作品

概要

作者G.F
作品名The Revision of Security Hole
カテゴリー長門SS(一般)
保管日2007-03-28 (水) 21:23:40

登場キャラ

キョン登場
キョンの妹不登場
ハルヒ登場
みくる不登場
古泉一樹不登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子不登場
喜緑江美里不登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

※SS集/609 の続き…みたいなものです。

 

「…ハルヒ…気分はどう?」
…気分はどう?って…ちょっと有希…あんた…あたしをこんな状態にして…何を言ってるの?
あたしは今、手術台…っていうの?十字架みたいなベッドに寝かされて…全裸にされて…手足を頑強に固定されている。
逃げ出そうにも逃げられない状況。
一方有希は…手術用のスーツに手術用の帽子、おまけに眼鏡まで掛けて…「小柄な女性外科医」って感じのスタイルになっている。
「…これから…あなたの身体のセキュリティホールの修正を行う」
「セキュリティホールの修正?」
…どういうこと?
「…これ以上黙っていると都合が悪いので…話す」
…これから話すことは知っているのは今のところ私のほかには彼のみ…と、有希は付け加えた。
有希がいう「彼」というのがキョンのことだというのはわかっているから…どうやらキョンは知っているらしい。

 

有希の話によると…有希は…あたしの身体をサイボーグ化改造したらしい。
確かに…「なりたい」と言っていたことは認めるけど…ね。
でも…本当にサイボーグ化しちゃったの?
それ以前に…あたしの身体がサイボーグ化しているって本当なの?…と聞こうとして…あたしははっとした。
そういわれてみれば思い当たることが…最近、身体が変なのだ。
あたしとしてはそんなに力を入れていないはずなのに…キョンや古泉君が…痛がったり苦しがったりする。
この間はみくるちゃんの服を脱がそうとして…服を破っちゃったその上…胸を揉んだら激しく痛がった。
だから…あたしは最近…団室で…嫌われているわけじゃないにしても…敬遠されているようだ。
「…通常の力は改造以前のあなたの1.5倍になっている」
そりゃ道理でキョンや古泉君が痛がったり苦しがるわけだ。
「…興奮するとその度合いに応じてその力は改造以前の2倍から8倍になることもある」
そりゃ道理でみくるちゃんの服を破っちゃったり痛がらせたりしちゃったわけだ。
「…怒りに任せて最大出力に達するとその力は改造以前の15倍になる」
有希…あたし、今…あなたがあたしにそんな大事なことを黙っていたことに対し怒ってるのよ。
だから…今、力が15倍になってるよね…その割には…ベルトが切れないんだけど…。
「…そのベルトは…あなたの力で切れることはない」
何故?
「…ベルトを切るには…20倍の力が必要だから」
なるほど。
「…だから…観念して私に身を任せるがいい」
そう言い終えると…有希の目つきが…なんだか…怖くなってきた。
「…大丈夫…痛くはしないから」

 
 

「…修正プログラム・インストール開始」
情報統合思念体に作られたこの身体だが…一見したところプログラムが完璧そうな私たちと言えども「バグ」や「セキュリティホール」がある。
バグやセキュリティホールなどが発表されるのは…一ヶ月一回。
それに対応するセキュリティパッチがダウンロード可能になるのは毎月第二火曜日。
日本や韓国などでは時差の関係で翌日、つまり毎週第二水曜日となる。
「…更新プログラム・インストール開始」
あてがうかあてがわないかは私たちの自主に任されている。
聞いた話によると…広域帯宇宙存在(天蓋領域)は自分たちのヒューマノイド・インターフェースを作り上げるために私たちを狙っているという話。
だから私は…ちゃんと毎月、あてがうようにしている。
…というか…「主流派の娘」である以上はそれが当たり前だと信じているから。
「…除去ツール・インストール開始」
だが…ハルヒにはそれが出来ない。
私とはテレパシーで話すことが出来るなどオンラインになっているが、情報統合思念体に対してはオンラインになっていないのだから。
私はサーバーではなく端末…つまりクライアント。
だから…私が自分の責任で…自分のほかにハルヒ用の修正プログラムもダウンロードして…ハルヒにあてがわなければいけない。
それが…今月は…今日というわけだ。
「…インストール終了。再起動開始」
ハルヒは…閉鎖空間では私のこの言葉とともに目を閉じた。
そして…その姿が消えていく。
多分…現実空間では今、目を開けたことだろう。
辻褄が合うように…脱がせたパジャマをベッドの下に落としておくのを忘れなかった…うふふ。

