝に付けている。

 

胸が高鳴る。
彼の顔が至近距離にあるからだろう。
今さっき感じた悔しさが頭をよぎる。
「行動は、しないよりするほうがいい」
私なりに考えた結論。
自分を変えるための言葉。
うっかり言葉に出してしまった。
彼は「?」という表情を浮かべている。
その彼の首に両手を回し、私の体を彼に近づける。
そして、私の唇と彼のそれが重なった。

 

目を瞑ってたから分からないけど、
たぶん彼は動揺してた。
でも数秒後には落ち着いて、
彼の両手が私の背中に触れるのを感じた。

 

「思ったことはすぐに実行」
それが、私なりに考えたもう一つの結論。

 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:03:36 (2729d)