作品

概要

作者G.F
作品名フィーリング・ツーリング
カテゴリー長門SS(一般)
保管日2007-02-07 (水) 20:05:17

登場キャラ

キョン登場
キョンの妹不登場
ハルヒ登場
みくる不登場
古泉一樹登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子登場
喜緑江美里不登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

設定参照
SS集/427 SS集/428 SS集/430 SS集/439 SS集/445 SS集/447 SS集/449 
SS集/450 SS集/451 SS集/455 SS集/468 SS集/479 SS集/485 SS集/487
SS集/492 SS集/499 SS集/502

 

土曜日。授業がない日。
「部活動の生徒」だけが学校に行っている日。

 
 

今日も受験勉強に励む義妹を置いて私と夫、ハルヒ、涼子、古泉君の五人でツーリングに行く。
バイクに乗っているのはハルヒと夫。
ハルヒの免許は「自動二輪免許」、夫の免許は「大型自動二輪免許」。
ハルヒのバイクはカワサキの250ccの「レプリカ」というレーシングバイクを真似したバイク。
ぴったりと身体に張り付いたレザーのライダースーツが…悔しいけれどもけっこうセクシー。
夫のバイクはヤマハの1000cc、しかも「サイドカー」が付いているバイク。
サイドカーの部分は当然ながら妻である私の「指定席」。
夫と私はおそろいのデニムにバンダナ。
「風」を感じつつ…涼子の乗っている古泉君のポルシェの方を向く。
古泉君の車は左ハンドル車。つまり右側が助手席。
だからこそ…古泉君の涼子に対するプロポーズの言葉は「このポルシェの右側に乗る人になりませんか」だった。
涼子も運転免許は持っている。
でも「オートマチック限定免許」であるその上、普段、通勤に乗っている車がスズキの軽自動車じゃ…。
…とてもじゃないが左ハンドル車は怖くて乗れないのだろうか。
そう思って…夫に聞いてみたことがある。
「そりゃお前…古泉の車はマニュアルだから…つまり左ハンドルか右ハンドルか以前に涼子さんには法律上運転できないんだよ」
…納得。
そういわれてみれば…私は…半分以上「身分証明書」目的としてるから「原動機付き自転車免許」しか持ってないので…つまり買い物なんかのときにたまに乗っているホンダの50ccスクーターしか駄目なんだっけ。
おまけに原付では高速道路は走れないし…ね。

 
 

目的地は滋賀・比叡山。
私たちは駐車場にバイクと自動車を止め、ケーブルカーに乗り換えた。
全席が琵琶湖の方を向いているケーブルカーの座席でハルヒが言った。
「みくるちゃんも…来れると良かったのにね」
「しょうがないだろ、彼女にも予定とかあるんだから」
夫の言葉にハルヒが「そうよね」と頷く。
以前のハルヒだったら無理矢理にでも連れ出していたところだけど…物分りがよくなった。
残念ながらみくるさんは…今日は未来にいるらしく、彼女のこちらでの「住まい」にはいない模様だ。
みくるさんで思い出したから…私は8年前の「今日」のことを異時間同位体からダウンロードしてみる。
そう…みくるさんが夫と「密会」して重要情報を伝えた後、すぐに未来へと帰ったのが8年前の今日だった。
みくるさんの「お姉さん」かと間違えた夫に「星型のホクロ」を見せて「朝比奈みくる本人です」と言った「あの日」。
夫が彼女に年を聞いたら「禁則事項」と言って誤魔化した「あの日」。
多分…彼女は…7年後、つまり去年のことだけど、「書道の先生」として再会したからこそ「禁則事項」で誤魔化したんじゃないか…と思える。
だってあの人のあの服、私も見覚えがあったから…。
そう…あの人は私と夫のみの前に姿を現していたっけ。
でも…何故かあの人、私の異時間同位体が苦手だったんだよね。
今の「私」だからこそ苦手は克服してるみたいだけど…要するにその当時の「私」が苦手だったんだっけ。
この点は高校生バージョンのみくるさんもそうなんだったっけ。
「朝比奈さんは…運転免許を持っていないそうです。つまり車もバイクも運転できないんですよ」
だからこそ…正月に神社に行ったときは鶴屋さんのスカイラインに乗せてもらっていたんだっけ。
自転車でさえも乗れないらしい。
もしかすると…あの人の「本当の時代」には…「車輪がある乗り物」がないのかも知れない。
「あたしの後ろだと…やっぱり…怖がる…かな?」
「どうだろうか?ヘルメットの顎紐をしっかり締めてもらって、お前にしっかりとしがみつかせておけば大丈夫だと思うが…」
夫よ…それって危ないのでは?
どう考えても「顔を恐怖に引きつらせて必死でハルヒにしがみついているみくるさん」しか浮かばないのですが…。
必死にしがみついているあまりみくるさんの手が「変なところ」に行ってしまって…思わず感じちゃうハルヒ。
…やだ、何考えてるんだろう?私。
…そして…ブレーキのタイミングが合わずに…二人はまともに電柱に激突。
…どう考えてもこのような「不吉な図」しか浮かばない。
…心配…心配…心配…心配…心配…心配
「どうした?有希」
「いえ…なんでもない」
かろうじて誤魔化す私。
「ハルヒ…みくるさんを後ろに乗せるなら…本人と一緒に訓練したほうがいい…と私は思う」
「そうよね。万が一のことを考えてみると…私はまだバイクにしがみついていられるからいいけど、みくるちゃんは…ぶっ飛んじゃったら一大事だもんね」

 
 

その翌週の火曜日から…ハルヒが「次回のツーリング時のための訓練」と称して、みくるさんを無理矢理にバイクの後部座席に乗せて学校へと、みくるさんのこの時代における「住まい」へと、「送迎」するようになったのは…いうまでもない。
ことの「原因」が私にあるのであまり大きなことは言えないのだが…ハルヒのみくるさんに対する「強引さ」は結局、昔も今も変わってないのだった。

 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:03:05 (2708d)