作品

概要

作者主流派万歳=十六夜
作品名主流派と待ちぼうけ
カテゴリー思念体SS
保管日2006-11-19 (日) 15:06:40

登場キャラ

キョン不登場
キョンの妹不登場
ハルヒ不登場
みくる不登場
古泉一樹不登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子不登場
喜緑江美里不登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

一年も無事終わり、短いながらも春休みが我が身に訪れた。
短いといっても、夏休みと違って宿題が無いという点が俺にとっては天国に近い。
おもいっきり平和な日常を満喫できるというものだ。
しかし、俺の思惑は見事にはずれたというか、これはこれで良いというか、
まぁ、言ってしまえば長門が俺の家に住み着いているのだ。
もうかれこれ、一週間になる。
簡単にこれに至った経緯を説明しよう。

 

春休み初日というのに市内探索に明け暮れた夜。
ソファーの上でシャミセンと一緒に無抵抗にぐったりしていたところ、
インターフォンが鳴り響いた。
俺がのそのそと玄関へ行き、開けるとそこには長門の姿があった。
「どうしたんだ、こんな夜に?」
「…今日、あなたの家に泊めてほしい」
まてまて、一体なんの理由があって俺の家にとめてほしいんだ?
「家に帰ると、認めてはいないが私の父と呼ばれる存在が待ち構えていた」
それで?
「いつまでたっても去る気配は無いので、今日はあなたの家に泊めてほしい」
その父親とやらは嫌いなのか?
「嫌い。私に下着を送ったり、寝顔を写真に撮ったりする」
…それは嫌いになるな。
「わかったよ。親からは俺が言っておくから今日は泊まれ」

 

こんな経緯があったわけだ。
ところがその父親がしつこくもまだいるらしく、その間、ずっと長門は俺の家に泊まっている。
「なぁ、長門。まだあの父親は帰らないのか?」
「そう」
「ホントにまだいるのか?」
「本当」
…本当なら俺と目を合わせて答えて欲しいのだが。
「有希ちゃ〜ん、あそぼ〜」
この我が妹はすっかり長門になついてしまい、長門も満更ではないような表情をしている。
母親も妹の世話をしてくれる長門を良い娘みたいな存在と認識しているらしく、
今ではすっかり、家族の一員になっている。
遂には妹も母親もずっとこの家にいない? みたいなコトを口ずさんでいる。
俺もイヤなわけではないが…。

 

夕飯が終わり、風呂も入った後はゆっくりとコタツでテレビを見るだけである。
春というのにコタツがまだ置かれているのは、シャミセンがずいぶんと気に入って
いるからもう少しだしておいて、という妹の意見があったからである。
その妹も今は、長門と一緒にお風呂に入っている。
…正直、うらやましい。
「わぁ〜い」
と気分よく脱衣所から出てきたのはパジャマ姿の妹である。
「コラ、また髪をちゃんと拭いてないな。こっちに来なさい」
「はぁ〜い」
そう言うと妹はコタツであぐらをかく俺の足の上にのっかてきた。
ほらタオルをよこせ、拭いてやるから大人しくしろよ。

 

こうして妹の髪をわしゃわしゃと拭いていると、次は長門が脱衣所から出てきた。
なにやら、妹のほうをじっと見ている。
「なにをしているの?」
「キョン君にかみをふいてもらってるの」
「ほら、いいぞ」
髪を拭き終わったタオルを妹に渡し、テレビの続きでも見ようとすると、
「有希ちゃんもしてもらう?」
妹がとんでもないコトを言いやがった。
「では、お願いする」
俺の返事も聞かずに長門はコタツへとあぐらをかいている俺の足に座りだした。
「ま、待て、長門。これは色々と問題がありすぎる」
「私は気にしない」
気にしないと言っても、すでに足に伝わるお尻の感触や風呂上りのいい香りとか、
一番上のボタンをとめていないパジャマ姿は目に毒だ。
そして、俺の顔へと向けて上目遣いしないでくれ。理性が吹っ飛びそうだ。
「妹と同じようにしてもらえればいい」
…わかったよ。

 

わしゃわしゃわしゃとどうにか理性を保ちながら、長門の髪を拭く。
ちょ、長門、俺の体にもたれないでくれ。ただでさえ密着しているというのに、
それ以上ひっつかないでくれ。
「…いや?」
イヤなわけない。
「ならこのまま」
このセリフの押されてこのまま続行するコトになった。
まったく、妹がこの場にいなかったらどうにかなってたぞ、俺は。
まぁ、髪を拭かれている長門がどこか満足気だったので良しとしようか…。

 
 

それからというと長門は春休みが終わる毎日、俺の家に泊まり、風呂から上がっては、
コタツの座る俺の足にのっかって髪を拭いてくれるようにねだるという日々だった。

 
 

急「どうしたんだ、最近見なかったが」
主「あぁ、有希のマンションに張り付いていたんだが、一向に帰ってこなくてな」
穏「それはそれは…。(確かキョン君の家に行きましたね)」
急「(そうそう、主流派がいなくなるまでな)」
主「三日もいたというのに…」

 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:02:45 (3087d)