作品

概要

作者江戸小僧
作品名<Kyon the unlucky man> "Third time lucky"
カテゴリーその他
保管日2007-03-12 (月) 21:33:05

登場キャラ

キョン登場
キョンの妹不登場
ハルヒ不登場
みくる不登場
古泉一樹不登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子登場
喜緑江美里不登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

※注)小ネタです

 

 春と言っても良いだろう、暖かな日差しの日曜。
 たまにはこうしてのんびりするのもいいだろう。考えたいこともあるしな。
 あれから1年が経とうとしているのに、俺は未だに懸案事項に決着を着けられずにいる。
 そう。「俺は何者なのか」という問題に。
 振り返ってみて、やはり思う。ハルヒがSOS団に引き摺り込むのは、ただの一般人じゃない。何か、トンデモな経歴や非常識な特技の持ち主だ。
 で、俺は? ただのストッパー役なら、入団資格としては甚だ心許ない。俺は、このままSOS団にいることができるのだろうか。
 と、携帯が鳴り出した。ディスプレイに表示されているのは、無口な万能宇宙人の名前。
「どうした、長門! 何か起こったのか」
『来て欲しい。話がある』
 ああ。なんかわからんが、すぐ行く。お前の話を聞き逃して生命の危機に直面するのは御免だからな。
『どうか、驚かないで欲しい』
 それだけ言うと、電話は切れた。
 懸命にチャリを漕ぎながら、さっきの言葉の意味を考える。驚くなって、どういうことだ? やっぱり、何かハルヒに関することで重大な問題が起こったのか?
 俺の灰色の脳細胞がその先を考えようとしたところで、マンションの玄関に着いていた。
 いつものように無音のインターフォン、開く扉。俺は708号室のチャイムを鳴らす。
「どうした長――お、お前は!」
 俺もちょっとは肝が据わったのだろうか。腰を抜かす代わりに跳ぶようにして後ろへ距離を取っていた。
「お久しぶり♪」
 満面の笑みを浮かべて立っていたのは、短い俺の人生を2回も終わらせようとした蒼い悪魔、朝倉涼子だった。
 くそっ。長門の警告は間にあわなかったってことか?
「落ち着いて欲しい」
 朝倉の影から、見慣れた姿が現れた。

 
 
 

「ま、しょうがないよね。あんなことがあったんだもの」
 他人事みたいに言うじゃねえか。あれ以来、俺はその桃太郎風前髪をした女を見ると反射的に身構えるようになっちまったんだぞ。
「桃太郎? ふーん、面白いこと言うのね」
 あ、いかん。こいつの負の琴線に触れちまったらしい。
「朝倉涼子。彼には何もしない約束」
「……そ、そうだったわね」
 まだ凛々しい眉が吊り上ったままだが、朝倉は右手を下ろし、長門の隣に腰を降ろした。
「あなたは」
 長門がいつものように淡々と言葉を並べる。
「自分の属性を知りたがっている」
 ああ、そうさ。俺が一般人だって事は古泉だって保証しやがった事だが、それでもやっぱり気になる。だって、SOS団員の資格としてそれじゃ変だろ?
「彼女は、あなたの属性を判別できると主張している」
 何?
「私は好奇心旺盛なの。あなたの隠された正体位、経験でわかるわ」
 そう言うと、随分わざとらしく右肩を落とす。どういう趣味なのか、まだ早春だと言うのにタンクトップなんぞでいるから、そういう風にされると目のやり場に困るんだがな。
「でも、驚いたな。まさか、ここにあなたみたいな生命体が存在できるなんて」
 朝倉は立ち上がると、コタツの前で今度は手を腰に当てて胸を張ってみせる。
 おい。分かるってんなら、勿体つけないで早く言ってみろよ。
「まだ自覚できないの?」
 お前、一体何を知ってるんだ。
「あら、私達にはすぐにわかるものよ。ね、長門さんはわからなかったの?」
「……」
 一見無表情な長門の顔は、わからないと言っていた。
「うーん、やっぱり無理か」
 おい! 俺は何者なんだ? 頼む、教えてくれ!
「本当に今でもわからない?」
「…ああ」
「それはね――」
 朝倉は背伸びをするように俺に顔を寄せた。
 おい、顔が近いぞ。それに、体の一部が当たって……えーとだな……
「だから、あなたは」
 そこでこいつは、瞳を超新星のように輝かせた。

 
 
 
 
 

「おっぱい星人」
「……」

 
 
 

「……情報連結解除開始」
「ま、待て! 長門、誤解d――」
「ふふふ……ちょ、長門さん、私は違――」

 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:03:20 (3093d)