作品

概要

作者おぐちゃん
作品名ちびなが 11話
カテゴリー長門SS(一般)
保管日2006-07-28 (金) 00:53:40

登場キャラ

キョン登場
キョンの妹不登場
ハルヒ不登場
みくる不登場
古泉一樹不登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子登場
喜緑江美里登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

 朝倉と喜緑さんに挟まれ、俺と長門は行き場を失った。
「いい加減にしなさい、長門さん」
 朝倉は笑顔のまま、長門にナイフを向ける。
「で、長門さん。どうして体を再構成しないの?」
「…………」
 朝倉の言葉に、長門の体がこわばった。再構成?
「そんな小さな体じゃ不自由でしょうに。どうして元に戻らないのよ」
 ……朝倉。再構成は申請中なんだろ? あと何日かはこのままだって長門が……
「何それ。地球のお役所仕事じゃあるまいし」
 朝倉が馬鹿にしたように言う。後ろから喜緑さんの声がした。
「長門さんのプログラム改変は、おじ様……もとい、主流派の独断だったんです」
 振り返ってみて驚いた。喜緑さんの身長が5センチは伸びている。北高のセーラー服の胸元はキツキツで、今にもボタンがはじけそうだ。
「おじ様の改変は、即刻解除されました。なのに長門さんは元に戻らない。
 だから、私たちが強制成長プログラムを持って来たんです」
 ……あのBB弾か。あれにプログラムが組み込まれていたのか。それに当たった喜緑さんは、見たところ20代前半くらいに成長してしまっている。
 長門は俺に抱えられたまま、地面の一点を見据えて動こうとしない。
 少し考えればわかることだった。いきなり子供になったからといって、長門が俺に頼る必要はない。
 長門の力があれば、別に小さくても生活に困ることはないのだから。
「せっかく私たちが来てあげれば、こんな異空間を作って逃げようとするし。
 いったい何のつもりかしら、長門さん」
 長門はだんまりを決め込んだままだ。だが答えを聞く必要はなかった。

 

 昨日の昼を思い出す。ちゃぶ台の前でスプーンとフォークをしっかり握りしめ、俺の作るカレーをじっと待っていた長門。
 ……そうだよな。お前だって、誰かに甘えてみたくなることはあるよな。
 怒られるってわかってても、わがままを言いたくなる事はあるよな。
 だから、俺に出来ることは一つだけだ。
 朝倉。長門が子供のままだと、何か不都合はあるのか。
「そうね。いつまでも小さいままだと、過負荷でシステムにエラーが出るかも。
 ま、今日明日の話じゃないけど」
 それなら問題ないだろう。
 頼む朝倉。あと一日だけ待ってくれないか。

 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:02:38 (2704d)