作品

概要

作者G.F
作品名Cyber Girl
カテゴリー長門SS(一般)
保管日2007-04-11 (水) 21:31:03

登場キャラ

キョン登場
キョンの妹不登場
ハルヒ不登場
みくる不登場
古泉一樹登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子不登場
喜緑江美里不登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

※SS集/641 の続き…みたいなものです。

 

涼宮ハルヒが長門有希によってサイボーグ化改造(SS集/593以下「続きは○○です」及び「続き…みたいなものは○○です」を参照)されてから…一ヶ月が過ぎた。

 

長門は初め、俺にだけハルヒがサイボーグになっていることを打ち明けた。
だが…良心の呵責に耐え切れなくなったのか…「朝比奈みくると古泉一樹にはしゃべらないこと」という条件で…ハルヒにも打ち明けたらしい。
まあ古泉に透視能力があればたちどころにハルヒが「今までのハルヒでない」ことがばれてしまうのだが…あのニヤケ超能力者には…幸いか不幸か閉鎖空間で赤い玉に変身したり異相空間で玉を作って発射したりするくらい…到底、透視能力があるとは思えない。

 

今回の一連のこの騒動は…そもそも当のハルヒが「あたし、サイボーグになりたいなぁ…」などと抜かしていたことが一番の元凶というべきなのだが…長門によると…情報統合思念体が長門に対して「ハルヒ生体解剖指令」を出していたことも重なる。
情報統合思念体としては…「進化が滞っている自分たちの新たなる進化への打開策」を探りたかったのだろう。
そこで「特殊な進化を遂げた有機生命体」であるハルヒの身体を解剖して内臓や骨格や筋肉などを標本化して送るように、ハルヒに一番近い位置にいる長門に対して指令を出した。
ところが長門としては…ハルヒを「殺してしまう」のはどうしても嫌だったので…生かすために「朝倉涼子の身体を使ってハルヒをサイボーグ改造したい」と申請し、それが通ったのだ。
朝倉の身体を使ったのは…長門に言わせると「自分の身体と涼子の身体は身長などが違うものの内部構造は全く同じだから」という。
つまり長門としては「同じ身体の方がメンテナンスがやりやすいから…」ということらしい。
その上ハルヒと朝倉は身長もスリーサイズも「ほぼ同じ」であることが決め手になった…という。
しかし…俺はその話を聞かされたとき…あの急進派氏…朝倉の親父さん…がよく主流派氏…長門の親父さん…に異議を唱えなかったものだと思った。
まあ急進派氏としては…娘の身体がハルヒの身体になって生かされることになるのだから、まあいいわ…と思ったのだろうか。
もっともそのために…朝倉の亡霊(?)とハルヒが「身体を返して」「この身体はもうあたしのもの」と大喧嘩を繰り広げてしまい、怒った朝倉が本人いうところの「強硬手段」に出た、つまりハルヒに憑依して…という騒動がおきた(SS集/641を参照)のだが…その結果3回も朝倉に襲われたことになる俺が「俺は…朝倉を許す。そう決意した」と宣言したものだから…当の朝倉が萎縮してしまい、長門に前の身体と寸分違わぬ新しい身体を作ってもらってその身体に入った後…「キョン君…本当にごめんなさい」と泣きじゃくって謝ったんだっけ。
朝倉の涙は…俺は…その時、初めて見た…と思う。
それ以来…朝倉は、以前と思うと…打って変わって優しい心の持ち主になったなぁ…と思う。
俺の妹とミヨキチも…朝倉に時々遊んでもらっているらしいから。
俺の妹曰く…「私のお姉ちゃんになってほしいのは涼子ちゃん、キョン君のお嫁さんになってほしいのは有希ちゃん」らしい。
妹にとっては「姉」と「義姉」では意味合いが違うらしいから。
どうでもいいが…妹よ…もしそんなことをハルヒの前で話したら…ハルヒが…駄目だ…そこから先は考えたくない。
何しろハルヒの力は…見た感じが改造前と変わっていないから信じられないのだが…通常時で改造前の1.5倍、興奮するとその度合いに応じて改造前の2倍から8倍になり、怒りに任せて最大出力に達したら改造前の15倍になる…と長門が言っていた。
だから…俺など、簡単に絞め殺されてしまうだろう。
長門によると…ハルヒには他にテレパシー能力もつけたらしく…ただしハルヒとテレパシーで話せるのはテレパシーの周波数がハルヒと同じ朝倉と長門だけ…とのことだ。
…ということは…喜緑さんは周波数が違うのか?
俺は、ふと生じた疑問を長門と朝倉にぶつけてみた。
「…そう」
「でもお前ら…喜緑さんともテレパシー会話が出来るみたいだが…」
「江美里さんとテレパシーで会話をする際には思念体が仲立ちになるのよ」
「なるほど」
長門と朝倉の話を要約すると…ハルヒの現在の位置は…例えて言うなら「LAN(ローカルエリアネットワーク)には繋がっているものの、ウェブには繋がっていないパソコン」みたいな微妙なもの、とのことらしい。
さらに…長門によるとハルヒには「情報統合思念体に対するアップロード機能」や「情報統合思念体からのダウンロード機能」は付けていないとのこと。
…おいおい長門…ハルヒにそんなものをつけた日には…あいつのことだから何をしでかすか解らないんじゃないのか?

