作品

概要

作者ありがとう
作品名『有希はライバル』
カテゴリー長門SS(一般)
保管日2007-03-25 (日) 10:06:15

登場キャラ

キョン不登場
キョンの妹不登場
ハルヒ登場
みくる不登場
古泉一樹不登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子不登場
喜緑江美里不登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

………退屈だわ。

 

今日も授業が終わったあたしたちは部室に集まって絶賛活動中!
…ならいいんだけど。
「おっと!これは盲点でしたね」
古泉くんは相変らず苦戦してるし、
「…………」
有希はいつもの指定席で読書中。
「はいキョン君。どうぞ」
みくるちゃん、あたしオカワリ。
「朝比奈さん、いつもすいませんね。」
…マヌケ面。

 

毎度の事だけどみんな気合いが足りないんじゃないかしら。
そんな事じゃ宇宙人の一匹も捕まえられないわっ!
不思議メールだって一通も来やしないじゃない。キョンのセンスが悪すぎるのよ!
その証拠に、あたしが描いたエンブレムを貼りつけた時は三千近くもアクセスがあったしね。
でもこんな形だったかしら?まぁいいわ。あたしも適当に描いただけだし。

 

「ハルヒ。明日も駅前に9時集合でいいのか?」

 
 

「ねぇ有希」
「……何?」
「有希が意外と大食いなのは知ってるわ。あたしも食べる方だけど…」
さすがにこれは買い過ぎね。
あたしと有希は両手にパンパンの袋を持って歩いてる。
別にまとめ買いした訳じゃないわ。晩ご飯の材料よ。しかも全部カレーの。
「………迂闊」
別に責めてるんじゃないわよ。ほらっ!下向いて歩いたら危ないわ!
でも変ね。この量ならもっと重いはずなのよね。
はぁ…。また筋肉付いちゃったのかしら。
それにしても楽しみね。不思議探索を中止にするのは迷ったけど正解だったわ!

 

「明日は中止。たまにはゆっくり体を休めなさい。でも日曜日はやるからね!」
「お前がそういう時は必ず悪い事が起るのだが」
何よそれ?失礼ね!

 

あたし気付いたのよ。
みくるちゃんの事はブラのカップ数から使ってるシャンプーの値段まで知ってる。
古泉くんは…知らない方がいい気がするのよね。何となく。
キョン?あいつはどうでもいいわ。ほ…本当よっ!
問題は有希だわ。最低限の事しか話してくれないし、
何回か遊びに行ったけど有希が家で何してるかも謎だわ。

 

「団員の事を知るのも団長の勤めなのよ!」
…ダメかしら。正直少し苦手なのよね。怒ると恐そうだし。
「……問題無い。…おいでやす」
あ!笑いを堪えてるわ!本当に微妙にしか分かんないけどね。
他のみんなは何にも知らないわ。日曜日の探索でビックリさせる為にね!

 

今日は有希の家にお泊り。仲良くなれるかな。

 

「また!?有希、おなか壊すわよ」
有希のマンションに着いたあたしたちは、すぐに夕飯の支度に取り掛かった。
て言うより有希が待ちきれない柴犬みたいな顔するんだもの。逆らえないわ。
「………わかった。腹八分目」
不満たっぷりな顔で言われてもね。
結局全部の材料を使いきって二つの鍋で作られたカレーは有希がほとんど食べちゃったわ。
あたしだって二杯で限界なのに。
「いったいその体の何処に大盛り六杯も入ってんのよ!」
「…………七杯」
そーね。最初のは数えてなかったわ。何かどーでも良くなっちゃった。
「………次はお風呂…一緒に入る?」
女同士ハダカの付き合いと行こうじゃない。
有希の胸はどんな感じかしら?楽しみ♪

 

「………」
「何?さっきからあたしの胸ばっかり見て」
「……大きな胸は形が崩れやすい………はずなのに」まぁね。胸には自信有んのよね。
「…………不公平…インチキ…豊胸」
してないわよそんな事っ!
でも有希って着痩せするタイプね。Bは有りそうだもん。
「でも有希だって小さめだけどすごくキレイだし…」
「…小さめ…………」
しまった!あたしのバカ!どうしよう…ジーっと自分の胸見てるわ。
あ、こっち見た。
「…大きな胸は歳を取ると垂れる………ビロンビロン」
「なっ!何ですってぇ〜?!言ったわね有希!」
バシャ!両手ですくったお湯を顔に掛けてやった。ふんっ!これくらい当然ね。
「………」
…目がマジだわ。

 

「何でお風呂入って疲れなくちゃいけないのよ!」
「同意。……でも…楽しかった」
あの後あたし達はお風呂のお湯が半分くらいになるまで続けた。
ふぅ、でも安心しちゃった。有希も普通の女の子なんだなって。
あんなに夢中になってる有希は初めて見たわね。

 

みんなにも見せてあげてね。
少しずつでいいからさ。

 
 

「こっ…これしか無いの?」
学校からそのまま有希の家に来たあたしは寝巻を借りたの。
パジャマじゃないわ。ネグリジェよ?!フリル付きよ?!眩しい程に純白よ?!
「いつもこんなの来て寝てるわけ?」
「………そう」
「って事は有希とおそろいね」
「…………嫌?」
問題無いわ。だからそのカッコで上目使いはやめてよ。
女のあたしでもどうにかなっちゃうわ。
「さぁ電気消すわよ?早く布団に入りなさい!」

 

真っ暗だったら話せるかも。アイツの事。

 

「有希はさ、やっぱりアイツの事…」

 

広い寝室の真ん中。小さな布団に二人で入る。
誰かと一緒に寝るなんて、小学生以来ね。
いつからだったかな?ママと寝なくなったのは。
暗闇の中、天井を見ながら聞いてみたの。答えは分かってるけど。
「…………『好意』を持っている。あなたに対する『好意』とは少し違う感情」
それってつまり…そういう事よね。
「じゃあ、あたし達はライバルね」
「………そう」
有希は悲しそうに言った、…気がしたわ。
バカね、有希。
「有希に負けるつもりは無いわ。ライバルとしてねっ!」
「でもその前にあたし達は親友よ!あたしが決めたの!文句あるっ?」
「無い」
有希はいつもより早く答えてくれた。ありがとう。

 

あたしは有希から初めてお願い事をされたの。ほんの小さな事。
でも有希にとってはきっと大きな事なのね。
「な〜にそんな事?お願いするような事じゃないわ。親友なら当たり前よ!」
有希はコックリ頷いた。おやすみ、有希。

 

「…おやすみ………………ハルヒ」

 
 

次の日は有希とデパートに行ったわ。明日着る服を買いにね。
「これなんかどう?有希は明るい色が似合うわ!」
「……かわいい」
「決まりね!店員さーんっ!」
あたし達が選んだのは黄色の花柄ワンピース。

 

日曜日、あたしは少し早めに有希のマンションに向かったの。
いつもの集合場所に一緒に行くためにね。
「きっとみんな驚くわよ!楽しみねっ!」
「………ユニーク」

 

あたし達は手を繋いで歩きだした。

 

「これはこれは」
「ふ、ふぇ!?」
「……おいおい」

 

ふふん。驚いてるわね。どう?似合うでしょ?
昨日の店員さんは不思議そうな顔してたけどいいのよ。サイズが違うんだから。

 

Mサイズはあたしの分。

 
 

Sサイズが有希の分だからねっ!!

 

END

 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:03:25 (2704d)