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作者 | V |
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作品名 | とある〜文芸部室 12話 記憶 |
カテゴリー | 長門SS(一般) |
保管日 | 2006-12-11 (月) 01:33:05 |
キョン | 不登場 |
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キョンの妹 | 不登場 |
ハルヒ | 不登場 |
みくる | 不登場 |
古泉一樹 | 不登場 |
鶴屋さん | 不登場 |
朝倉涼子 | 不登場 |
喜緑江美里 | 不登場 |
周防九曜 | 不登場 |
思念体 | 不登場 |
天蓋領域 | 不登場 |
阪中 | 不登場 |
谷口 | 不登場 |
ミヨキチ | 不登場 |
佐々木 | 不登場 |
橘京子 | 不登場 |
とある お昼休みの文芸部室 小柄な少女が本を読んでいる。
良くある微笑ましい光景に見えるが、文学少女が宇宙人ってのはそう無いはずだ。
「なあ、長門」
俺は長門がいれたお茶を飲みながら聞いてみる。
「お前はこの世界に生み出される前の記憶とかあるのか」
「…ない」
本に視線を落としたまま小柄な少女が答える。
「わたしは観測を目的とした端末にすぎない。観測を終えた後の端末に
記憶を保持する必要はないから」
「そうか」
俺はただ何となしの好奇心で聞いてはいけない事を聞いたような気がして
次の言葉がでてこない。
「…でも」
長門はこちらを向くとその漆黒の瞳で真直ぐに俺を見る。
「忘れたくない」
それは俺も同じさ。この一年間で俺がしてきた体験は忘れろと言われても無理だろうし
SOS団の事は一生忘れないと思うぜ。それに長門にも憶えていて欲しい。SOS団の事を。
長門は本に視線を戻すと、そよ風にさえ消されてしまいそうな小さな声でつぶやく。
「 あなたを… 」