作品

概要

作者一万二千年
作品名長門有希の幼児化(82-215)
カテゴリー長門SS(一般)
保管日2007-03-24 (土) 04:36:35

登場キャラ

キョン登場
キョンの妹不登場
ハルヒ不登場
みくる不登場
古泉一樹不登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子不登場
喜緑江美里不登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

「いらっしゃいおにいちゃん」

 

 私の家にすぐきてほしい、というメールでの長門の突然の呼び出しに駆けつけた俺は、
マンションの部屋の玄関で出迎えてきた幼女の言葉に凍り付いている。

 

「キョンおにいちゃん」

 

 その幼女は明るい色の短い髪と、マイナス270度くらいの冷たい瞳を俺に向けて――

 

「お前……もしかして……長門か?」
「・・・」
 無言のままこくりとうなずく長門(幼)。

 

 なんだかクラクラしてきた。いったいどうしたんだ?

 

「朝起きたらこうなっていた」
 そう言いながらオレの手をとって部屋に導きいれる長門(幼)。
 ただでさえちっこいと思っていた掌が、笑いそうになるくらいホントにもっと小さくなっている。
 長門はコタツに俺を座らせて、キッチンへととてとてと歩いていく。

 

「……なんなんだ?」
 俺は長門の上司であるところのナントカ思念体の行動パターンに頭痛に近い思いを抱きながら
ため息をつく。
 長門がピンチだというんだったらいくらでも助けてやるさ。
 俺自身、なんども長門に助けられてるんだから。
 だから、長門を手助けすること自体は全然イヤじゃない。
 それでも、アイツの親玉は一体ナニを考えてるんだ、という思いは去ったりはしない。

 
 

 長門遅いな。
―もしかして?

 

 案の定、そこにはキッチンの流しの前で必死に背伸びをしている長門がいた。
 俺は長門の手から薬缶を奪うと、水を入れてコンロに掛ける。
「お茶ッ葉はどこだ?」
「その棚」
 長門が指差す先は俺の肩くらいの高さで、もちろん今の長門に手の届く高さじゃない。

 

「長門。一体コレはどうなっているんだ?」
「統合情報思念体主流派の実験の一環。私というインターフェースが幼児期を体験していないがために
生じる他者との齟齬を解消するため一時的に私の身体を四歳児のそれに置換し幼児期を追体験させている。
予定では幼児体験は三日間づつ、七度に渡って行われる予定」
「……長門、そのナントカ体の主流派ってのは、もしかしてアホなのか?」
「私の口からは断言することはできない。しかし他派からは批判を受けていることは事実」
「だろうな」
「この体形では社会生活を満足に行うことは困難だと推察される。もしあなたが手間だと感じないのであれば、
どうか三日間だけ私と生活を共にして欲しい」
「手間なわけあるか。長門のためだったらいくらでも協力してやるぜ」

 

「・・・ありがとう」
 そう言った長門の瞳は、心なしか嬉しそうな色に溢れているように俺には感じられた。

 
 
 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:03:24 (2730d)