作品

概要

作者753k
作品名雑談〜三人のお買い物
カテゴリー長門SS(一般)
保管日2006-11-06 (月) 23:41:28

登場キャラ

キョン不登場
キョンの妹不登場
ハルヒ不登場
みくる不登場
古泉一樹不登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子不登場
喜緑江美里不登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

(ぴんぽーん)
有希「おはよ…。」
涼子「あ、遅いわよ有希。今日はあなたが主役なのに!」
江美里「緊張して眠れなかったのかしら?」
有希「……。」
江美里「あら、本当に?」
涼子「そんなことでどうするのよ。デートは明日でしょ?」
有希「……。」
江美里「大丈夫よ、有希。私たちがしっかりバックアップしてあげるわ。」
有希「ありがとう、江美里。」
涼子「私もなのよっ!?」

 

涼子「それにしても万年制服だった有希がファッションに目覚めるなんてね。」
江美里「恋の力ね。」
涼子「恋かあ。私は概念がよく理解できないんだけれど。」
有希「こい。」
江美里「ふふ。有希は彼と一緒にいると身体に変調があるでしょう?」
有希「……。」
涼子「私は体が疼いてくるわ。おでんの具を見てる時みたく。こう…サクサク感?」
江美里「涼子のは何かが違うと思うわ。決定的に。」
涼子「あれ、違うの?じゃあ、有希は?」
有希「身体制御情報に微細な誤差が発生する。」
江美里「表面的な変化の様子はどう?」
有希「拍動の活性とそれに伴う血行の促進。視覚範囲の狭窄。」
江美里「つまり、ドキドキして彼しか見えないってことねっ。」
涼子「有機生命体の表現を真似るとそうなるのかしら?」
有希「そう?」
江美里「有希は恋愛小説を読んでみたら?きっと理解する手助けになるわ。」
有希「みる。」
涼子「江美里さん、私は?」
江美里「あなたは必要ないでしょう?」
涼子「えぇ。どうしてェ?」
江美里「(私が直接教えてあげるからよ。)」
涼子「!!」
有希「なに?」
江美里「何でもないわよ、有希。」
涼子「有希ちゃん。恋も分からないお子様には、一歩進んだお姉さまが色々教えてあげるわ。」
有希「?」
涼子「さあ。高性能バックアップたるこの私、朝倉涼子に全てを任せなさいっ!」
江美里「さ。早く行きましょ、有希。」
有希「(コクン)」

 

涼子「コレなんてどうかしら?」
江美里「コレもいいと思うわ。」
涼子「やっぱりコレかな?」
江美里「こういうのも似合うと思うんだけど。どう、有希?」
有希「……。」
涼子「帽子も被ってみない?」
江美里「あら、とてもいいんじゃないかしら。」
有希「昨日の私の調査では…」
江美里「だったらこういうのはどう?」
涼子「うん!いいわ。かわいいわよ、有希。」
有希「……そう。」
江美里「彼も気に入ってくれるかしら?」
涼子「そうね。かなりの好印象は確実ね。」
有希「ではこれを…」
江美里「じゃあここはキープしておきましょう。」
涼子「えぇ。じゃ、2件目ね。」
江美里「さ、有希。行きましょう。」
有希「……!?」
涼子「次はあのお店を見てみましょう。」
江美里「そうね。」
有希「!あの店舗は調査済。」
江美里「じゃあ、今度は有希も選んでみてね。」
有希「了解した。」
涼子「有希、あなたちょっと気合入れすぎじゃない?」
有希「問題ない。むしろ適正値。」
江美里「昨日眠れなかった理由はコレなのね。有希らしいというか。ふふっ。」

 

有希「コレとコレとコレを。」
涼子「う〜ん。ちょっと地味じゃない?」
江美里「確かに控えめかも知れないわね。」
有希「このくらいで、いい。」
涼子「ダメよ、有希。いい?デートなの、二人きりなのよ?もっとアピールしなきゃ。」
有希「アピール。」
江美里「そうね。普段大人しいだけにかわいい姿を見せられれば効果的よ。」
涼子「ギャップね。地味な読書女がきれいに変われば、彼は脊髄に刃を立てられたが如くっ。」
有希「…涼子。」
涼子「あ、と、とにかくっ。有希はもっと積極的に行かなきゃダメよ。服も行動も。」
江美里「涼子の台詞は後で始末をつけるとして。私もそう思うわよ、有希。」
涼子「江美里さんっ!?」
有希「江美里も?」
江美里「有希はそう思わない?」
有希「私は、いつも通りでいい。」
江美里「じゃあ、有希は彼との関係もこのままでいいの?」
有希「…いい。」
江美里「手をつないで図書館に行ってみたりしたくない?」
有希「……。」
江美里「ね?有希。」
有希「………したぃ。」
江美里「じゃあ、決まりね。もう一度選びましょ。」
有希「(コクン)」

 

(708号室前)
涼子「今日は楽しかったわ。」
江美里「ええ。一日中買い物なんて初めてだったわね。」
涼子「有希のかわいい勝負服も買えたし。」
有希「……うん…。」
江美里「これで明日の準備はもう万端ね。」
涼子「彼もきっとびっくりするわ。」
有希「……うん…。」
涼子「あれ?どうしたの、眠たそうな顔して。」
江美里「あら有希、疲れたの?」
有希「眠い…。」
江美里「じゃあ、もうお休みなさい。明日があるんだから。」
有希「(コクン)」
江美里「それじゃ、お休み。」
涼子「お休みー。」
有希「お休みなさい…。」
(ばたん)
涼子「それにしても、思念体端末が買い物くらいで疲れて眠るってどうなのかしら?」
江美里「色々考えていたみたいだから、疲れちゃったのよ。」
涼子「あの子が疲れるほどの情報処理って何なの?」
江美里「ふふ、やっぱり涼子も子供だわ。」
涼子「何でよ、江美里さんっ。」
江美里「さあ、今日の有希の仕事を片付けてあげなきゃね。」
涼子「私たちがやるの?あの子の仕事ってすっごい疲れるのよねぇ。」
江美里「がんばりましょ。高性能バックアップさん。」
涼子「江美里さーん…。」

 

(708号室)
江美里「有希、着替えられた?」
有希「…できた。」
涼子「見せてよ、有希。」
江美里「うん。とってもかわいいわよ、有希。」
有希「………。」
涼子「何照れてるのよ。よく似合ってるじゃない。」
有希「(コクン)」
江美里「はい、コレ私たちからプレゼントよ。昨日はすぐ寝ちゃって渡せなかったけど。」
涼子「私はあなたにはまだ早いと思うけど。」
有希「口紅?」
江美里「そう。コレは勇気が出せるようになるおまじない。」
有希「…ありがとう。」
江美里「鏡の前に座って。塗ってあげる。」
涼子「私も買ってみようかしら。コレよりもっと大人っぽいの。」
江美里「そんなもの涼子にだってまだ早いわよ。」
涼子「そんなことないと思うけどなぁ。」
江美里「はい、できた。」
涼子「おぉっ。」
有希「…。」
江美里「さ、行ってらっしゃい、有希。」
涼子「帰ったら話聞かせてよ。」
有希「(コクン)」

 

有希「行ってきます。」

 

(おしまい)

 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:02:40 (1744d)