作品

概要

作者G.F
作品名ある美人人妻数学教諭の呟き
カテゴリー長門SS(一般)
保管日2007-01-18 (木) 19:02:32

登場キャラ

キョン登場
キョンの妹不登場
ハルヒ登場
みくる不登場
古泉一樹不登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子登場
喜緑江美里不登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

設定参照
SS集/427 SS集/428 SS集/430 SS集/439 SS集/445 SS集/447 SS集/449 
SS集/450

 

…ピンポーン
「こんばんは〜」
「あ、涼子じゃない。上がって、上がって」
ハルヒちゃんが玄関まで出てきた。
あれ?ハルヒちゃんだけ?
「キョン君と有希はどうしたの?」
そういいながら上がらせてもらいリビングに入る。
まあ、キョン君の妹さんなんかはどうでもいいけどさ。私、彼女には嫌われてるみたいだし。
「それがねぇ…」
そういうとハルヒちゃんはリビングの別のドアを指した。
「キョンと有希、目下のところ夫婦揃って仲睦まじくお風呂」
「夫婦で…一緒にお風呂?」
私はちょっと驚いた顔でハルヒちゃんの顔を見た。
「え?古泉君は一緒に入ってくれないの?」
そ…それって…普通なの?
「一緒に入るどころじゃなくて…」
よく考えてみたらうちのお風呂、子供と二人ならともかく大人が二人では入れないサイズなんだっけ。
まあ…確かに洗い場と浴槽で交替交替でなら二人で入れないこともないけどね。
「キョン君の家、お風呂が広くていいな…」
「でしょ?あたしもここ来てみて初めて知ったんだけどね。もっとも大人が二人でぎりぎりかも知れないけど」
「まあその点言えば有希とキョン君なら…ほら…有希の体型があれだから」
「そういえば…前に…12歳の頃から全然変わってないって言ってたような気が…」
…ってことは…ハルヒちゃんと私は思わず顔を見合わせる。
「もしかしてキョン君って…ロリコンなんじゃ?」
「あ…あたしもそう思った」
「でしょ?でしょ?そうでなきゃ有希みたいな幼児体型なんか娶らないって」
二人で大笑い。
「誰が…ロリコンだって?」
そこへ当のキョン君と有希が夫婦お揃いのパジャマ姿でタオルで髪の毛を拭きつつリビングに入ってきた。
「あ、お先にお邪魔してる」
私はそういって鞄の中からハワイのお土産のマカダミアナッツチョコレートを出した。

 
 

「それにしても古泉君がねぇ…みくるちゃんじゃなくて涼子を選ぶとは本っ当に意外だったなぁ」
は?ハルヒちゃん…意外だったってどういうこと?
こう見えても私たち、あんたらに内緒で付き合ってたんだからね。
「だって…SOS団でも結構お似合いに見えてたんだけどな」
ああ、そういうことね。ほっと胸をなでおろす。
そうこうしているうちに有希がドリップ式のコーヒーを入れてくれたのでありがたく頂くことにする。
「みくるちゃんって…お前、何であの朝比奈さんがあの古泉のにやけ野郎なんかと…おっと失礼」
いえいえ、キョン君、いいのよ、「古泉のにやけ野郎」で。
だってうちの旦那、プロテスタントの聖職者(=表向きの職業)とは思えないほどにやけているのは事実だし。
「私も…古泉一樹が選ぶなら当然、涼子になるはず…と、そう思ってた」
お、えらい!さすがは有希、いい子いい子。
「だって江美里さんにはちゃんとした彼氏がいるし」
は?有希…何でそこで江美里さんが出て来るわけ?
「鶴屋さんというのもちょっと考えにくいし」
だ〜か〜ら〜…何でまたそこで鶴屋さんが出てくるわけよ?
「みくるさんには『みくるさんなりの考え』があるから絶対ないはずだし」
あ〜の〜ね〜…だから何でまたそこでみくるさんが出て来るわけなの?
「それって…もしかして…消去法?」
ハルヒちゃんの言葉に有希はコクッと頷いた。
旦那と私、付き合ってたの、知らなかったにしても何であんたはそこで「消去法」を使うわけよ?
…有希…もしかして、ナイフでグサッと刺していいってことなの?そうなのね?
ふふん…いいわよ、待ってなさいよ。明日にでも保健室で刺してあげるからね。
キョン君はかわいそうね。こんな可愛い奥さんを早くも亡くしちゃうわけだから。
それとも…ハルヒちゃんと再婚するのかな?
ま、ハルヒちゃんにとってはこの方が本望なのかも。
いいわよ、ハルヒちゃん、この際だから味方になってあげる。うふふ…
そうよね、そうだよね。かつての恋敵と一緒に暮らすなんて屈辱的だもんね。
私があなたの立場だったらとても堪えていられないと思うわ。
…そんな私の殺意を察したのか、有希はいたずらっぽく笑って言った。
「…情報連結…」
やめて!そればかりはやめて!有希!刺そうと考えた私が悪かった!
「…かい…」
…一樹さん…短い間だったけど…私、あなたの奥さんになれて幸せだった。さようなら。
「…こいずみ…」
…ああ…私の身体がサラサラと粒子化していく…なんてわけはもちろんなかった。
…それにしても「かいこいずみ」?何よそれ?「かいじょ」じゃなくて命拾いしたけど。
「…という名前の駅が山梨県のJR小海線に存在する」
「確かに…」
キョン君が「JR時刻表」を山積になった雑誌の下から出して「さくいん地図」の該当する場所を見せてくれた。
そこには確かに苗字の「古泉」とは字が違うものの「甲斐小泉」の駅名が。
…見事なまでに…気をそがれた。
「ところで有希…」
「何」
「さっきの消去法なんだけど…ハルヒちゃんが入ってなかったのは…何故?」
「それは…」
有希はそう言うとハルヒちゃんと顔を見合わせ、私のほうを向いて声を揃えて言った。
「…だって私たち、同じ男を愛し続ける運命共同体だから」
参りました、三人で末永くお幸せに…。

 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:02:54 (2708d)