 
 

「ハルヒちゃん、気分はどうかしら?」
え?涼子?
「…今、あなたの耳に聞こえているその声。その声は涼子の心から発している声」
有希…それならそうと早く言ってよ。
それにしても…有希とはテレパシーで話せるんだけど…涼子ともテレパシーで話せるようになるとは思わなかったな。
「あのね…私と有希のテレパシーは周波数が同じなの」
テレパシーにも…周波数ってあるの?
まるで電波みたいね。
「…そう…だから周波数がやはり同じあなたにも…私と涼子のテレパシーが音声に変換されて耳に聞こえるはず」
「だからといってカンニングの手段として使わないでね。まあ、あなたの頭だからする必要はないだろうけど」
はいはい、解ってますよ。

 
 

「涼宮さんのことなんですが…」
古泉がにやけ面で聞いてくる。
「…最近…あなたと長門さんとで、何か、我々に隠していること、あるんじゃないですか?」
ん…何のことだ?
どうでもいいが…そこへ飛車を打つと俺の角で取ってついでに王手だぞ。
「機関では…彼女のことを全て調べ上げたつもりでいた。ですが…」
「知らんな」
俺は嘯いた。
長門に「ハルヒにサイボーグ手術を行ったことは朝比奈さんと古泉には黙っていろ」と言われたのだから黙っているしかない。
先ほども言ったとおり…古泉に透視能力が使えれば少なくとも古泉にはばれている可能性が高い(この場合…「何も知らないのは朝比奈さんだけ」ということになる)が…未だにばれていないところを見るとどうやら本当にこいつの「超能力辞典」には「透視能力」という言葉が載っていないようだな。
「最近…閉鎖空間がかなりの頻度で…しかも…いつもの閉鎖空間と勝手が違う時があるので梃子摺ってるんですよ」
「勝手が違う?」
お前らが梃子摺ろうが梃子摺るまいがこっちにゃ関係ない。
「しかも…神人の色がいつもと違うことがあるんです」
神人の色がいつもと違うことがある?何だそりゃ?
「凉宮さんが閉鎖空間とともに作り出す神人といえば通常は青いんですが…最近…ピンク色のが現れることがあるんですよ」
「ピンク色」と聞いて…俺は思わず大笑いしてしまった。
「だから…そっちが何か知っていることがあるなら…と思いまして…ですね」
ああ古泉、すまん…そりゃ恐らく「閉鎖空間」というよりは俺と長門とハルヒの「秘密の遊び空間」だな。

 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:03:32 (3082d)