作品

概要

作者達磨
作品名朝比奈さんと猫長門さん
カテゴリーその他
保管日2007-04-08 (日) 12:19:21

登場キャラ

キョン不登場
キョンの妹不登場
ハルヒ不登場
みくる不登場
古泉一樹不登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子不登場
喜緑江美里不登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

朝比奈みくるの日記
(禁則事項によって禁則事項に送られる。
これが報告書の役割を果たす。)

 

春。
暖かくなりはじめて少し眠くなってしまう今日この頃。
春眠暁を覚えず、という言葉がこの時代にはあるそうですけど、
それを身をもって体感してます。
何故私たちの時代には無くなってしまったのか
不思議に思います。

 

さて、今日はとても忘れがたいことが起きました。
そして、それは長門さんを対象にしたことです。

 

放課後。
授業が終わり、私はいつものように文芸部室へ急ぎます。
どんなに急いでも一番は長門さんだけど、
私は皆さんにおいしいお茶をお出しする使命が
(またメイド姿に着替える必要も)ありますから、
なるべく早めに来る様にしてるのは
既にご存知のことと思います。
その日も長門さんは窓辺で本を読んでいると思って、
部室の扉を開けました。

 

ですが、そこに長門さんの姿はありません。
今日は何か用事でもあって遅れるのかな?とその時は思いました。
しかし、いつも通り置かれているパイプ椅子に向けて
よく目を凝らしてみると、そこには子猫となった長門さんが
丸まって眠っていたのです。
その姿を何と形容すればいいのか分かりませんが、
猫と人を半分半分にした容姿という印象でした。
猫耳のついた長門さんの顔、
手や足は完全に猫化しており、
体は制服を着たままになっていました。

 

その子猫を持ち上げて改めて驚きます。
手に感じるその感触は、猫のそれとまったく同じなのです。
長門さんなのに猫、猫なのに長門さん。
「にゃあ」
そう鳴くと同時に、彼女はひっかくように右前足を回しました。
もしかして言葉を喋れない?と思い、聞きます。
「な、長門さん・・・言葉をしゃべることは無理ですか?」
「にゃー・・・にゃあ」
どうやら無理なようだと分かり、少し落胆しました。
何故この現象が起きたか、誰がこんなことをしたかぐらいは
私にも分かるけど、どうやって治すかまでは分かりません。
ですから、その時は「どうしよう・・」と慌てました。

 

「それにしても―」
慌てながら、ふと長門さんを見つめなおします。
じっと見てると・・・・何だか可愛らしくて堪りませんでした。
私を見つめるその目はいつもと変わらないけど、
今のその目はむしろ純粋さを持っているようにも見えました。
私はパイプ椅子に座って長門さんを膝に置き、
その背中を撫でると、長門さんはビローンと私の膝の上で
伸び伸びとし始めたのです。
「うふ、可愛い」
それに答えるように長門さんが鳴きました。
「うにゃー」

 

その瞬間、長門さんは私の膝から飛び降りて駆け出したと思うと、
いつの間にか長門さんは子猫でなく、
いつもの長門さんに戻っていました。
「な、長門さんっ!?」
私は驚きました。
その変化は一瞬で全く知覚できないものだったからです。
恐らく私の知覚にブランクを作ったのでしょう。
今はそう予測できますが、その時は全く分かりませんでした。
「・・・・」
長門さんは振り向いて、私のほうを見続けます。
その視線は少し下を向いていて、
どちらかというとパイプ椅子の方を見ているような―
「あっ、す、すいません!すぐどきます!」
私は急いで椅子から立ち上がり、お茶の準備を始めました。
ついうっかり忘れていたけど、まだメイド服姿にも
着替えてませんでした。
私は急いで着替えて、読書をする長門さんに
お茶を出してあげました。

 

「熱い・・・・」

 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:03:30 (3090d)