 
 

「そういえば今朝のことだけど…何故か…昨日はパジャマを着て寝たはずなのに…起きたら裸になっちゃってたのよね」
ハルヒが俺に言った。
「そりゃお前…寝ぼけて脱いじゃったんじゃないのか?」
「恐らくそうだと思うけど…」
何か引っかかってそうな顔だ。
これはひょっとすると…。
「おい、ハルヒ」
「何よ」
「お前の夕べの夢だが…もしかして…長門が出てこなかったか?」
「何であんたがそれを知ってるのよ!」
やっぱり?…ってハルヒ!頼むから襟首を掴むのはいいが…首を絞めるのはやめろ!
お前の身体は…今は普通の身体じゃないんだぞ!
怒りに任せると体力が改造前の15倍に達することもありえるんだ!
そうすると…ハルヒは襟首を掴み掛けてやめた。
…拍子抜け…やれやれ、命拾いだけはしたようだ。
「一つだけ質問」
「何だよ?」
「何で…このこと、知ってたのに…今まで話してくれなかったの?」
長門に言われたからだよ。
…ハルヒはあなたづての情報を重要視しない…って…な。

 
 

「…気分はどう?」
あたしの耳に有希の声が響く。
…うーん…こういうのも悪くないかな。
…あのね…有希、私の身体がサイボーグ改造されているということ…もっと早く話してほしかったよ。
…あたし、もう二度と普通の人間には戻れないわけだし…そうでしょ?
「…私も…すっきりしたから」
有希によると…今まで黙っていたのは、仮に有希があたしにこのことを話したとしても…あたしが信じないと思ったから、らしい。
…有希…信じるか信じないかは信憑性の度によるわよ。
…今回の場合…力が異常に強くなっているから…あたしも信じざるを得なくなっちゃったわけだしね。
「…あなたは環境適応能力が人一倍強い。だから…私が正直に打ち明けた以上、早くその身体に慣れるはず」
…そういわれてみれば…そんなところがあるかもね。
…どっちにしろ…あたしが…サイボーグ化されたこの身体に馴れないことには話が始まらないわけで…そうでしょ?有希。
「…そう。彼にも…朝比奈みくると古泉一樹には断じて話さないように…と、そう言っておいた」
…そうね…二人が知るとやばそうだもんね。
…特にみくるちゃんは回りにぺらぺらと喋っちゃいそうだもんね。
…解ったわ。みくるちゃんと古泉君には…三人の秘密として…黙っておくわね。
「…また…近いうちに…彼とあなたと私の三人で…『お医者さんごっこ』をしたい」
…そうね…キョンにも伝えとくわ。
そして…あたしは…キョンにウィンクして、口を耳元に近づけた。
「あのね…三人でお医者さんごっこしたいって、有希が言ってた」
キョンは…ちょっと驚いたような顔をしていたけど…すぐに右手の親指と人差し指で円を作ってあたしの方に向けた。
別に…テレパシーのことで驚いたわけじゃない…と思う。
キョンはあたしに有希との間のテレパシー能力があることは知っているわけだし…ね。

 

そして…キョンとあたしと有希は…土曜日、いつもの探索を終えた後…今度は有希のマンションで…「お医者さんごっこ」を愉しんだ。
うふふ…キョン、有希…これからも三人で「お医者さんごっこ」、しようね。

 

※続き…みたいなものは SS集/641 です。

 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:03:26 (3085d)