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作者 | きせい |
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作品名 | キョンの白状 |
カテゴリー | その他 |
保管日 | 2006-11-02 (木) 22:31:45 |
キョン | 不登場 |
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キョンの妹 | 不登場 |
ハルヒ | 不登場 |
みくる | 不登場 |
古泉一樹 | 不登場 |
鶴屋さん | 不登場 |
朝倉涼子 | 不登場 |
喜緑江美里 | 不登場 |
周防九曜 | 不登場 |
思念体 | 不登場 |
天蓋領域 | 不登場 |
阪中 | 不登場 |
谷口 | 不登場 |
ミヨキチ | 不登場 |
佐々木 | 不登場 |
橘京子 | 不登場 |
「有希と何かあったの?」
「……何のこった。別に何もねーよ」
「うそ。あんた、有希を気にしてばかりいるじゃん。
気が付いたら有希のほうばっか見てるし。
変な下心あるんじゃないでしょうね」
「いや……」
「言いなさいよ。有希もちょっと変だもの。あんた有希に何かしたでしょ」
「あー。ええとだな……」
「ごまかそうったってそうはいかないわよ。いやらしい」
「違うって。やましいことなんか俺にも長門にもねえんだ。えー……。実は……」
「実は?」
「……俺は長門が好きなんだ。長門も俺を好きだと確信してる。勘違いじゃない。
お互い気持ちはわかりあってる。でもな、ちょっとややこしい事情があって
今はそれ以上の関係になれねえんだ。
お前は長門を、おとなしくて守ってあげたい女の子だと思ってるかもしれないが
実際の長門は違うぞ。あいつほど自己を確立している女性は、そうはいない。
朝比奈さんは守ってあげたい女性だ。ハルヒも俺がいなきゃなって思う。
向こうもそんな俺を必要としてくれるかもしれない。そういう男女の関係もあるだろう。
だがそれは共依存になりかねないんだ。
長門は違う。長門なら俺を守ってくれると信じている。長門になら命あずけられる。
俺も長門を守ってやる。どんなことあってもな。これが理想的な信頼関係だと思わないか?
俺は長門をかわいいと思ってる。それは属性みたいなものじゃない。
長門以外の無口系読書美少女を俺は好きか? ノーだ。
長門は巨乳であるべきか? メイド服が必要か? ツンデレは? ポニーテールは?
要らないね。俺は、長門有希という女性が好きなんだ!
長門の何がいいかなんて、どれだけでも言えるが同時にどんな言葉も人類は持ち合わせていない。
長門は以前言った。『言語では説明できないし理解もできない』。
これは、俺の長門への想いの暗示だったんだ。今はそうだと思えるね。ああ思う。
確かに長門は人間じゃない。情報統合思念体によって造られた対有機生命体コンタクト用
ヒューマノイドインターフェースだ。人によっては、ロボットだの化け物だのと言うだろう。
でもそれがなんだっていうんだ。俺は世間体を気にして保身に走るほど腰抜けじゃねえ。
長門への想いは偽物なんかじゃねえ。俺は長門が好きだ。大好きだ。
だが最初に言ったように、ちょっと厄介な事情がある。
長門はまだ、人間の感情を理解する途上状態なんだ。
互いの想いは間違いないが、今告白しても、混乱させちまう。
時間が必要だ。それをゆっくり待とうと思ってる。だから、今はまだ何もねえんだ」
「……マイリマシタ。オシアワセニ」